二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 314章 頻発 ( No.370 )
- 日時: 2011/10/23 14:05
- 名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
アキラ対マオのバトル。
「ハサーガ、ランドバイブル!」
「ドレディア、原始の息吹!」
ハサーガは地面を激しく振動させ、その振動を増幅させて衝撃波とし、ドレディアを攻撃。
ドレディアは太古の力を込めた息吹を放ってハサーガに反撃する。
「アクアボルト!」
さらにドレディアは電気を帯びた水を放ち、追撃を掛けるが
「怒りの炎だ!」
ハサーガは5つある頭の全てから怒り狂ったような業火を放ち、アクアボルトを蒸発、ドレディアにも攻撃する。
だが幸いにもアクアボルトで威力は大分落ちていて、ドレディアは戦闘不能になるには至らない。
「もう混乱は解けているのね……だったらドレディア、幻惑粉!」
ドレディアは幻想的な粉を撒き散らし、ハサーガを混乱させようとするが、ドレディアは体が痙攣し、動けなかった。
麻痺による痺れが起こったのだ。
「今がチャンスだ!ハサーガ、グランボールダ!」
ハサーガは地面からいくつもの岩石を浮かべ、ドレディアを包囲するように放つ。
しかしドレディアは麻痺した体ながらも襲い掛かる岩石をかわしていき、多少のダメージは受けたが動きを封じられることはなかった。
「アクアボルト!」
そしてその勢いのまま電気を帯びた水を放ち、ハサーガを攻撃。
効果抜群なので、結構なダメージだ。
「くっ、ハサーガ、ランドバイブル!」
ハサーガは地面を振動させ、増幅させた衝撃波を放ってドレディアを攻撃。
「その程度、私のドレディアには効かないわよ。ドレディア、花弁の舞!」
ドレディアは飛び上がり、自分の周囲に無数の花弁を出現させるが、途中体が痙攣し、地面に落ちてしまった。
「しまった……!」
運悪く、またも麻痺で体が痺れてしまったのだ。
「そこだハサーガ!グランボールダ!」
ハサーガは無数の岩石を浮かべ、ドレディを包囲するように放つ。
麻痺で動けないドレディアはその岩石の直撃を受け、大ダメージを負った挙句、その岩石に閉じ込められてしまった。
「くっ、ドレディア、花弁の舞で脱出よ!」
ドレディアは自分の周囲に無数の花弁を出現させ、内側から岩石の塊を切り裂いていく。だが亀裂は生じても粉砕するには至らない。
「ハサーガ、怒りの炎!」
そしてドレディアが奮起している間にも、ハサーガは怒り狂ったような炎を放つが
ハサーガは体が痙攣し、動けなくなった。
「っ!麻痺状態か……!」
ハサーガが動けないうちにドレディアはグランボールダから脱出し、そして
「花弁の舞!」
無数の花弁でハサーガを覆い包み、幾重にも切り裂いていった。
「ハサーガ!」
草タイプ技の花弁の舞は地面タイプであるハサーガには効果抜群。急所を切り裂かれたこともあり、ハサーガは戦闘不能となった。
「さあ出て来てくれ、コモラゴン!」
ソンブラが三体目に繰り出すのは、毒トカゲポケモンのコモラゴン。
黒と赤紫の体色で、その姿は直立したトカゲ、もしくはドラゴンのようだ。
そしてこのコモラゴン、巨大は巨大なんだが、通常の固体より遥かに大きい。倍はありそうだ。
「でかいポケモンだな……でも、でかけりゃいいってもんでもない」
イリスは巨大なコモラゴンにも物怖じせず、フローゼルに指示を出す。
「フローゼル、スターフリーズ!」
フローゼルは巨大な星型の氷塊を作り出し、コモラゴンへと放つ。
コモラゴンは巨体故に鈍いのか、その氷塊の直撃を受けた。
「よし、このまま攻めるぞ!氷の牙!」
フローゼルはコモラゴンへと駆け込み、瞬く間に接近。氷結した牙を伸ばしてコモラゴンに突き刺そうとするが
「コモラゴン、ベノムクロー!」
コモラゴンは毒を帯びた爪でフローゼルを攻撃。その攻撃は引き裂く、切り裂くというより、地面に叩きつけるような一撃だった。
だがその一撃だけでは終わらない。コモラゴンは体と比例した巨大な足で、フローゼルを踏みつける。
「フローゼル!」
フローゼルはコモラゴンの重量に呻くも、それを押しのける力などない。
「止めだよ。地震」
コモラゴンは足を上げ、再度足を振り下ろす。それも、さっきよりもずっと勢いをつけて。
「フローゼル!」
イリスはさっきよりも大きな声で叫ぶ。コモラゴンが踏みつけた床は大きく陥没しており、さながらクレーターのようだ。
そしてコモラゴンが足をどけると、そこには動かなくなったフローゼルの姿。
「くっ……戻れ、フローゼル」
イリスは悔しそうにフローゼルをボールに戻す。
「このコモラゴン、相当なパワーだな……」
ここは鋼タイプを持つメタゲラスを出したいところだが、そうなると地震が怖い。重量級のメタゲラスなら、どうしたって地面を伝う攻撃は避けられないのだ。
「攻撃力が高く、耐久力もあって、素早いポケモンがいれば……」
そんな完璧なポケモンはこの世にはいない、と断言した所だが、イリスは持っていた。走攻守の三拍子が揃ったポケモンを。
「若干素早さが不安だけど、このポケモンしかないか」
そしてイリスは、ボールを構える。
「出て来い、ズルズキン!」
イリスが繰り出したのは、赤いトサカを持つ人型のトカゲのような姿、自身が脱皮した皮を着て防具にしているポケモン。悪党ポケモンの、ズルズキンだ。
「さあズルズキン、久々のバトルだ。お前の力、見せ付けてやれ!」
前回のあとがきで、チェレンとベルのバトルをやろうかと、とか言いましたが、気が変わりました。……いや本当にすいません。でも、イリスのバトルを早く終わらせたく……ご了承ください。今回は前半がアキラとマオのバトル。やけに麻痺が頻発しているのは、お気になさらず。アキラのハサーガはタイプ相性もあり、ドレディアに敗退してしまいました。後半はイリスとソンブラのバトル。フローゼルはコモラゴンの圧倒的な力の前に倒れてしまいますが、交代で出て来たズルズキンが仇を討ってくれるはずです。では次回もお楽しみに。