二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 5章 敵勢 ( No.18 )
- 日時: 2012/06/18 16:43
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: QpE/G9Cv)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
ソウリュウシティでポケモンを入れ替え、再び11番道路へやってきたイリスだが、そこで遭遇したくない者を見つけてしまった。
「プラズマ団……!」
なにやら川の下の岩場で何かをしているようだが、どうせ悪事を働くつもりであろう。
そう思ったイリスはダイケンキを出し、滝を下っていく。そして
「プラズマ団!そこで何をやっている!」
イリスの言葉に、その場にいたプラズマ団三名はビクッと体が震える。
「な、なんで見つかったんだ!?」
「知るか!とりあえずこういう時は……」
「叩きのめせば問題ない!」
プラズマ団はいつも通りの安直な思考に基づき、ポケモンを繰り出してくる。
「まずは俺から行くぜ。出て来い、メルリコ!」
プラズマ団の下っ端その一が繰り出してきたのは、赤いキノコのようなポケモン。キノコポケモンのメルリコだ。
「ならこっちは、頼むぞ、リープン!」
イリスが繰り出すのはブラックシティで仲間になったポケモン、リープンだ。
「こっちから行くぜ。メルリコ、タネマシンガン!」
メルリコは口から連続で種を発射し、リープンを攻撃。
「リープン、かわして成長だ!」
リープンはタネマシンガンを横に飛んで回避し、細胞を活性化させて体を成長させる。そうする事で攻撃、特攻が上昇するのだ。
「連続切り!」
そしてリープンはメルリコに接近し、連続で葉っぱを振るって切り裂く。
「ぐぅ、メルリコ、二度蹴りだ!」
メルリコは反撃の蹴りを二発放ち、リープンを引き剥がす。
「このまま行くぜ。体当たり!」
「風起こしだ!」
メルリコが体当たりをしてくる中リープンは葉っぱを振って風を起こし、メルリコを吹き飛ばす。
「葉っぱカッター!」
そして無数の葉っぱでメルリコを切り裂く。
「メルリコ、岩石封じ!」
「遅い!連続切り!」
メルリコは地面を隆起させてリープンを捕らえようとするが、リープンをそれをジャンプしてかわし、葉っぱでメルリコを切り裂き戦闘不能にする。
「ちっ、お前は下がってろ!出て来いバーニン!」
「俺も行くぜ。行け、メノクラゲ!」
下っ端1を押しのけ、下っ端2が前に出る。それに伴い、下っ端3も出しゃばってくる。
下っ端2が繰り出したのは火の玉のようなポケモン。不知火ポケモンのバーニン、炎タイプだ。
下っ端3が繰り出したのは水色の体に二本の触手、赤い目玉のような結晶体を持つくらげポケモン、メノクラゲ。水・毒タイプのポケモンだ。
「二体で来るか。なら、戻れリープン」
イリスはリープンをボールに戻し、ボールを二つ取り出す。
「頼むぞ、メリープ、ブイゼル!」
そしてイリスが繰り出したのは、ホワイトフォレストで捕まえたメリープと、先ほど滝で捕まえたブイゼルだ。
「メリープ、電気ショック!ブイセル、ソニックブーム!」
メリープは弱い電撃を放ち、ブイゼルは尻尾を振って衝撃波を飛ばす。
「ぬぅ、バーニン、火の粉!」
ソニックブームを喰らったバーニンだが、攻撃対象はメリープ。なのでバーニンはメリープに火の粉を放つ。
「メノクラゲ、毒針!」
そしてメノクラゲは電気ショックを喰らったにも関わらず、ブイゼルに毒針を発射する。
「ブイゼル、水鉄砲で火の粉を消せ!メリープはコットンガードで毒針を防御!」
ブイゼルは水鉄砲を発射して火の粉を消し、そのままバーニンへと攻撃。メノクラゲの毒針は綿で包まれたメリープに遮られる。
「バーニン、怪しい風!」
「メノクラゲ、バブル光線!」
バーニンは妖気を含む風を飛ばし、メノクラゲは無数の泡状の光線を放つ。
それらの攻撃がメリープとブイゼルにヒットし、二匹は怯む。その隙に相手二体は攻め込んでくる。
「バーニン、追い討ち!」
「メノクラゲ、高速スピン!」
バーニンは追い討つような一撃をメリープに食らわせ、メノクラゲは高速で回転しながらブイゼルに激突する。
「くっ、メリープ、スピードスター!ブイゼル、アクアジェット!」
メリープは無数の星を飛ばし、バーニンとメノクラゲの両方に攻撃。その隙にブイゼルは水流を纏ってバーニンに突撃する。効果抜群なので、相当なダメージだろう。
「バーニン、重力波だ!」
「メリープ、体当たり!」
バーニンが多大な重力を乗せた波を放つ前に、メリープは体当たりを喰らわせ、バーニンを戦闘不能にする。
「メノクラゲ、マッドショット!」
「ブイゼル、泥爆弾!」
メノクラゲが放つ泥の塊に、ブイゼルはそれよりも大きな泥の塊をぶつけ、相殺する。
「もう一度泥爆弾!」
そして追加の泥爆弾をメノクラゲに命中させ、戦闘不能にする。
「な……!」
「俺達のポケモンが……」
「全滅だと……!」
前から思うが、プラズマ団は意外と協調性がある。
「さて、お前達はそこで何をしていたんだ?」
イリスは下っ端三人に詰め寄る。下っ端は焦りの表情で後ずさっていくが、後は崖なので、逃げ道はない。
「言え。お前達は何をやっていた」
イリスはさらに詰め寄る。その時だった。
【言ウ必要ナドナイ】
どこからか奇妙な声が聞こえてきた。男声と女声が混じったような、複数の人間がバラバラに発しているような、奇妙な声。
イリスは後を振り返る。するとそこには、長い藍色の髪に黒いローブを身に纏い、フードで顔を隠している何かがいた。人の形をしているが、人間だとは思えない雰囲気が漂っている。
そしてローブの胸の部分には、プラズマ団の紋章。
【オ前ハ『イリス』ダナ。『ガイア』カラ聞イテイル。我ラ『プラズマ団』の邪魔をスルナラバ、消スゾ】
「……お前、誰だよ」
イリスはその奇妙な何かに向かって問う。
【名ハ『ドラン』。『7P(セヴンプラズマ)』ノ一人、『ドラン』ダ】
今回はプラズマ団とのバトルでしたが……正直そんな事はどうでもよくなるキャラが登場しましたね。かぎ括弧が【】だったり、ひらがながカタカナになったり、固有名詞に『』を付けたりと、意味不明なキャラですね。ちなみにドランは7幹部でいうインディに相等します、性格は全く違いますが。というかこちらは人間かどうかも不明です。では、次回はドランとのバトルになるのか!?次回をお楽しみに。