二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 303章 落雷 ( No.357 )
日時: 2011/10/21 01:26
名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「殺戮スタートだ、オンネット!」
アシドはダンカンスと交代で、操りポケモンのオンネットを繰り出す。
「オンネット、サイコバレット!」
オンネットは銃弾のような念動力を連射し、カメックスを攻撃。
如何に7P最弱のアシドといえど、解放状態ならその力は相当なものだ。カメックスは戦闘不能にはならなかったが、かなり大きなダメージを受けた。
「カメックス、吹雪!」
カメックスはオンネットに向けて、猛烈な吹雪を放つ。
「ケヒャッ!そんな攻撃、僕のオンネットに効くかよ!シャドークロー!」
オンネットは影の爪を作り出し、カメックスに襲い掛かる。
「やっば……カメックス、ハイドロカポンプ!」
カメックスは両肩のロケット砲から大量の水を噴射し、影の爪を振りかぶるオンネットを押し戻す。
「これでも喰らえ☆ハイドロカノン!」
そしてカメックスは、超高水圧の水の弾丸を作り出し、オンネットに向けて放つ。
弾丸はまっすぐにオンネットへ向かっていき、オンネットはその弾丸に被弾して吹っ飛ばされた。
「やったかな……?」
オンネットは砂煙を巻き上げながら砂浜に突っ込んでいった。砂浜は舞い上がった砂煙でよく見えず、オンネットの様子も分からない。
と思ったら、砂煙の中から一つの球体が飛来し、カメックスに直撃。カメックスは吹っ飛ばされた。
「カメックス!」
カメックスはその攻撃を喰らい、とうとう戦闘不能になってしまった。
ユキナはカメックスをボールに戻し、砂浜の方を見遣る。
「僕のオンネットが、お前程度のポケモンにやられるかよ。ま、でも、ちょっとは効いたけどな」
オンネットは砂煙の中からゆっくりと現れる。ハイドロカノンは効いたようだが、戦闘不能にするにはまだ攻撃を打ち込まなければいけなさそうだ。
「うーん……それじゃ、次はこのポケモンで行こっか☆ゴー、マンムー!」
ユキなの二番手は、2本牙ポケモンのマンムーだ。
「マンムーかよ。随分でかいけど、うどの大木だろ? おばさんには丁度いい」
「それを言ったら、その根暗そうな顔のポケモンも、ヘタレにはピッタリだよ♪」
ユキナの言葉に、アシドは苛立ったような不機嫌な顔をする。
「チッ、まあいいさ。今のうち吠えるだけ吠えとけ。お前は後で、一生喋れないようにしてやるからよ!」



「ラクライ、GO☆」
「出て来て、プリン!」
ウズメが繰り出すのは、緑色の狼のようなポケモン、ラクライ。
リオが繰り出すのは、ピンク色の体色に風船のような丸い体の可愛い系のポケモン、プリン。
「種ポケモン同士のバトルですか。なかなか面白そうではありますね」
紅茶を啜りながら、エレクトロは言う。
というか、紅茶を啜っている音が鬱陶しいと、リオは思い始めていた。
「ちゃっちゃと決めるぜ☆ラクライ、充電」
ラクライは体内に電気を充填し、電気技の威力を高める。ついでに特防も上がる。
「雷だ♪」
そして超高電圧の落雷を、プリン目掛けて落とすが
「プリン、かわしてベルカント!」
プリンは息を大きく吸ってすぐに放出し、その勢いを利用して後ろへ飛ぶ。そして空中をぐるぐると回った状態で綺麗な歌声を響かせ、ラクライを攻撃。
「もう一度ベルカント!」
「光の壁☆」
プリンは再度ベルカントを放つが、ラクライが光の壁を繰り出して威力を減衰させる、
「もういっちょ、充電」
ラクライは電気を体内に充填し、電撃の威力を高める。
「プリン、地球投げ!」
プリンは空気の逆噴射でラクライに接近し、勢いで吹っ飛びながらラクライを掴む。そしてそのまま天井付近まで飛び、息を出し切る。
「お……これって——」
ダァン!と、プリンはラクライとともに落下し、しかしプリンはラクライを下敷きにしてダメージを免れた。
「やっべ……十万ボルト♪」
ラクライは一旦プリンから距離を取り、強力な電撃を放つ。
だがしかしその攻撃は、プリンの空気の逆噴射で簡単にかわされてしまう。
「地球投げ!」
そして再度ラクライを掴んで天井付近まで飛び、勢いよく落下してラクライを地面に叩きつける。
「ここまでですか……」
エレクトロは呟く。
ラクライはベルカントと地球投げをそれぞれ二発喰らい、かなりダメージが蓄積している。あと一発で、戦闘不能だろう。
「やっべぇな……どうすっか」
ウズメが考え込んでいると、不意に、ラクライが光り出した。
「おや?」
「お?」
「これって……」
ラクライは光の中で姿を変えていき、光が消える頃には全く違うポケモンがそこにいた。
体は大きくなり、金色の鬣が縦に伸びている、狼のようなポケモン。
放電ポケモン、ライボルト。ラクライの進化系だ。
「窮地に立たされ進化しましたか。この勝負、まだ分かりませんね」
エレクトロはそう呟きつつ、紅茶を啜る。



ラボに入る時、トネールはチェレン達と別れた。
いや、仲間割れをしたというわけではなく、ただ単に複数名で探索した方がいいという考えに基づいた、至極合理的な作戦だ。
そしてトネールは、一人通路を歩き、敵とバッタリ遭遇した。
「……まあ、別段大物を期待していたわけではないが、少々肩透かしを喰らったというか、意気込み過ぎた感があるな」
遭遇したのは、ドランと同じように顔を黒いフードで隠した男。しかし口調は、いたって普通。
「一応、名乗っておこう。俺はバルタだ。お前は、侵入者だな?」
「違うとは言わないな」
「もし言ったとしても、俺はお前を倒すがな」
言って、バルタはボールを構える。
「……もっと複数で来るとか、汚い手を予想してたんだがな。思った以上に普通だな」
「お前程度、俺一人で十分という事だ」
「言ってろ」
そしえトネールも、ボールを構える。
プラズマ団とのバトル、第六試合、対戦カードはトネール対バルタ。



今回は前半がアシドとユキナのバトルの続き。で、後半のさらに半分くらいにリオとウズメのバトル。最後にトネールとバルタのバトルフラグ。……ううむ、最近書くことがない……私生活を書くこともできなくもないですが、僕の私生活なんて小説の執筆くらいだし……あ、今日(いや昨日か)体育大会が終了しましたね。僕のブロックは優勝したのですが、振り返ってみると僕自身の結果は散々でした。では繋がりはないですが、次回もお楽しみに。