二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 311章 痙攣 ( No.367 )
- 日時: 2011/10/22 20:40
- 名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「フローゼル、気合パンチ!」
イリス対ソンブラのバトル。
フローゼルは拳に気合を込め、ラプラスを殴り飛ばした。
「ラプラス、十万ボルト!」
だがラプラスは恐るべき耐久力の持ち主。効果抜群の技程度ではやられたりはせず、すぐさま強力な電撃を放って反撃する。
「くっ、氷の牙!」
フローゼルは十万ボルトを耐え切り、氷結した牙を伸ばしてラプラスに突き刺す。
「アクアテール!」
そして二又の尻尾に水を纏わせ、ラプラスの顔面に叩き込む。
「そんなちまちました攻撃じゃ、僕のラプラスは倒せないよ。ラプラス、ハイドロポンプ!」
「かわせ、フローゼル!」
ラプラスは口から大量の水を噴射するが、フローゼルは咄嗟に体を跳ね上げ、ハイドロポンプをかわす。
「気合パンチ!」
そしてそのまま気合がこもった拳を振り下ろす。
如何にラプラスの耐久力が高くとも、効果抜群の攻撃を何度も喰らわせれば、いずれ倒れる。
イリスはそれを狙っていた。
「もう一度気合パンチだ!」
フローゼルはラプラスとの距離を詰めたまま、再度気合のこもった拳をその青い体に叩き込む。
「そう何度も……ラプラス、冷凍ビーム!」
ラプラスはなかなか離れないフローゼルに氷の光線を発射し、とりあえずは引き剥がす。
「ハイドロポンプ!」
さらに大量の水を発射し、追撃するが
「フローゼル、スターフリーズ!」
フローゼルは巨大な星型の氷塊を作り出し、ラプラスへと放つ。ハイドロポンプといえど所詮は水、多大な質量を持つ氷塊を砕くことはできず、押し切られてラプラスにぶち当たり、ラプラスは吹っ飛ばされた。
「よし、そこだ!気合パンチ!」
フローゼルは拳に気合を込めて、ラプラスに追い討ちを掛けようとするが、しかし
「ラプラス、十万ボルトで迎撃だ!」
ラプラスは強力な電撃を放ち、突っ込んでくるフローゼルを迎撃する。
「凍てつく風!」
さらにそして、ラプラスは途轍もなく冷たい風を吹く。凍てつく風は当たれば確実に凍りつく技。この技を喰らえばフローゼルは氷状態となり、まず間違いなくやられるだろう。
しかし、イリスはちゃんと対策を考えていた。
「フローゼル、スターフリーズ!」
フローゼルは電気攻撃から素早く立ち直り、巨大な星型の氷塊を作り出し、凍てつく風が吹く中、ラプラスへと放つ。
氷塊は凍てつく風を受けて威力が減衰されるかと思いきや、逆にその大きさは増している。氷塊は、凍てつく風を受けてその威力を増幅させているのだ。
凍てつく風を突っ切り、威力が最大まで増幅された氷塊は、ラプラスをふっ飛ばし、壁に叩きつける。
「ラプラス!」
ラプラスは見るからに目を回していて、戦闘不能となっていた。
「……戻れ、ラプラス」
ソンブラはラプラスをボールに戻す。
「……まさか、ドンカラスに続いてラプラスも倒すとはね。こうなれば、徹底的に叩きのめすしかないな」
ソンブラは次のボールを構え、僅かに見える怒りの炎を瞳の奥に灯す。
「出て来い、ハサーガ!」
アキラが繰り出したのは、7Pガイアも所持しているナーガポケモン、ハサーガ。
だがそのハサーガ、通常よりも相当大きい。その大きさは6m以上、モスギスのティラノス並だ。
「ふうん、大きなポケモンね。でも私は、ここでそれより巨大なハサーガを見ているわよ」
それは恐らく、ガイアのハサーガだろう。あれは7mを軽く越すほど巨大だ。
「まあ、それに、大きさだけじゃバトルは決まらない。さあ出て来なさい、ドレディア!」
マオが繰り出すのは、花飾りポケモンのドレディア。人型で、草花の体はロングスカートのようだ。
「それともう一つ。相手より先にポケモンを出すなんて、愚かね。相手よりも先に出すという事は、相手に弱点を突いてくださいって言ってるようなものよ」
「別に? 何事もレディーファーストを心掛ける俺だけど、ポケモンと階段と梯子は別なのさ」
マオの言葉に、アキラはどこ吹く風で返す。
「……ああ、そう。ドレディア、幻惑粉!」
アキラの発言はマオの怒りを買ったらしく、マオは苛立ちながらドレディアに指示を出す。
ドレディアは幻想的な粉を振り撒き、ハサーガを混乱状態にする。
「ヘッ、俺とハサーガの絆は、混乱程度じゃほつれないぜ!ハサーガ、グランボールダ!」
ハサーガは無数の岩石を宙に浮かべ——ずに近くの壁に自分の体を叩きつける。
アキラとハサーガの絆は、意外と呆気なくほつれた。
「……ああ、そういえばこいつは進化したばっかだったな……いやでも、そんなことは関係ねえ!ハサーガ、ランドバイブル!」
ハサーガは今度は普通に動いた。ハサーガは地面を激しく振動させ、その振動を増幅させて衝撃波とし、ドレディアを攻撃する。
だが草タイプのドレディアには、地面技は効果いまひとつ。
「ドレディア、アクアボルト!」
ドレディアは電気を帯びた水を放ち、ハサーガに振り掛ける。
するとハサーガは電流を流したように体を痙攣させ、地面をのた打ち回る。
「くっ、麻痺状態か……だったらハサーガ、蛇睨み!」
ハサーガは混乱と痺れで上手く動かない体を動かし、ドレディアを睨み付ける。
するとドレディアも、ハサーガと同じように体が痙攣した。麻痺状態だ。
「これで互角は条件。まあ俺の方は混乱もあるけど、それくらいが丁度いいハンデだろ」
どういうつもりか、アキラはマオを挑発するような事を言い、案の定、マオの怒りはさらに募る。
「……随分言ってくれるわね。その顔、すぐに絶望に染めてやるわ」
「やれるものなら」
アキラとマオは、互いに睨み合う。
さて、今回は前半がイリス対ソンブラです。そろそろこの二人のバトルも終わりにして、次のバトルに行こうと思うんですけどね。後半はアキラとマオのバトルです。正直ほとんどバトってませんが、次からはちゃんとやりますので、ご安心を。そういえばもう、300章とか超えてるんですよね……いつまで続くのかな、この小説。なんだか他の話も書きたかったりしますが、まあこれが完結してからですね。では次回もお楽しみに。