二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 68章 苦戦 ( No.136 )
- 日時: 2011/08/13 23:24
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
わらわらと湧いて来る下っ端達を蹴散らしながら、ハルマは敵を探す。それも、7Pを。
そして、そう思っていれば自然と向こうからやって来るもので、ハルマが四階に上ると同時に、その男は現れた。
「来たな。我は以前、貴様に敗北した。その鬱憤をここで晴らしてくれようぞ!」
7Pが一人、ガイア。
「……まあ、挑戦ならいつでも受け付けるけど、恨みが募ったバトルは歓迎できないかな……」
ガイアは見るからに復讐心と報復心に満ちている。どす黒いオーラとかが見えそうだ。
「出でよ我が先鋒、ガルラーダ!」
ガイアが繰り出したポケモンは、爪のような両手両足を持つ赤い鳥ポケモン、ガルダポケモンのガルラーダ。
「飛行タイプか……なら、このポケモンだ。ブレイオー!」
ハルマのポケモンは、手に剣の刃を持つ、直立した恐竜のようなポケモン。剣道ポケモンのブレイオー。
「では、行くぞ!」
ムントと行動をしていて、共に自発的に分かれたデインは、廊下を歩くうちにふと足を止める。
すぐ傍にある部屋の中から、カタカタとパソコンのキーボードを叩くような音が聞こえるのだ。
「…………」
デインは意を決し、部屋の中へと入る。すると
「面倒だ……なんでグレイトでジーニアスな僕がこんな面倒な作業をしなきゃいけないんだ……」
中には7Pの性悪サイエンティスト、アシドがいた。
「……お? いいところに獲物が来たな。丁度この面倒な作業に飽き飽きしてた所だ。おいお前、僕とバトルしろ」
アシドは一方的に宣戦布告。
だがこの場合、相手がデインで良かったと言うべきか。
「いいよ。やろうか、ポケモンバトル」
バトル好きのデインはノリノリでその申し出を受けた。
「じゃあ決まりだな。行くぜ。実験スタートだ、オンネット!」
アシドが繰り出すのは、操りポケモンのオンネット。ゴーストタイプのポケモンだ。
「なら僕のポケモンは、アメモース!」
デインが繰り出すのは、虫・飛行タイプを持つ目玉ポケモン、アメモース。
何気にノリノリな二人のバトルが、始まった。
「ペガーン、凍える風!」
「ララミンゴ、かわして熱湯!」
ララミンゴは冷たく凍てつく風を回避し、ペガーンに熱く煮えたぎる熱湯を放つ。
「火傷状態になったらまずいか……ペガーン、ワイルドボルト!」
ペガーンは弱点を突いて一気に決める気なのか、全身に激しい雷撃を纏い、空を翔けてララミンゴへと突撃する。
「甘いわね。ララミンゴ、撹乱飛行!」
ララミンゴは素早い動きでペガーンを撹乱し、動きが止まって隙を見せた瞬間、鋭い嘴を突き刺す。
「さらに熱湯!」
撹乱飛行で体勢を大きく崩したペガーンに、ララミンゴは熱湯を浴びせる。ペガーンは熱湯の直撃を喰らい、さらには火傷状態にもなってしまった。
「くっ、ペガーン、燕返しだ!」
ペガーンはなんとか体勢を立て直し、一気に上昇してララミンゴを切り裂くが、火傷状態のため威力が低下し、あまりダメージはない。
「ならば……サイコキネシス!」
ペガーンは念動力を破壊力を持つ念波に変えて放つ。物理技がダメなら特殊技というわけだ。
「ララミンゴ、かわしなさい」
しかしララミンゴはさらに上昇し、サイコキネシスをかわす。
「凍える風!」
ペガーンはララミンゴの素早さを下げるべく、冷たく凍てつく風を放つが、これもかわされる。ララミンゴはペガーンを火傷状態にしてから、回避に徹している。
「じわじわと体力を削る気か……ペガーン、ワイルドボルト!」
ペガーンは激しい電撃を纏い、ララミンゴに突撃。だがしかし、これもかわされる。
「これは、苦しい戦いになるな……!」
なんのために造られたのかは定かではないが、このPベース(元サザナミ観光局本部)の地下には、植物園がある。
そして今現在、そこに二人の人間がいる。
「フォレスー、何やってんのー?」
一人は7Pの一人、フレイ。
「見ての通りだ」
もう一人も7Pの一人、フォレス。
「……いたいけな女の子を縄で縛り付けて、これから変態的な行為に及ぶとかー?」
「んなわけねえだろ!俺はお前やこいつみたいなちんちくりんに興味はねえ!」
激しく否定するフォレス。まあ、当然の反応だろう。
「聞けばこいつ、あの英雄の弟子らしいじゃねえか。ならこいつを餌にあいつをおびき寄せ、今度こそぶっ潰す。いざとなれば盾にしてもいい」
「……それはアニメや漫画でいう雑魚キャラの考える事だと思うよー。そんなんだからフォレスは7P最弱なんだよー?」
「俺は最弱じゃねえよ!その称号はガイアのもんだ!」
「解放すれば最弱じゃんさー」
「その場合はアシドだろうが!……喉が痛くなってきたな」
叫び過ぎである。
「さてと、あとはこいつを急遽仮設した小屋に運び込んで、仕掛けた罠の点検と再設置か」
「罠使うならハンゾウ呼ぶー? 忍だか忍者だかって、そういうの得意らしいよー」
「いらねえよ。本当はこいつも俺か俺の部下が捕縛する予定だったんだ。それを余計な事しやがって」
「酷いなー。折角フォレスの事を思ってやらせたのになー」
「俺の事を思うなら、部下をパシるな。自分の力でやれ」
フォレスはそう言い残し、植物園の奥の方へと向かう。残されたフレイは匍匐前進のように土に地面を這って、どこかへと向かう。
今回はバトルフラグと、キリハとマオのバトルでした。霧火さん、キャラ崩壊などの不備があればお申し付けください。……なんかこれ、もう定型文になってますね。では、次回もこんな感じで、お楽しみに。