二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 36章 硬水 ( No.79 )
- 日時: 2011/08/04 10:05
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「行くぞ、フローゼル。ファイターショック!」
フローゼルは拳を突き出し、パルシェンへと衝撃波を飛ばす。
「パルシェン、殻にこもる!」
しかしパルシェンは殻にこもってしまい、ファイターショックを防御する。パルシェン自身の硬さも相まって、ダメージはほとんどない。
「今度はこちらの番だ。パルシェン、オーロラビーム!」
パルシェンはオーロラのように美しい光線を放つ。見た目は良いが、当たれば勿論ダメージを受ける。
「フローゼル、アクアジェットでかわせ!」
フローゼルは激しい水流を纏ってオーロラビームを回避し、そのままパルシェンに突撃する。しかしパルシェンは殻にこもってしまい、ダメージはかなり減衰した。
「パルシェン、シェルブレード!」
パルシェンは貝殻の突起に水のエネルギーを纏わせ、フローゼルを切り裂く。効果いまひとつなのでダメージはあまりないが、イリスからすればお株を奪われたような気分になった。
「まだ終わらせはしないよ。殻で挟む!」
次にパルシェンは貝殻を開いてフローゼルに近づき、その体を挟んでしまう。
「フローゼル!」
フローゼルはもがくが、貝殻による拘束は解除されない。
「オーロラビーム!」
そしてパルシェンは至近距離からのオーロラビームを放つ。効果いまひとつだが、連続して当て続ければ結構なダメージになる。
「くっ、フローゼル、抜け出すんだ!ツヴァイテール!」
フローゼルは二又の尾を硬化させ、パルシェンに叩きつける。しかし、それでもパルシェンは拘束を解除しない。
「氷の牙!」
フローゼルは氷結した牙を伸ばし、パルシェンの貝殻の隙間——顔のある部分に氷の牙を突き刺す。するとパルシェンの拘束は呆気なく解除され、しかもパルシェンも、効果いまひとつだがかなり効いているようだ。
「あの中身が弱点なのか……よし、フローゼル、ファイターショック!」
「パルシェン、殻にこもる!」
フローゼルが放つ衝撃波を、パルシェンは殻にこもって防御。
「アクアジェット!」
そこにフローゼルは水流を纏って突撃。だがパルシェンは殻にこもっているので、ダメージはほとんどない。
「フローゼル、こじ開けろ!」
フローゼルは貝殻の縦に割れ目が入っている部分を掴み、力いっぱい引っ張って貝殻をこじ開けようとする。
初めはビクともしなかったが、貝殻は徐々に開いていき、パルシェンの弱点が露となる。
「フローゼル、突起を掴んで氷の牙!」
フローゼルは貝殻の両突起を掴み、氷結した牙を伸ばしてパルシェンの顔に突き刺す。威力は四分の一に落ちているはずだが、パルシェンは効果抜群の技を喰らったようなダメージを受けた。
「これで終わりだ。ツヴァイテール!」
フローゼルは突起を掴んだままバク宙するように回り、硬化させた二又の尻尾をパルシェンの顔面に直撃させる。
弱点への連続攻撃にはパルシェンも耐え切れず、パルシェンは戦闘不能となった。
「戻れ、パルシェン」
ミクリはパルシェンをボールに戻す。これでミクリの手持ちも残り一体だ。
「さて、この最後の闘いで幕は下ろされる……さあ行け、破壊の荒波よ。オールガ!」
ミクリの最後のポケモンは、イリスのラルトス、モココ、ブイゼルをあっと言う間に下した強敵、オールガだ。
「オールガ、氷の礫!」
オールガは小さな氷の塊を作り出し、素早くそれを発射する。
「フローゼル、アクアジェット!」
フローゼルは水流を纏ってオールガに突撃。途中の氷の礫は砕き、オールガに激突する。
「ツヴァイテール!」
さらにフローゼルは硬化させた二又の尾を振り、オールガの脳天にたたきつける。しかし
「オールガ、スプラッシュ!」
オールガは水面を尻尾で叩き、飛沫のような水を散らせてフローゼルを吹き飛ばす。
「さらに追い討ちだ。突進!」
オールガは吹っ飛ばされたフローゼルに追い討ちを掛けるように突進し、フローゼルにさらなるダメージを与える。
「くっ、フローゼル、ファイターショック!」
フローゼルはオールガに直接、拳と衝撃波を叩きつけて攻撃。効果は抜群なので、相当効いているはずだが
「オールガ、スプラッシュだ!」
オールガは特に大ダメージを受けたという風もなく、水面に尻尾を叩きつけて飛沫のような水を散らせ、フローゼルを吹き飛ばす。
「オールガは別名、水中のハンター。ハンターは襲い戦うもの。多少傷つこうとも止まる事無く戦い続ける」
つまり、オールガはちょっとやそっとの攻撃では止まらないという事だ。しかしそれにしても、至近距離からのファイターショックを多少の傷扱いとは、それはそれで耐久力にも優れているという事だろう。
「さあ行くぞ。オールガ、狙い撃ち!」
オールガはフローゼルに急接近し、尻尾の一撃を叩き込む。フローゼルは急所に当たったのか、かなりのダメージを受けて水面に叩き落される。
「かなりのダメージだな……急所に当たった時以上の威力だぞ……!」
「狙い撃ちは相手の急所を狙って攻撃する技だ。まあ、急所に当たりやすいというわけではないが、急所に当たれば威力が増大するのだ」
イリスはそれで納得した。つまり急所を狙い撃ちされて技の威力が上がったという事だ。
「では、そろそろこの戦いの幕も下りる。最後まで舞台に立っていられるのはどちらかな?」
イリス対ミクリ。この戦いも、終曲に入る。
今回も特に書く事はありませんね。まあ、強いて書くならばパルシェンですかね。殻をこじ開けられて中身に直接攻撃をぶち込まれて、さぞ大変だったでしょうね。ちなみにオールガの使う技、スプラッシュは意外にも物理技です。>>30にもその参照にも載っていますが、一応言っておきます。では、次回はイリスvsミクリ、決着です。お楽しみに。