二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 105章 木槌 ( No.207 )
日時: 2011/08/27 19:55
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「リーティン、ウッドハンマーだ!」
リーティンは葉っぱに樹木の力を吸収させ、大きく振りかぶってスモーガスの顔面に思い切り叩きつける。
「ぐぅ、スモーガス、火炎放射!」
スモーガスは反撃にと灼熱の火炎を発射するが、リーティンは素早く跳躍してその攻撃を回避。
「エアスラッシュ!」
そしてすぐさま攻撃に転じる。リーティンは葉っぱを振るい、空気の刃を飛ばしてスモーガスを切り裂く。
「おまけだ、ウッドハンマー!」
さらにリーティンは落下と同時にスモーガスの脳天に叩き込み、その反動をも利用して跳び退る。
「どうした? やっぱり最弱じゃその程度の力か?」
調子付いてきたイリスはアシドを挑発する。アシドはプライドが高い分挑発にも乗りやすく
「図に乗るなよ、スモーガス、危険な毒素だ!」
スモーガスは毒々しい塊を放ち攻撃するが、リーティンは軽くその攻撃を避ける。
頭に血が上っているので、攻撃も単調で避けやすい。これがアシドの弱点の一つで、アシドが7P最弱である由縁だ。
「リーティン、神通力だ!」
リーティンは神々しき力を持つ念動力でスモーガスの動きを止め、地面に叩き落す。スモーガスに上から圧力を掛けられ、動く事が出来ない。むしろどんどん地面にめり込んでいる。
「ウッドハンマー!」
そこにリーティンは樹木の力を吸収させた葉っぱを思い切り振り下ろし、叩き潰すようにスモーガスを攻撃。
「くっそ……落ち着け、何も恐れる事はない。奴の攻撃の一撃一撃は軽い、大してスモーガスは一撃でもまともに攻撃を入れられればそれで決められる」
どうやらアシドは冷静さを取り戻しつつあるようで、イリスとしては喜ばしい事ではない。
「スモーガス、火炎放射だ!」
「かわせ、リーティン!」
スモーガスは楕円形の体を割るように口を開き、灼熱の火炎を発射するが、リーティンはその火炎を横に跳んで回避する。
「神通力だ!」
リーティンは地面に着地した瞬間、神々しき力の念動力を放つ。
「掻き消せ、ダークリゾルブ!」
だがしかしスモーガスは全方位に闇のオーラを放ち、神通力を無効化する。
エスパー技の神通力では、悪タイプ技のダークリゾルブにはどうしたって勝てないのだ。
「だったら打ち砕くまで!リーティン、ウッドハンマーだ!」
リーティンは樹木の力が込められた葉っぱを大きく振りかぶり、迫り来る闇のオーラに叩きつけ、打ち砕く。
「エアスラッシュ!」
そしてすぐさま葉っぱを持ち替えて振り、風を切り裂く空気の刃を飛ばす。
「ケッ、そんなへちょい攻撃が僕のスモーガスに効くかよ!スモーガス、火炎放射」
スモーガスは飛来する空気の刃を火炎放射で焼き払ってしまう。
「危険な毒素!」
そしてさらに毒々しい塊を発射してリーティンを攻撃するが、素早いリーティンはその攻撃を簡単にかわしてのける。
「ここは接近して一気に叩くか……ウッドハンマー!」
リーティンはスモーガスとの距離を一気に縮め、樹木の力を宿した葉っぱを思い切り振り下ろし、スモーガスの脳天に叩きつける。
(決まった!)
心の中でガッツポーズを決めたイリスだったが、結果的に接近しての攻撃は失敗だったといわざるを得ないだろう。

「スモーガス、催眠術!」

葉っぱを振り下ろした状態のリーティンに、スモーガスの傍に浮いていた立方体は近づく。
そして赤い宝石のような部分から催眠念波を放射し、リーティンを眠りにつかせる。
「しまった……リーティン!」
イリスは叫ぶが、時既に遅しだ。
「スモーガス、危険な毒素!」
スモーガスは目の前で寝ているリーティンに有害な毒素を含む毒々しい塊を発射し、攻撃する。
危険な毒素の直撃を喰らったリーティンは目を閉じたまま戦闘不能となった。
「くっ、戻れリーティン」
イリスはリーティンをボールに戻す。これでイリスの手持ちは残り一体。それも、言う事を聞かないアブソルだ。
「もう君しか残っていない……頼むぞ、アブソル!」
イリスは仕方なく、やむを得ずアブソルを繰り出す。
すると案の定、アブソルはイリスの指示も聞かず目の前の敵——スモーガスを睨みつけ、一直線に走り出す。
「ヒャハ!トレーナーの命令を聞かないのがいるってフォレスは言ってたけど、本当だったんだな。そんなただの闘争本能だけで僕のスモーガスが倒せるもんか。スモーガス、火炎放射!」
スモーガスは楕円形の体を割るように大口を開けて火炎放射を放つが、アブソルは回転しながら跳躍して回避し、鋼鉄の尻尾をスモーガスの脳天に叩きつける。
「ダークリゾルブ!」
その直後スモーガスは身に纏った闇のオーラを弾けさせるように放ち、アブソルの体を蝕んでいく。
「アブソル……!」
ダークリゾルブはアブソルの体力を削ったが、効果はいまひとつ。アブソルはまだピンピンしている。
アブソルはスモーガスに向かって全力で駆け込み、鎌のような漆黒の角で切り裂く。
「辻斬りか……スモーガス、火炎放射!」
スモーガスは大口を開けて灼熱の火炎を発射するが、アブソルは俊敏な動きでそれを回避し、スモーガスの顔面に思念の頭突きをぶつける。
そして
「ケヒャッ!遂にチャンス到来だな!スモーガス、捕まえろ!」
スモーガスは正面にいるアブソルを、楕円形の体を割るようにして開けた口で捕まえる。
するとアブソルは頭だけがスモーガスの口の中に入るような形になった。
「喰らいな、危険な毒素!」
そしてスモーガスは口内で危険な毒素を作り出し、零距離以上に近いアブソルにその毒々しい塊をぶつける。
「アブソル!」
顔面に思い切り危険な毒素を喰らったアブソルは地面に倒れこむ。



今回はリーティンの新技がスモーガスに炸裂!……しましたが、最後は催眠術にかかってやられてしまいました。話は変わり、なおかつ全く関係ないですが、マウスが変わりました。今まではかなり古いマウスを使っていて、何もしてないのに勝手にクリックされたりしましたが、それももうそれもありません。これでこの小説の誤字脱字が少しは減るでしょう。それでは次回予告。次回はイリスとアシドのバトルを決着させます。お楽しみに。