二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 93章 変態 ( No.185 )
日時: 2011/08/21 14:59
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/124.html

イリスとモスギスのバトル。
使用ポケモンは各一体。ただしイリスが使用するのはアブソル限定のとの事
「アブソル……」
イリスは心配そうにアブソルを見るが、アブソルはいつも通りのキリッとした表情だ。
「ではではで、もすの一番手はこのポケモン。バンギラス!」
モスギスが繰り出したポケモンは恐竜……いや、怪獣のような巨大なポケモンだ。
体長は2mほど、体重はメタゲラスを超えるだろう。そして体は緑色の鎧のようでかなり堅そうだ。
鎧ポケモン、バンギラス。岩と悪タイプを持つポケモンだ。
「ぐっ、凄い砂嵐だな……」
バンギラスの特性は、場に出ると同時に砂嵐を巻き起こす、砂起こし。そのせいで辺りは猛烈な砂嵐に見舞われる。
「アブソル、あのバンギラスは絶対に手強いぞ。だから相手の攻撃を——」
と、イリスの指示を聞く前にアブソルは走り出し、バンギラスの足を切り裂く。
しかしバンギラスには、全く効いていない。
「ふふ、悪タイプ使いのモスギスさんに対して悪タイプ技の辻斬りとは、お腹が痛い。ああ、どうしよう、腹痛が……というわけ、早期決着。ジオインパクト!」
バンギラスは全身に銀色のオーラを纏い、物凄い勢いでアブソルに向かって突撃。その気迫は、アイアンヘッドの比ではない。
アブソルも本能的にそれが危ないと分かっているのか、バンギラスの突撃をかわし、その大きな背中に鋼鉄の尻尾を叩きつけ、すぐさバンギラスから離れる。
「おお、これぞまさにヒット&アウェイ、いや間違えた、ロープウェイ。……あれ? どっちが正解でしたっけ? まあいいです、バンギラス、ぶち壊す!」
バトル中でもおしゃべりが多いモスギス。バンギラスはただただ力任せにアブソルに攻撃を仕掛けるが、アブソルはそれらの攻撃を全てかわす。
そしてアブソルはバンギラスの隙を見つけると、鎌のような角で切り裂く。だが、バンギラスへのダメージはほとんどない。
「随分と堅いな、あのバンギラス……!」
変人ではあるが、モスギスは腐っても四天王という事だろう。
「テレレレッテレー!バンギラス、ストーンエッジ!」
モスギスは某青いタダヌキのような外見をした猫型ロボットが秘密道具を出す時の効果音とともにバンギラスに指示を出し、バンギラスは鋭く尖った岩を無数に発射する。
アブソルは持ち前の俊敏な動きでその攻撃をかわし、時には砕き、全て回避し終えると、鋼鉄の如く硬化させた尻尾をバンギラスの腹に叩き込む。
「モスギスさんがお腹痛いと言っているのにお腹を攻撃するなんて卑怯です!このバンギラスが成敗してくれます!ジオインパクト!」
バンギラスは再度銀色のオーラを全身に纏い、途轍もない勢いでアブソルに向かって突撃していく。
アブソルは間一髪、その攻撃をかわし、バンギラスとの距離を取る。
「ふふふ、もすから、いや、このバンギラスからは、直径1m以内、どこにいようと逃げられません。ストーンエッジ!」
相手に逃げられやすいバンギラスは鋭く尖った岩を無数に出現させ、アブソル目掛けて一斉に飛ばす。
アブソルはやはり次々と襲い来る岩を、全て回避する。
「さあ、今こそキャスリングターンです!……間違えました。チェックメイトです!バンギラス、ぶち壊す!」
バンギラスはその巨体にしては意外なスピードでアブソルに接近し、力任せに、ぶん殴った。
「アブソル!」
アブソルは咄嗟にアイアンテールでぶち壊すの威力を減衰させたが、それでも驚異的な破壊力だ。効果いまひとつのはずなのに、まだ一撃しか喰らっていないのに、アブソルはもう既に瀕死寸前だ。
そしてそうなれば、あれが発動する。
アブソルは大きく吠え、自分の周囲から怒り狂うように燃え盛る炎を出現させる。
「ほっほう、怒りの炎ですか。これはまた、キャンプファイヤーを思い出します。薪を全部濡らして燃えなくさせた、あのキャンプファイヤーを。あとで兄さんに火をつけられた、あのキャンプファイヤーを。というわけで、バンギラス、怒りの炎!」
バンギラスも雄叫びをあげ、怒り狂ったように燃え盛る炎を発現させる。だがしかし、その炎を大きさはアブソルの炎をはるかに超える。
アブソルの炎とバンギラスの炎はぶつかり合ったが、せめぎ合うこともなくアブソルの炎はバンギラスの炎を飲み込まれ、アブソルは紅蓮の炎に焼かれてしまう。



やはりモスギスは四天王。アブソルはほとんど手も足も出ずにやられてしまった。
「完敗です。モスギスさんは変な人ですけど、強いですね」
と本音を打ち明けてみると
「そんな褒められると、モスギスさん照れちゃう……キャッ」
身をくねくねさせていた。気持ち悪い。
「今回は負けても、君は強い。さあ駆け上がれ、勝利の階段を。目指せ、ポケモンマスター!」
「はあ……はい」
モスギスのテンションは、相変わらず意味不明である。
「では、もすはこの辺で。どうももすですモスギスでした。覚えてくださいました? 次回、テストに出ます。それでは!」
と、終始意味不明発現をして、モスギスは去っていった。



今回はイリスとモスギスのバトル、まあイリスのボロ負けでしたけど。流石のアブソルも四天王のバンギラスには敵いませんでした。モスギスはバトル中でも意味不明な発言をします、正直考えるのに手間が掛かります。まあ、一部はゲームとかからの引用ですがね。ちなみにモスギスの趣味は悪戯だそうです(看板に落書きとか)。では、そろそろ次回予告。次回は本気になったプラズマ団、7Pとのバトルを予定しております。次回もお楽しみに。