二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 113章 把握 ( No.233 )
日時: 2011/09/19 12:19
名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「次はお前だ。出て来い、リーティン!」
イリスの最後のポケモンはエースのリーティンだ。
「まずはエアスラッシュ!」
リーティンは葉っぱを振って空気の刃を飛ばし、ケンタロスを切り裂くが、あまりダメージはないように見える。
「ケンタロス、思念の頭突きだ!」
ケンタロスは頭に思念を集め、リーティンに向かって突進。
「リーティン、かわしてウッドハンマーだ!」
リーティンは突進してくるケンタロスをジャンプでかわし、その背中に樹木の力を吸収させた葉っぱを振り下ろす。
「今のは効いたぜ。仕返しだ、ストーンエッジ!」
ケンタロスは自分の周囲の地面から鋭く尖った岩を無数に発射し、背中にいるリーティンに全て突き刺す。
「アイアンテール!」
さらにその場で一回転し、硬化させた三つの尻尾をリーティンに叩きつける。
リーティンはなんとか葉っぱを盾にして威力を減衰させたものの、吹っ飛ばされてかなりのダメージを受けた。
「くっ、神通力!」
「相殺だ、思念の頭突き!」
リーティンは神々しき念動力のような力をケンタロスに放つが、ケンタロスも頭に思念を集め、神通力にぶつけて相殺。そのままリーティンに突撃する。
思念は神通力の相殺でなくなったためただの頭突きだが、それでも相当な威力だ。あと一発でも喰らえば戦闘不能だろう。
「ケンタロス、ストーンエッジ!」
「かわしてグラスミキサーだ!」
ケンタロスは周囲に鋭く尖った岩を無数に浮かべ、一斉に発射。リーティンはその岩をを跳躍してかわし、上空から木の葉の渦にケンタロスを巻き込んで攻撃する。
「よし、このまま空中から攻めるぞ。エアスラッシュ!」
リーティンは一回の跳躍でかなり高く跳んだので、ケンタロスがジャンプしても届かない所にいる。それをいい事にリーティンは上空から何発も空気の刃を飛ばしてケンタロスを切り裂いていく。
「なかなか舐めた真似するな……いいぜ、だったらこっちだって手段は選ばないぜ」
イリゼはにやりと笑い、そして

「ケンタロス、ゴッドホーン!」

ケンタロスは馬のように前足を大きく上げたかと思うと、次の瞬間、その足を思い切り地面に叩きつけるように踏み下ろし、神々しく光る角を構えてリーティンのところまで跳躍する。
「な……!?」
流石に予想だにしなかった、というかここまでは来れないだろうと思っていたので、イリスはその蛮行に驚愕する。
リーティンはケンタロスのゴッドホーンの直撃を喰らい、さらに上空まで吹っ飛ばされた。
まずケンタロスが着地し、その十数秒後、リーティンが落下してきた。見るまでもなく、戦闘不能だ。



「完敗だよ、まさか父さんがこんなに強いとはね……」
「まあな。なにせ天下無双のイリゼ様だからな」
「とてもそうは見えないけどね」
とかなんとか話しながら、イリスとイリゼはホワイトフォレストを訪れていた。
イリスは本格的に旅に出る前、ここで今はデンリュウに進化したメリープを捕まえたのだ。
「で、父さんはこの後何かする事とかあるの?」
「いんや、何も。だからしばらくはお前と一緒にいる事にするぜ」
「あ、そう」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
会話がなくなった親子の図。
「そういえば聞き忘れてたけど」
とそこで言葉という名の癒しの水を注いだのはイリスだった。
「父さん、どうして家出なんてしたの?」
「家出とか言うなよ……まあ、なんつーか、いろんなとこに行ってたんだよ」
イリゼは返答に困ったように言葉を濁すが、イリスはあまり追求しない。興味がないだけなのか。
「じゃあ何で今更戻って来たのさ」
「それはあれだ、イッシュが今ピンチだという噂を聞きつけて帰って来たに決まってるだろ。プラズマ団がカゴメタウンで騒動を起こし、サザナミタウンに二度襲来、14番道路には地下迷宮へと繋がる落とし穴。どれもこれも、全部イッシュリーグ本部のデーターベースに乗ってるぜ。それほどに認知されてんだ」
やはりイリゼは、今のイッシュの状況、プラズマ団の事、そしてイリスの事は全て把握しているようだ。
「まあ、プラズマ団だか何だか知らねえが、俺がいればどんな場所で何しようと被害は五割で済むぜ」
「五割は被害出るんだ」
まあそこは、プラズマ団が襲ってきて被害を五割に抑えられる、もしくは五割の被害でプラズマ団を打破できると考えるべきなのかも知れないが。
「さて、これからどうすっかなー」
イリゼが頭の後ろで手を組んで空を見上げる。すると間もなくして頭に疑問符を浮かべた。
「どうしたの、父さん?」
「ん、いや。あれ」
イリゼは斜め上——空に向かって指を差す。イリスもその方向に目線を動かすと
「な……!」
その先には、UFOのような巨大な円形の飛行物体。
そしてそれには、プラズマ団の紋章が刻まれていた。



今回はイリスとイリゼのバトル、決着でした。結果はイリゼの圧勝。流石は父親と言うべきでしょうか。そしsてさらにホワイトフォレストにも訪れ、すぐさまプラズマ団の強襲です。というわけで次回はホワイトフォレストでプラズマ団とバトります。お楽しみに。