二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 351章 イリスvsヤーコン ( No.433 )
日時: 2011/11/01 23:13
名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

ホドモエシティ、ホドモエジム。
ジムリーダーヤーコンは少し癖のある人物なので、イリスはバトルの申し込みを受けてもらえるか気を揉んでいたのだが
「なに、バトルだと? ふん、俺様はお前とは違って忙しいんだ。そんなことに付きあってられるか。帰れっ」
やっぱり断られた、と思ったら
「……と、いつもなら言っている所だが、今日の俺様は機嫌が良い。特別にやってやらんでもないぞ」
相変わらず捻くれた人だ、とイリスは思いつつ。
なにはともあれ、ホドモエジム再戦、vsヤーコンの始まりである。



「では行くぞ。俺様の一番手はこいつだ、モグルトン!」
ヤーコンの一番手は、鼻にドリルが付いているモグラと豚が合体したようなポケモン、土豚ポケモンのモグルトンだ。
「モグルトンは地面と鋼タイプ。だったらこいつで行くか。出て来い、フローゼル!」
イリスの一番手は、水、格闘技を覚えるフローゼル。鋼技も軽減できるので、モグルトンには有利に戦えるポケモンだ。
「ふん、相性だけで俺様に勝てると思うなよ。モグルトン、ストーンエッジ!」
モグルトンはまず、鋭く尖った岩を無数に浮かべ、一斉にフローゼルへと発射する。
「フローゼル、スターフリーズで打ち砕け!」
フローゼルは巨大な星型の氷塊を作り出し、それをモグルトンに投げつけるように放つ。
氷塊はモグルトンに当たる前に鋭い岩を木っ端微塵に粉砕し、その後モグルトンに当たってモグルトンは吹っ飛ぶ。
「ふん、腕は鈍っていないようだな。だったら遠慮なく、加減せずに行くぞ。モグルトン、潜る!」
モグルトンは鼻のドリルを使って穴を掘り、地面に潜る。
すると間髪入れずにフローゼルの足元から出て来て、フローゼルを攻撃する。
「アイアンヘッド!」
さらに鋼鉄の頭で頭突きをし、フローゼルは数歩後退した。
「くっ、フローゼル、氷の牙!」
フローゼルは二つの牙を氷結させ、伸ばしてモグルトンに突き刺す。
そしたらモグルトンは氷の牙の追加効果で怯んでしまい、隙ができる。
「今だフローゼル、気合パンチ!」
フローゼルは拳を握り、気合を込めて隙だらけのモグルトンを殴り飛ばす。効果抜群で、受身も何もできなかったので相当なダメージだろう。
「追撃だ、スターフリーズ!」
そのまま巨大な星型の氷塊を作り出し、フローゼルはモグルトンへと放つが
「モグルトン、潜るだ!」
モグルトンは素早く、ほぼ一瞬で地面に潜ってしまい、スターフリーズを回避。さらにそのすぐ後、モグルトンはフローゼルの背後の地面から出て来て、爪でフローゼルを引き裂く。
「メガホーン!」
そしてドリルを角に見立てての強烈な一突き。フローゼルはなす術もなく吹っ飛ばされた。
「フローゼル、大丈夫か!?」
フローゼルはジムの壁に叩きつけられながらも、何とか立ち上がる。
「ふん、なかなか根性のあるフローゼルだな。だが、それでも長くは持つまい。モグルトン、ストーンエッジ!」
「フローゼル、スターフリーズ!」
モグルトンは鋭く尖った岩を無数に発射するが、フローゼルは巨大な氷塊を飛ばしてその岩を蹴散らし、モグルトンも攻撃する。
「気合パンチだ!」
そこへフローゼルは拳に気合を込めて飛び掛かる。
「モグルトン、ストーンエッジで寄せ付けるな!」
モグルトンは地面から尖った岩を無数に飛ばすが、フローゼルは俊敏な動きでその岩を次々とかわす。
「ちぃ、ならば潜る!」
モグルトンはフローゼルが止まらないと見ると、素早く地面に潜ってフローゼルの拳を回避する。
「もうその手は通じないですよ。フローゼル、地面に氷の牙!」
フローゼルは空振った拳を下ろすと、フィールドの土に氷結した牙を深く突き刺す。
するとモグルトンは、いつになっても出て来る気配がない。
「……そろそろか。フローゼル、地面に思い切り気合パンチだ!」
フローゼルは拳に最大の気合を込め、瓦割りのように地面に拳を突き落とす。
轟音が響き渡ると、フィールドの土は抉れ、クレーターのようになって土砂が飛ぶ。
それと同時に、完全に凍り付いているわけではないが、体の各所が凍って動けないモグルトンも飛び出した。
「そこだ、アクアテール!」
フローゼルは飛び出したモグルトンを目聡く見つけ、一気に接近して水を纏った二又の尻尾を叩きつける。
「ぬぅ、モグルトン!」
モグルトンの動きを封じていた氷は砕け散り、モグルトンは地面に立つ。どうやらまだ戦闘不能ではないようで、かなりの耐久力だ。
「ふん、当たり前だ、俺様のポケモンだからな。モグルトン、メガホーン!」
モグルトンはドリルを角に見立て、勢いよくその角を突き出しながら突進する。
「フローゼル、かわして氷の牙!」
フローゼルはサッとその一突きをかわすと、氷結させた牙を伸ばすが
「ふん、甘いな。アイアンヘッド!」
モグルトンはくるりと急に方向転換し、鋼鉄の頭を突き出して突撃してくる。
モグルトンのアイアンヘッドは氷の牙を粉砕し、フローゼルを吹っ飛ばした。
「追撃だ、ストーンエッジ!」
「やられてたまるか、スターフリーズ!」
モグルトンは追撃にと鋭い岩を無数に発射するが、フローゼルは空中から巨大な氷塊を放ってその岩を粉砕、モグルトンにもヒットし吹っ飛ばす。
「決めるぞフローゼル、アクアテール!」
着地したフローゼルは吹っ飛ぶモグルトンに急接近し、水を纏わせた尻尾を叩き込んで地面に叩き落す。
「……ふん、よくやった、モグルトン」
そしてモグルトンは戦闘不能となった。



今回は再戦シリーズその五、対ヤーコン戦です。ヤーコンはBWをやった事のある人ならご存知、相当捻くれた性格です。僕はこういうキャラは好きなんですけど、それがおっさんだとただうざいだけだと最近気付きました。まあそんなことはどうでもよいのです。僕はモグルトンの描写をする時、モグラと豚が合体したような、とか書きましたが、違いました。土豚というのは、ちゃんとツチブタという動物がいるようです。なんか耳の長い豚みたいで、モグラというよりウサギと豚を合体させたような動物です。分類もアリクイに近いとか。え?気付いたなら直せって?いやまあそれは、これを書くためにあえて間違っているのであって……ゴニョゴニョ。さて、なんだか最近のあとがきは長く、しかしワンパターンになりつつありますね、まあ改善する気はそれなりにあったりなかったり……。いつもならもっと更新して、ヤーコン戦を終わらせている所ですが、明日は郊外学習で早起きをしなければならなく、今日の更新はこれで終わりです。まあ、これしか更新してないですが。ああ、僕の特性が早起きだったらいいのに……はい、無駄なことばっか書いてますね、今回。無駄に長いですね。なのでもう終わりにします。次回はイリス対ヤーコン、第二戦です。お楽しみに。