二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 263章 剣戟 ( No.265 )
日時: 2011/09/24 22:31
名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「ブルンゲル、ハイドロポンプ!」
「エルレイド、テレポート☆」
シザンサスとツユサのバトル。シザンサスは水・ゴーストタイプのブルンゲルで、ツユサは今し方進化したばかりのエルレイドでバトルをしている。
「エルレイド、そのままシャドーボールだ☆」
テレポートでブルンゲルの背後に回りこんだエルレイドは、影の球を作り出し、それをブルンゲルにぶつける。
効果は抜群だがブルンゲルは特防が低く、エルレイドは特攻が低いので大したダメージにはならない。
「エナジーボール!」
ブルンゲルはクルリと体を回すようにしてエルレイドの方へと振り向き、自然エネルギーを凝縮した球をエルレイドへ発射する。
「やっべ。ここは……瞑想☆」
エルレイドは心を落ち着かせて精神力を高め、エナジーボールの威力を減衰させる。
「毒々☆」
そしてすぐさまブルンゲルに毒液を浴びせ、猛毒状態にする。
「……へぇ、ブルンゲルに対して持久戦ね……それならこっちも。ブルンゲル、毒々!」
ブルンゲルはエルレイドがしたのと同じように毒液を放ち、エルレイドを猛毒状態にする。
「ま、でも。こっちはちまちま時間を掛けて倒したりはしないわよ。ハイドロポンプ!」
ブルンゲルは超高圧の水流を発射し、エルレイドを攻撃。一応、先ほど使用した瞑想のお陰でダメージはある程度抑えられるが、それでも結構なダメージだ。
「まだまだ、エナジーボール!」
「テレポート☆」
ブルンゲルはエナジーボールを放つが、エルレイドはブルンゲルの頭上にてレポートし、エナジーボールを回避する。
「そしてシャドーボール☆」
エルレイドは掌に作り出した影の球を、ブルンゲルに叩きつける。
流石に今の攻撃は効いたようで、ブルンゲルは呻きながら少し後退する。
「休ませないぜ、シャドーボール☆」
今度はエルレイドはいくつもの影の球を作り出し、連続で発射する。ブルンゲルは体が大きい上に動きも鈍いので、その連弾シャドーボールをほぼ全て喰らってしまった。
効果抜群の技を連続で喰らい、さらに今は猛毒状態。ブルンゲルの体力はかなり減っていて危険だ。
「流石にちょっときついかな……ブルンゲル、自己再生!」
だがブルンゲルは耐久型のポケモン。そしてシザンサスもそれを理解しているため、体力回復技の自己再生を覚えている。
ブルンゲルは全身の細胞を活性化させて傷を癒し、さっきまでのダメージがなかったかのようになる。
「さてと、ちゃっちゃと決めるよ。ブルンゲル、連続でエナジーボール!」
ブルンゲルは連続で、次から次へとエナジーボールを発射する。
「エルレイド、テレポートだ☆」
エルレイドはテレポートでその攻撃をかわそうとするが、エルレイドのテレポート距離は、正直そんなに長くない。なので全てのエナジーボールをかわす事はできず、十発ほど喰らってしまった。
「これで止め。ハイドロポンプ!」
そして最後に止めのハイドロポンプで吹っ飛ばされ、猛毒のダメージもあってかエルレイドは戦闘不能となった。
「あーあ、また負けちった☆ 戻れ、エルレイド」
ツユサは特に悔しがったりもせず、気楽な感じでエルレイドをボールに戻す。
「戻って、ブルンゲル」
そしてシザンサスもブルンゲルをボールに戻す。猛毒は時間と共にその毒性を増していくので、このまま連戦にもつれ込んだら危ない、という判断からだ。
「んーじゃ、次はこのポケモンで。行っけ、キリキザン☆」
ツユサが次に繰り出すのは、怪人のようなポケモン、キリキザンだ。
「鋼タイプか……なら、このポケモンで行くよ。出て来て、サムラダケ!」
シザンサスの繰り出すポケモンは、人型で刀(のような物)を持ったキノコみたいなポケモン、サムラダケだ。
「キリキザン、シザークロス☆」
「サムラダケ、リーフブレード!」
キリキザンは両腕を交差させながらサムラダケに斬り掛かり、サムラダケは刀を振るってその斬撃を受け止める。
「火炎放射!」
そしてサムラダケはキリキザンと鍔迫り合いのような状態になっている隙に、キリキザンに火炎放射を浴びせる、至近距離からで、しかも不意討ち、そして効果抜群だったのでキリキザンはかなりのダメージを受けた。
初っ端から幸先が悪いツユサとキリキザンである。
「でもまだやられてないぜ。次は辻斬り☆」
キリキザンは刃が付いた腕を構え、サムラダケに向かって駆け込む。そして通り間際にサムラダケの体をその刃で切り裂く。
「さらに追い討ちだ☆」
キリキザンは辻斬りされて怯んでいるサムラダケに、文字通り追い討ちを掛ける一撃を繰り出す。
「くっ、こっちだってやられっぱなしじゃないわよ。サムラダケ、エアスラッシュ!」
サムラダケは一旦キリキザンから距離を取り、刀を振るって空気の刃を飛ばす。
空気の刃はキリキザンを切り裂いたが、効果いまひとつなので決定打にはならず、キリキザンも戦闘不能にはならない。
「キリキザン、騙し討ちだ☆」
キリキザンはサムラダケに向かって駆け込み、刃の付いた腕を横薙ぎに振ってサムラダケを攻撃。サムラダケはその攻撃を屈んで回避するが、その直後、キリキザンの足がサムラダケの体にめり込み、サムラダケを吹っ飛ばす。
「騙し討ちは回避不能なんだぜ、知ってた? キリキザン、そのまま追い討ち☆」
キリキザンは吹っ飛ばされたサムラダケに接近し、追い討ちを掛ける攻撃を放つ。
サムラダケは横に転がってその攻撃をかわし、刀を構える。
「サムラダケ、リーフブレード!」
サムラダケは刀に草木の力を宿し、キリキザンの鋼の体を切り裂く。
「その程度の攻撃、効かないぜ。キリキザン、シザークロス!」
キリキザンも両腕を交差させながらサムラダケを切り裂く。
「さーらーに、騙し討ち☆」
キリキザンは腕を大きく振りかぶり、拳を構える。その動作を見る限り、突きを繰り出すのだろう。
が、しかし

「サムラダケ、威張る!」

サムラダケはふんぞり返って威張り、キリキザンを怒らせる。怒ったキリキザンは腕を振り抜き、サムラダケを攻撃。
本来ならばここでもう片方の腕による裏拳が繰り出されるのだが、キリキザンは怒って混乱しているため、空を切った拳の勢いのまま近くに木に衝突してしまう。
「これで終わりよ、リーフブレード!」
そしてサムラダケは、隙だらけのキリキザンの急所を刀で切り裂き、戦闘不能にした。



今回はシザンサスとツユサのバトル。ツユサは最初のエルレイドがやられ、次のキリキザンもやられで、大惨敗です。結構いい線まで行ってはいるのですけどね。さて、今回は本編が長めなので、この辺で次回予告。次回はハルマとウズメのバトルです。お楽しみに。