二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 327章 イリスvsオーバ ( No.394 )
日時: 2011/10/26 18:46
名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

イリスvsオーバのバトル。
勝負方式は5対5のシングルバトルとなった。
「さあ、燃え上がるぜ。俺の一番手はこいつだ、ホムロソク!」
オーバが最初に繰り出したのは、赤と白の蝋燭のような体に、青白い炎の頭を持つポケモン、ホムロソク。炎・ゴーストタイプだ。
「炎にゴーストか。だったらこのポケモンだな。出て来い、フローゼル!」
イリスが繰り出すのは、水タイプのフローゼル。ホムロソクにはタイプ上、有利に戦える。
「こっちから行きますよ。フローゼル、スターフリーズ!」
フローゼルは星型の巨大な氷塊を作り出し、それをホムロソクへと投げ飛ばすように放つ。
「ホムロソク、神通力!」
ホムロソクは飛来する氷塊を、神々しい念動力で止め、そのまま砕き散らす。
「雷パンチだ!」
そしてすぐさま浮いている白い手に電撃を纏わせ、拳を握ってフローゼルへと飛ばす。
「ロケットパンチかよ……かわせフローゼル!」
フローゼルはロケット雷パンチをかわすと、ホムロソクとの距離を詰める。
「フローゼル、アクアテールだ!」
フローゼルは二又の尻尾に水を纏わせ、ホムロソクに叩きつける。
ホムロソクは少々グラついたが、すぐに立て直す。
「そのくらいでやられ俺のホムロソクじゃねえぜ。雷パンチ!」
ホムロソクはすぐさま拳を握り、電撃を纏わせてフローゼルを殴り飛ばす。
「さらにシャドーボール!」
ホムロソクは黒い影の球も放ち、フローゼルを追撃。やはり物理技よりも特殊技の方が強いとフローゼルは感じた。
「フローゼル、スターフリーズ!」
「ホムロソク、神通力!」
フローゼルは星型の巨大な氷塊を放つも、ホムロソクの神通力によって阻まれる。
「接近してアクアテールだ!」
フローゼルは一気にホムロソクの元へ駆け込む。そしてアクアテールを叩き込む。ここまではいい。ホムロソクは素早いポケモンだが、体自体はあまり動かず、小回りも利きにくいのだが
「雷パンチで吹っ飛ばせ!」
ホムロソクの雷パンチが飛び、フローゼルは吹っ飛ばされた。
ホムロソクは宙に浮く白い手を自在に操る。ホムロソク自体は動かず、攻撃を当てることは容易だが、しかしその後すぐに雷パンチで反撃されてしまう。
「まだまだ行くぞ!シャドーボール!」
ホムロソクは影の球を放つ。フローゼルは跳躍してその球を回避した。
「アクアテールだ!」
フローゼルは回転しながら水を纏わせた二又の尻尾をホムロソクの頭、青白い炎の部分に叩き込む。
「雷パンチで迎撃だ!」
ホムロソクは拳を握り、電流を流してフローゼルに殴りかかる。
この拳は予め予測していたので、フローゼルはなんとか回避した。
「まあでも、そう長くは続かないだろうな……フローゼル、スターフリーズだ!」
フローゼルは巨大な星型の氷塊を作り出——
「ホムロソク、神通力でぶっ壊せ!」
——す前に、その氷塊は神通力で砕かれてしまった。
「そこだ、シャドーボール!」
氷塊を砕かれて隙が出来たフローゼルに、ホムロソクは影の球を放って攻撃。
「神通力で引き寄せろ!」
さらに神々しい念動力でフローゼルの体を操作し、ホムロソク自身の元まで引き寄せる。
「雷パンチだ!」
そしてそこに、電撃を纏った拳を叩き入れる。
如何にホムロソクの攻撃が低めと言っても、効果抜群の攻撃をそう何度も喰らえば限界が来る。今のフローゼルは、雷パンチの連打とシャドーボールで、かなり疲弊していた。
しかしオーバもホムロソクも、攻撃の手を緩めたりはしない。
「シャドーボール!」
ホムロソクは雷パンチで吹っ飛んだフローゼルに影の球を放ち、追撃する。
「くぅ、フローゼル、スターフリーズ!」
フローゼルは懲りずに星型の氷塊を作り出すも
「無駄だぜ、神通力!」
ホムロソクの神通力によって砕かれてしまう。
だが今度のフローゼルは狼狽する事無く、すぐに次の行動に移った。
「アクアテールだ!」
フローゼルは素早くホムロソクに接近すると、横に回転しながら水を纏わせた二又の尾を鞭のように振るう。
「ホムロソク、雷パンチ!」
しかしここで、ホムロソクの雷パンチが飛んでくるが、イリスはもう、対策を練ってある。
「フローゼル、氷の牙だ!拳を凍らせるんだ!」
フローゼルは氷結した二本の牙を伸ばし、襲い掛かる二つの拳に突き刺す。すると拳はみるみる凍りついていき、やがて地面に落ちる。
「なっ……!?」
流石のオーバも驚いている。そしてそこに、フローゼルは隙を見つけた。
「そこだ、アクアテール!」
フローゼルは再度回転しながら二又の尾を鞭のように振るい、ホムロソクに叩き込んで吹っ飛ばす。
「そろそろ決めるぞ、アクアテール!」
フローゼルは吹っ飛ばしたホムロソクを追い、尻尾に水を纏わせて突っ込む。
その時

「ホムロソク、オーバーヒート!」

ホムロソクは頭の炎を一段と大きく、轟々と燃え盛らせると、全身から激しく膨大な炎を放つ。
その炎は突っ込むフローゼルを包囲するように覆う。アクアテールなどでは消火し切れないほどの炎だ。
「フローゼル!」
炎が消えると、そこには焼け焦げて倒れたフローゼルの姿。
「戦闘不能か……ありがとうフローゼル。戻って休んでてくれ」
イリスはフローゼルをボールに戻し、次のボールを構えた。
「まさかフローゼルがやられるなんて……でも、僕の次のポケモンは、早々にやられたりはしませんよ」



イリス対オーバ、まずは第一バトルですね。オーバの一番手はホムロソク。本当はもっとパワータイプなポケモンが良かったのですが、ベガポケにそういった炎タイプのポケモンは少なく……ですがせめてものとして、パワータイプの技を覚えさせてみました。それにしてもフローゼル、意外とあっけなくやられましたね。ほとんどアクアテールだけで戦ってましたし。では次回はイリス対オーバ、第二バトルです。お楽しみに。