二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 276章 先手 ( No.304 )
- 日時: 2011/10/10 14:48
- 名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「もすすす……まさかこのモスギスさんから先手を奪うとは。流石、ポケモンマスターを目指したことがあった気がする男ですね」
「僕に変な設定付け加えないでください」
モスギスは戦闘不能となったトコヤミをボールに戻し、次なるボールを構える。
「ではではもすもす、モスギスさんの二番手はこのポケモン!テレレレッテレー!バンギラス!」
モスギスの二番手は、最初に出会った時に繰り出したポケモン、バンギラス。
「こんなに早く真打登場か……!」
イリスはバンギラスの特性、砂起こしで発生した砂嵐に目を細めながら呟く。
「行くぞリーテイル、まずはリーフブレード!」
リーテイルは一気にバンギラスとの距離を詰め、鋭い尻尾で切り裂く。
しかしバンギラスは特に効いた風には見えない。ノーダメージというわけではないようだが、効果が薄い。
「ばんばかばんばかバンギラス、ぶち壊す!」
バンギラスは大きく腕を振るい、リーテイルに鉄槌を下す。
しかしリーテイルは素早さが売りのポケモン。大振りの攻撃は、そうそう当たらない。
「だったら次は、ダイヤブラスト!」
リーテイルはバンギラスとの距離を取ると、宝石のように輝く白色の光線を発射する。
しかしこれも、効き目は薄い。
「バンギラス、ジオインパクト!」
バンギラスは銀色の膨大なエネルギーを身に纏い、リーテイルへと突撃する。
「リーテイル、かわしてロイヤルバーン!」
リーテイルは意外とスピードのあるジオインパクトを回避すると、自然の力を爆発させ、衝撃波を放ってバンギラスを攻撃。
ロイヤルバーンはバンギラスに直撃し、バンギラスはグラついた。どうやらロイヤルバーンはそれなりに効くようだ。
「よし、ならもう一度ロイヤルバーン!」
リーテイルは跳躍してバンギラスとの距離をさらに詰め、バンギラスの顔面に自然の力を爆発させた衝撃波をぶつける。
「なかなかの攻撃ですが、足元に注意しないともすのようになっちゃいますよ?」
唐突に、モスギスはそう言った。
「足元……?」
イリスはモスギスの言葉につられ、視線を下げる。すると
「バンギラス、ストーンエッジ!」
リーテイルの足元から鋭い岩が無数に飛び出し、リーテイルに突き刺さる。
「リーテイル!」
バンギラスは強大な攻撃力を持ち、なおかつリーテイルは岩タイプの技に弱い。そこえトコヤミ戦でのダメージもあり、リーテイルは戦闘不能となった。
「くっ、戻れリーテイル」
イリスはリーテイルをボールに戻し、次のボールを構える。
「次はこのポケモンだ。出て来い、エルレイド!」
イリスの二番手はエルレイド。格闘タイプの技ならバンギラスのタイプである悪と岩、両方の弱点を突ける。
「エルレイド、まずはリーフブレードだ!」
エルレイドはリーテイルとはまた違った素早い動きでバンギラスに接近し、草木の力を宿した刃で切り裂く。
「よし、続けてドレインパンチ!」
エルレイドは刃を引くと、今度は淡く光る拳をバンギラスの巨体に叩き込む。
流石のバンギラスでも威力四倍はきついのか、呻き声をあげる。
「もすもす、もすのバンギラスはそう簡単には倒せないのです。バンギラス、ぶち壊す!」
バンギラスは腕を大きく振るって鉄槌を下すが、エルレイドはサッと体を横にずらして、その一撃を回避する。
「連続でドレインパンチ!」
エルレイドは淡く光る拳を構え、バンギラスに連続で鉄拳を叩き込む。
「むむぅ、バンギラス、ジオインパクト!」
バンギラスは全身に膨大な銀色のオーラを纏い、至近距離にいるエルレイドに突撃する。
しかしエルレイドは間一髪のところでその攻撃をかわした。
「バンギラスの攻撃は大振りな分、威力は高いけどかわすのは容易い。このまま攻め落とさせてもらいますよ。エルレイド、ドレインパンチ!」
エルレイドは淡く光る拳を構え、バンギラスに殴り掛かる。
しかし
「バンギラス、地震!」
バンギラスは大地を揺るがすどころか、大地を割るような勢いで地面を鳴動させ、地震を起こす。そして地震によって放たれる衝撃波はエルレイドに襲い掛かり、エルレイドを吹っ飛ばす。
「エルレイド!」
吹っ飛ばされていたエルレイドは地面に叩きつけられる。エルレイドは元々、防御面はあまり高くないので、バンギラスの地震を耐え切れるわけもなく戦闘不能となった。
「戻れ、エルレイド」
イリスはエルレイドをボールに戻す。
これでイリスの手持ちは残り一体。セオリー通りでいくなら素早さが高く、かつ弱点も突けるフローゼルだろう。しかし
「相手がバンギラスなら、リベンジしないわけにはいかないよな。さあ最後は頼んだぞ、アブソル!」
イリスの最後のポケモンはアブソル。今だ言う事は聞かないが、イリスの手持ちの中ではリーテイルに次ぐ戦闘力を誇る。
「ほっほう。あの時のアブソルで来ましたか。しかし、もすのバンギラスに対し、その程度のポケモンでは、まさに飛んで火にいる夏のもす。返りもすにしましょう」
「全く持って意味不明ですけど、僕達だって今までただ遊んでたわけじゃないですよ。それを今から、証明してやります」
今回もイリスともすことモスギスのバトル。いやはや、バンギラス強いですね。そしてなんだか久々っぽい気がしますが、アブソルも登場です。次回はアブソルとバンギラスのバトルですが、アブソルはリベンジを果たせるのか……!?というわけで、次回もお楽しみに。