二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 368章 突風 ( No.461 )
日時: 2011/11/11 00:25
名前: 白黒 ◆KI8qrx8iDI (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「行くぞ、メタゲラス!」
イリスの二番手はメタゲラス。鋼タイプ故に飛行技のダメージを半減できるが、オオスバメのスピードの前にはむしろ不利なチョイスと思われる。しかし
「メタゲラス、メタルブラスト!」
オオスバメは麻痺で体が痺れて動けず、結局は大量の鋼に吹き飛ばされて戦闘不能となった。
「戻って、オオスバメ」
フウロもデンリュウを倒す以上のことは期待していなかったのか、特に反応を見せず、オオスバメをボールに戻す。
「よーし、じゃあ次のポケモンも、ぶっ飛んで行くよ。ララミンゴ!」
フウロの二番手は水鳥ポケモンのララミンゴ。フラミンゴのようなポケモンだ。
「ララミンゴは水タイプも併せ持っているから、地面タイプのメタゲラスには不利か……」
しかもメタゲラスの覚えている技四つのうち一つは無効化され、残り二つは効果いまひとつ。もう一つが有効打を与えられるのが唯一の救いか。
「ま、考えてもしょうがない。当たって砕くか砕けるかだ。メタゲラス、メタルブラスト!」
メタゲラスは光線状となった大量の鋼を、ララミンゴへと発射する。
「ララミンゴ、ハイドロポンプ!」
ララミンゴは大量の水をチューブのような嘴から噴射し、メタルブラストを相殺する。
「ハリケーン!」
そしてピンク色の翼を大きく羽ばたかせ、猛烈な突風を巻き起こす。突風はまっすぐにメタゲラスへと襲い掛かり、吹っ飛びこそしないがメタゲラスの体力は少しずつ削られていく。
「くっ、なんて風だ……メタゲラスここは風を散らして突っ込むぞ。まずは大地の怒り!」
メタゲラスは大地を踏み鳴らして地面から大量の土砂を噴射し、襲い来る風の盾とする。無論、全て防御できるかといえばそうではないが、しかし動けないほどの突風が微風程度には変化した。
「次に行くぞ、ストーンエッジ!」
風を数秒間防いだところでメタゲラスは鋭く尖った岩を無数に浮かべ、それらを一斉に発射。視界が土砂で覆われていたので威力は減衰、狙いも定まっていないが、ララミンゴには当たったようで、ララミンゴは大きく体勢を崩す。
「突っ込め、メガホーン!」
メタゲラスは剣のような角を構えてララミンゴに突進し、その角をララミンゴに突き刺す。
「なかなかだけど、まだまだだよ。ララミンゴ、アイスバーン!」
ララミンゴは翼を振って氷の爆発を起こし、凍てつくような衝撃波でメタゲラスの体勢を崩す。
「ハイドロポンプ!」
そしてそこに大量の水を噴射。流石のメタゲラスも踏ん張れず、超高圧の水流に押し戻されてしまった。
「まだまだ行くよ、熱風!」
ララミンゴは大きく息を吸い込み、穴が開いたような嘴から熱い熱風を放つ。
「水に突風、冷気と来て今度は熱風か。バリエーション豊かな事ですね。メタゲラス、大地の怒り!」
メタゲラスは大地を踏み鳴らして地面から土砂を噴出、熱風を防ぐ。
幸い熱風はハリケーンほど強い風ではないので、ほぼ全て防御することができた。
「メタルブラストだ!」
そしてメタゲラスは舞い上がった土砂を貫く大量の鋼を撃ち出し、ララミンゴを攻撃。効果はいまひとつだがメタゲラス自体の攻撃力が高いので、それなりに効いてはいるはずだ。
「こっちも負けてられないね。ララミンゴ、ハイドロポンプ!」
ララミンゴは大量の水を発射してメタゲラスに反撃する。
「メタゲラス、ストーンエッジ!」
「ララミンゴ、ハリケーンで吹き飛ばして!」
メタゲラスは無数の尖った岩を一斉に発射するが、ララミンゴは猛烈な突風でそれらを全て吹き飛ばす。
「熱風!」
そしてそこに熱い熱風を吹きつけてメタゲラスを攻撃。効果は抜群なので、結構ダメージは大きいだろう。
「くっ、いや怯むな……メタゲラス、メガホーンだ!」
メタゲラスは熱風など気にせず、角を構えてララミンゴに特攻を掛ける。
「返り討ちにするよ、アイスバーン!」
ララミンゴは突っ込んでくるメタゲラスに対し、氷の爆発を起こして迎撃を試みる。
しかしこの攻撃をイリスは予想していたので、メタゲラスはアイスバーンのダメージを喰らいながらも突進は止めない。来ると分かっている攻撃なら、覚悟さえすれば耐えられないほどの事ではないのだ。
ララミンゴは強烈な角の一突きにより、空中を舞う。
「ララミンゴ、ハリケーン!」
ララミンゴは空中から猛烈な突風を放つ。
「メタゲラス、メタルブラスト!」
メタゲラスは大量の鋼を撃ち出してそれに対抗する。とはいえ相手は所詮は風だ。質量差がありすぎるので鋼は難なく風を突っ切り、ララミンゴを捉える。
「そろそろ決めるぞ、ストーンエッジ!」
メタゲラスは大量の鋼を喰らって落下しかけのララミンゴに、鋭く尖った岩を無数に発射する。
「そう簡単にやられないよ、ハイドロポンプ!」
ララミンゴも崩れた状態のまま大量の水を放ち、メタゲラスを攻撃。
尖った岩と激しい水流は交錯し、互いの目標へと向かっていく。
ララミンゴの体には杭のような岩が無数に突き刺さり、メタゲラスの装甲には高圧の水流が打ちつけられる。
「メタゲラス!」
「ララミンゴ!」
ララミンゴは岩が刺さったまま地面に落下し、メタゲラスは水流に押されて吹き飛ばされる。
結果、両者ともに戦闘不能となった。
「……戻れ、メタゲラス」
「ララミンゴ、戻って」
イリスとフウロは互いにポケモンをボールに戻す。これでどちらも残るポケモンはあと一体。
「……では次で」
「最終戦にしますか」
お互い、最後のボールを握り締める。



今回はイリスvsフウロ、その二です。風邪が治ったと思いきや僕の体内で細菌戦争が未だ収まらず、病んではいないものの病み上がりと病みかけの中間地点を彷徨っています。まあ回りくどい言い方になりましたが、ようするにまだ万全ではないということです。やっぱり体調万全じゃないとキーが乗らないですね。時間もいつもより掛かりますし。というわけでもうしばし更新速度は減速されますので、ご了承ください。といっても、いつもの更新スピードはうざいくらいでしょうから、このくらいが丁度いいですか。では次回お楽しみに。