二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 100章 イリスvsN Ⅳ ( No.196 )
- 日時: 2011/08/23 21:54
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「デンリュウ、メガショックだ!」
「かわせ、テイルーン!」
デンリュウはバチバチと弾ける電撃をテイルーンに向けて放つが、テイルーンは素早く上昇してその電撃を回避する。
「火炎放射!」
そしてそのまま口腔より灼熱の火炎を放ち、デンリュウを攻撃。
「ぐっ、デンリュウ、パワージェム!」
デンリュウは火炎放射を喰らいながらも、輝く宝石を連射してテイルーンに反撃する。
効果抜群でも決まりが浅いので大ダメージとは言えないが、テイルーンに一瞬の隙を作らせる。
そして一瞬でも隙があれば、十分だ。
「アイアンテール!」
デンリュウは一気にテイルーンの頭上まで跳躍し、鋼の如く硬化させた尻尾をテイルーンの脳天に叩きつけ、地面に突き落とす。
「次は炎のパンチ!」
さらにデンリュウは地面に叩きつけられたテイルーンに、落下の速度も合わせた炎の拳を振り下ろし、追撃する。
「これでダメ押しだ、メガショック!」
最後に弾ける電撃を至近距離から放ち、遂にテイルーンは戦闘不能となった。
「ありがとう、戻れテイルーン」
Nはテイルーンをボールに戻す。
「やるね、そのデンリュウ。でも次はこうは行かないよ。出て来てくれ、コーシャン!」
Nの二体目のポケモンは、黒——いや紫色の猫みたいなポケモンで、尻尾が二又に分かれている。
吉凶ポケモン、コーシャン。炎と悪タイプを持つポケモンだ。
「行くよコーシャン、ダークロアー!」
コーシャンは黒い咆哮を放つ。その威力はさることながら、途轍もないスピードでデンリュウに襲い掛かる。
「スピンテール!」
そして咆哮の直撃を受けて仰け反ったデンリュウに、回転させた尻尾をぶつけて攻撃。
「くっ、デンリュウ、パワージェムだ!」
デンリュウは反撃にと煌く宝石を無数に発射するが、コーシャンは俊敏な動きでそれを全てかわしてしまう。
スピンテールは攻撃と同時に素早さも上げる技。ただでさえすばしっこいコーシャンは、さらに素早くなっているだろう。
「コーシャン、ブレイククローだ!」
コーシャンはデンリュウが宝石を全て撃ち終えると同時に接近し、力を込めた爪で黄色く長い体を引き裂く。
「続けてスピンテール!」
さらに体を回転させてその遠心力を利用して威力を上げた尻尾の一撃も入れ、デンリュウを吹っ飛ばす。
「これで止めだ。フレアドライブ!」
コーシャンは全身に燃え盛る紅蓮の業火を纏い、デンリュウに向かって突撃する。
連撃を喰らってまだ体勢が立て直せていないデンリュウはその業火の突撃をまともに喰らい、またも吹っ飛ばされた。
しかし今度は吹っ飛ばされ、戦闘不能になった。
「くぅ、戻れデンリュウ」
イリスはデンリュウをボールに戻す。
Nのコーシャンは攻撃と素早さに特化しているようで、素早く動き回って強力な技をぶつけるのが主なバトルスタイルのようだ。
「だったらその流儀に合わせるまでさ。出て来い、フローゼル!」
イリスの二番手はフローゼル。スピードでもパワーでもコーシャンに引けを取らず、また相性も良い。
「フローゼル、気合パンチだ!」
フローゼルは拳を握り、気合を込めてコーシャンに飛び掛かる。
「コーシャン、かわしてスピンテールだ!」
フローゼルは拳を勢いよく突き出すも、コーシャンは素早い動きで回避し、フローゼルの横に回ると回転させた尻尾を振り、攻撃してくる。
「フローゼル、アクアテールで対抗だ!」
フローゼルも水を纏わせた二又の尻尾で、コーシャンの二又の尻尾とぶつかり合う。
少しの間競り合ったが、パワーでも相性でもフローゼルが勝っているので、結果フローゼルがコーシャンに押し勝った。
「逃がすなよ、氷の牙!」
フローゼルは氷結した牙を伸ばし、コーシャンが転がっている地面に突き刺す。すると地面は見る見るうちに凍りついていき、コーシャンは起き上がれなくなる。
「気合パンチ!」
そして身動きが取れないコーシャンに、フローゼルは気合を込めた拳の一撃を叩き込む。
効果抜群で、打たれ弱いコーシャンだ。その一撃を喰らうと戦闘不能となってしまった。
「戻れ、コーシャン……まさかこんなにも早くやられるとは、流石に思ってなかったな」
Nは次のボールを構えつつ、肩を竦める。
「さて、次が僕の最後のポケモンだね。さあ出て来てくれ、シルドール!」
Nの最後のポケモンは、ドールポケモンのシルドールだ。
白と赤を基調とした人形みたいな体に、両手には黄色い盾。防御能力が高いエスパータイプのポケモンだ。
「如何にも堅そうなポケモンだね……それなら、ひたすら攻めるべしだ。フローゼル、テラーソニック!」
フローゼルは素早く腕を振り、黒い衝撃波をシルドールに飛ばす。
「シルドール、コスモパワー」
しかしシルドールは大宇宙の力を両盾に込め、黒い衝撃波をその盾で完全に防いでしまう。
「!?」
流石の防御力の高さにイリスは驚く。テラーソニックは悪タイプの技。なのにシルドールは、全く効いていない。防御したとはいえ、回避したわけではないのに、掛け値なしのノーダメージだ。
「そんなに驚くなよ。シルドールは防御力が売りのポケモンなんだからさ。シルドール、サイコバーン!」
シルドールは両方の盾にサイコパワーを凝縮させ、爆発のような衝撃波をフローゼルに向けて放つ。
いつにも増して終わりが微妙……今回はイリスvsN、第三バトル、パート2です。今回出て来たコーシャンはかなり好きなポケモンですが、意外とあっさり呆気なくやられてしまいました。ちなみにシルドールも好きです。バトルの展開が(個人的に)面白くなるので。ちなみに今回は100章です。関係ないですが、コーシャンはベガの図鑑で100番です。100章記念に何かやろうかな、と思いつつ、折角の夏ならサザナミタウンで『夏休み版』的なのをやろうと考えましたが、今思えばもう夏休みは終了。明後日から学校だと気付きました。宿題も終わっていない事に気付きました。まあ、100章記念に何やるかは後々考えるとして、皆さんの意見も聞き入れるとして、次回もイリスとNの英雄対決、お楽しみに。