二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 262章 晴天 ( No.264 )
日時: 2011/09/23 16:09
名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「ハンタマ、シャドーパンチ!」
「セラーナ、炎のパンチ!」
ミキとティンのバトル。ミキの二番手は半霊ポケモンのハンタマ、ティンは果実ポケモンのセラーナだ。
ハンタマの影の拳と、セラーナの炎の拳がぶつかり合う。
本来なら攻撃力で勝るハンタマのシャドーパンチが打ち勝つのだが、今はカンカーンの置き土産とでも言うのか、日照りが照りつけている。なので炎タイプの技の威力が上がり、セラーナの炎のパンチが、ハンタマのシャドーパンチを凌駕する。
「くぅ、だったらハンタマ、メガトンキック!」
ハンタマは素早く起き上がると空高く跳躍し、上空から流星のような落とし蹴りを繰り出す。
「セラーナ、蝶の舞でかわして!」
セラーナは蝶のように舞い、特攻、特防、そして素早さを上昇させ、ハンタマのメガトンキックをヒラリとかわす。
「神通力!」
そしてセラーナは神々しい力でハンタマの体を操作し、地面に叩きつける。
「続けてソーラービーム!」
さらにセラーナは地面に伏したハンタマに向かって、太陽の光を凝縮した光線を放つ。今は日差しが強い状態なので、溜め時間が省略されている。
「ハンタマ、かわして氷柱パンチ!」
だがハンタマは素早く立ち上がるとジャンプしてソーラービームを回避し、セラーナの脳天に氷柱のような冷たく鋭い拳叩き込む。
効果抜群なので、今の攻撃は相当効いただろう。
「よし、このまま行くよハンタマ。スカイアッパー!」
ハンタマは地面に着地すると腰を屈め、セラーナに強烈なアッパーを喰らわせて空高く打ち上げる。
「シャドーパンチ!」
さらに拳の影を撃ち出し、ハンタマはセラーナに追撃するが
「そう何度も攻撃を喰らってやるほど、こっちもお人好しじゃないわよ。セラーナ、ソーラービーム!」
セラーナは頭から伸びている果実に太陽の光を集め、それを凝縮して光線として発射する。
発射された光線はハンタマのシャドーパンチを軽く飲み込み、そのままハンタマを吹っ飛ばす。
「ハンタマ!」
吹っ飛ばされたハンタマはかなりのダメージを負っているようだが、まだ戦闘不能ではない。
「ふうん、まだ立っていられるんだ。でもまあ、すぐに終わらせてあげる。セラーナ、神通力!」
セラーナは神々しい念動力のような力でハンタマを操作しようとするが、ハンタマは素早く動き回ってその力から逃れようとする。
「ハンタマ、シャドーパンチ!」
ハンタマはセラーナの背後に回ると、影を纏わせた拳でセラーナを攻撃する。
「続けてメガトンキック!」
さらにハンタマはシャドーパンチで仰け反ったセラーナに追い討ちを掛けるようにして強烈な前蹴りを喰らわせる。
「くっ、素早さがそっちの専売特許だと思ったら、大間違いよ!セラーナ、蝶の舞!」
セラーナは蝶のように舞い、能力を高める。
「炎のパンチ!」
そして蝶の舞で上がったスピードでハンタマに突っ込み、炎の拳を突き出す。
「ハンタマ、スカイアッパー!」
ハンタマはその拳を真正面から相殺しようとはせず、セラーナの腕を弾くようなアッパーでその攻撃を回避する。
「氷柱パンチ!」
そしてそのまま氷柱のような拳をセラーナに叩き込む。
「くっ、セラーナ、神通力!」
「させないよ、シャドーパンチ!」
セラーナは神通力でハンタマを操作しようとするが、ハンタマはすぐさま影の拳を叩き込んでセラーナの動きを止め、それを許さない。
「セラーナ、この距離はまずいわ。一旦下がって」
ティンはセラーナを下がらせ、ハンタマとの距離を取る。接近戦になると打撃技を多く覚えていて格闘タイプのハンタマの方が有利だからだ。
「ソーラービーム!」
セラーナは頭から伸びる果実に太陽の光を集めて凝縮し、光線として発射する。
「ハンタマ、かわしてメガトンキック!」
ハンタマは跳躍してソーラービームを回避し、流星のように落下しながらの落とし蹴りを放つ。
しかしセラーナは間一髪のところでその蹴りを回避した。
「セラーナ、炎のパンチ!」
「ハンタマ、シャドーパンチ!」
セラーナは炎の拳を、ハンタマは影の拳をそれぞれ突き出して、互いにせめぎ合う。
しかし今は日差しが強い状態なので炎技の炎のパンチの方が威力が高く、ハンタマは押し負けて吹っ飛ばされた。
「蝶の舞!」
セラーナはあえてここで追撃せず、蝶の舞で能力を高める。
そして
「炎のパンチ!」
残像が残るような超スピードでハンタマに接近し、炎の拳を叩き込んだ。
よく考えてみれば、セラーナの特性は日差しが強い時に素早さが上がる葉緑素。そしてセラーナは既に二回、さっきの分も含めれば三回もの蝶の舞で素早さが上がっている。今までハンタマがセラーナを翻弄できたのは、奇跡のようなものだ。
「くっ、ハンタマ、メガトンキック!」
「遅い!神通力!」
セラーナは流星のように蹴り込んでくるハンタマは神通力で止め、そのまま動きを封じる。
「これでお終いよ。セラーナ、ソーラービーム!」
セラーナは頭から伸びた赤い果実に太陽の光を集め、それを凝縮して光線を発射する。
「ハンタマ!」
神通力で身動きが取れないハンタマはその光線の直撃を喰らい、戦闘不能となった。



今回はミキとティンのバトルでした。ハンタマもセラーナも優勢になったり劣勢になったりしましたが、最終的にはセラーナの辛勝です。いや、やっぱり天候コンボは強いですね。カンカーンとか公式化したらどうなる事やら。今気付いたのですが、ミキのハンタマ、どうにもパンチ系の技が多いですね。まあでも、その場その場で使い分けが出来るので、どうというわけでもないですが。では次回はツユサとウズメ、そしてシザンサスとハルマのバトルとなります。次回もお楽しみに。