二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 85章 イリスvsミカン ( No.169 )
- 日時: 2011/08/19 09:52
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/124.html
イリス対ミカン、灯台でのバトル。
使用ポケモンは三体、方式は勝ち抜き戦で行われる事となった。
「では行きますよ。出て来て、クチールス!」
ミカンが繰り出したのは、黄色い体で、人型をしたポケモン。
しかし頭部から大きな牙がある巨大な口が生えており、なんかいろいろと恐ろしい外見のポケモンだ。
「欺きポケモン、クチールス。タイプは鋼か……だったらこいつだ。出て来い、メタゲラス!」
イリスの一番手は、地面タイプと鋼タイプを持つポケモン、メタゲラス。メタゲラスなら攻防共にクチールスに有利だ。
「ではこちらから行きます。クチールス、サイコパンチ!」
クチールスは拳にサイコエネルギーを込め、それをロケットパンチのようにして撃ち出す。
「構うなメタゲラス、アイアンヘッド!」
対するメタゲラスはサイコパンチなど気にせず、鋼鉄の頭(と角)を突き出してサイコパンチを打ち消し、そのままクチールスにも突撃する。
「いいぞメタゲラス!そのっま砂風だ!」
クチールスに突撃し、クチールスが怯んだところでメタゲラスは砂を舞い上げる風を起こし、クチールスを攻撃。効果は抜群なので、結構なダメージだろう。
「クチールス、炎の牙!」
だがクチールスも鋼タイプ、耐久力は高い。なのでクチールスはすぐさま体勢を立て直し、炎を灯した牙でメタゲラスに噛み付く。こちらも効果抜群だ。
「クチールス、その状態でウッドハンマー!」
クチールスは拳に樹木の力を込め(海辺だが)、それをメタゲラスに叩きつけて吹っ飛ばす。
「重量級のメタゲラスを吹っ飛ばすなんて、相当強いですね、そのクチールス。でも僕のメタゲラスだって、そう簡単にはやられませんよ。メタゲラス、ストーンエッジだ!」
メタゲラスは鋭く尖った岩を無数に発射し、クチールスを攻撃。
「クチールス、メタルブラストです!」
対するクチールスは巨大な口から多量の鋼を撃ち出し、ストーンエッジを相殺していく。流石のストーンエッジも、鋼には敵わないようだ。
「もう一度メタルブラスト!」
クチールスは再度大口から鋼を発射し、今度はメタゲラスを攻撃。しかし威力は半減なので、硬いメタゲラスに大きなダメージを与える事はできない。
「メタゲラス、アイアンヘッド!」
メタゲラスはメタルブラストが収まると、鋼鉄の頭を突き出してクチールスに突撃する。
「炎の牙!」
だがクチールスはアイアンヘッドを耐え、巨大な口の牙に炎を灯し、メタゲラスに噛み付く。
「今だメタゲラス、砂風!」
メタゲラスはクチールスが噛み付いたとほぼ同時に砂風を巻き起こし、クチールスを攻撃。
クチールスは踏ん張ってメタゲラスにかぶりついていたが、ついには顎を放してしまい、砂風に吹き飛ばされる。
「止めだメタゲラス!グラビティコア!」
メタゲラスは吹き飛ばされたクチールスに、巨大な超重力の塊を喰らわせる。効果はいまひとつだが、クチールスのメタゲラスでは断然メタゲラスの方が重い。なのでグラビティコアの威力は上昇し、クチールスは戦闘不能となった。
「クチールス……ありがとう、戻って」
ミカンはクチールスをボールに戻し、次のボールを構えた。
「強いですね、そのメタゲラス。ですが、私の次のポケモンも、負けないくらい強いですよ。出て来て、ブレイドン!」
ミカンの二番手は、口が巨大な刀のようになった、恐竜みたいなポケモン。
鋼・岩タイプの切っ先ポケモンと分類される、ブレイドンだ。
「ブレイドン、グランボールダ!」
ブレイドンはメタゲラスを包囲するように岩石を浮かべ、それらを一斉にメタゲラスを覆うようにぶつける。
「続いて、アクアテール!」
ブレイドンは岩石に覆われたメタゲラスに、決して速いとは言えないスピードで接近していき、水を纏わせた尻尾を叩きつける。
「メタゲラス!」
岩石は砕け散り、メタゲラスは大きく後ずさったが、まだメタゲラスは戦闘不能ではない。
「よし。メタゲラス、アイアンヘッド!」
メタゲラスは鋼鉄の頭を突き出し、ブレイドンに向かって突撃。
「ブレイドン、コメットパンチ!」
対するブレイドンはメタゲラスを迎え撃つように拳を構え、その拳を流星の如く突き出す。
メタゲラスの頭とブレイドンの拳がぶつかり合い、互いに競り合う。
結果両方とも反動で大きく後ろに後退した。パワーでは引き分けという事だろう。
「メタゲラス、グラビティコア!」
メタゲラスは頭上に超重力の黒い球体を作り出す。どうやら大技で一気に決める気のようだ。
しかし
「ブレイドン、地震です!」
ブレイドンは寂れた灯台ごと破壊するような地震を起こし、その衝撃でメタゲラスを攻撃。
効果抜群の上、高威力の技だ。メタゲラスが作り出した超重力の塊は消えてしまい、メタゲラスも大ダメージを受けた。
「ブレイドン、コメットパンチ!」
ブレイドンはメタゲラスに向かって(遅いながらも)走り、流星のような拳を突き出す。
「くっ、ここが正念場か……メタゲラス、アイアンヘッド!」
メタゲラスもそれに対抗すべく、鋼鉄の頭を突き出し、ブレイドンに突撃していく。
鋼鉄の頭と流星の拳がぶつかり合い、火花を散らす。
終わりが微妙なのは毎度の事なので、もうあまり触れません。今回はイリスとミカンのバトルです。クチールスが結構あっさりとやられましたが、第七幕だけがやけに長いので、このバトルは早めに終わらせようと思っています。前の幕よりも次の幕を長くしようとしているので、まあ仕方のない事です。誰だって一つや二つ、こだわりがあるもんです。ポケモンにだってこだわり鉢巻とかこだわり眼鏡とかこだわりスカーフとありますし。ちなみにこだわりスカーフは僕もよく使っています。では次回、次回はいう事のほどでもないですが、イリスとミカンのバトルです。お楽しみに。