二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 41章 分断 ( No.86 )
日時: 2011/08/06 21:08
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

デインが7P(セヴンプラズマ)フォレスと戦っている最中、Nとレイカは同じ7Pのフレイと遭遇し、ドサイドンと戦っていた。
「クラウン、水の波動!」
「プレシオン、冷凍ビーム!」
雲に包まれた緑色の体を持つポケモン、クラウンは水を波動として放ち、首長竜のようなポケモン、プレシオンは凍てつく氷の光線を発射し、それぞれドサイドンを攻撃する。
しかしドサイドンはそれらの攻撃が効いた風もなく、拳に電撃を纏わせてクラウンとプレシオンに攻撃を仕掛けてくる。
「このドサイドンの特性はハードロックだよー。ハードロックは効果抜群の技の威力を減らす特性、そしてこのドサイドンは防御面を重視して育てられているからそのくらいの攻撃じゃ倒せないよー」
フレイは地面に寝そべってゴロゴロしながら無気力な声で言う。
ドサイドンは掌を突き出し、穴が開いた部分から岩石の球を発射する。その岩石の球はプレシオンの首を掠め、すぐ傍の壁に激突して砂煙を上げる。
「プレシオン、ダイヤブラスト!」
プレシオンは宝石のように光り輝く白色の光線を放ち、ドサイドンを攻撃。しかしドサイドンは全く怯まず、ハンマーのような球状の尻尾を鋼のように硬化させ、プレシオンに叩きつける。
「プレシオン!」
プレシオンは間一髪のところで身を引いて直撃を避けたが、それでもドサイドンのアイアンテールの威力は凄まじく、プレシオンは吹っ飛ばされてしまった。
「クラウン、怪しい風!」
クラウンはプレシオンと代わるようにして前に出て、妖気を含んだ怪しい風を飛ばす。しかし
「無駄なのにねー」
ドサイドンはその風をものともせず、掌をクラウンに向けて突き出し、岩石の球を発射する。
「岩石砲……!クラウン、避けろ!」
クラウンは急上昇してその岩石の球を回避した。
「くっ、エアカッター!」
クラウンはめけずに空気の刃を無数に飛ばすが、ドサイドンは尻尾の一振りでその刃を全て破壊してしまう。
「プレシオン、渦潮!」
しかし今度は後方のプレシオンが渦氏を発生させ、ドサイドンの動きを止める。
「クラウン、熱風だ!」
その隙にクラウンは高音の熱風を放ち、ドサイドンを攻撃。あわよくば火傷状態になってくれれば、という算段だが、そうは問屋が下ろさないものだ。
ドサイドンは体全体を振るって渦潮を吹き飛ばし、拳に電撃を纏わせて殴りかかってくる。
「クラウン、水の波動!」
クラウンは水の波動をドサイドンの顔面に直撃させるが、ドサイドンは全く動じずにクラウンに雷パンチを喰らわせる。
「クラウン!」
クラウンは雷パンチの直撃を喰らい、戦闘不能ではないものの大ダメージを負ってしまった。
「プレシオン、冷凍ビーム!」
プレシオンは凍てつく氷の光線を発射するが、ドサイドンは構わずにドリルの鼻を高速で回転させ、プレシオンに突撃し、吹っ飛ばす。
「プレシオン!」
プレシオンも今のドリルライナーで相当なダメージを受ける。
「攻撃と防御は表裏一体、切手も切り離せず、攻撃優れるものは防御も優れ、防御硬きものは攻撃硬き、って言うらしいよー。まあ要するに、攻撃が高い奴は決まって防御が高く、防御が高い奴は決まって攻撃が高いって意味だと思うよー。まあ、例外もあるけどねー」
フレイは眠たげに言うが、その言葉は真意を突いていた。
このドサイドンは防御に優れ、攻撃にも秀でていた。



同時刻、イリスとデインは7P、フォレスと戦っていた。実際に戦っているのはデインだけだが。
「サンドリル、メタルクロー!」
サンドリルは地面を突き破り、ランクルスの背後に現れ、鋼鉄の如く硬化された爪、というかドリルでランクルスを切り裂く。
「ランクルス、気合球!」
ランクルスは気合を凝縮した球を放つが、サンドリルは地面に潜ってしまい、気合球をかわす。
「シザークロス!」
ランクルスが周り警戒する中、サンドリルはランクルスの背後から突然現れ、ドリルを交差させてその先端でランクルスを十字に切り裂く。
「随分な際物だな、あのサンドリル……!」
イリスは呟く。フォレスのサンドリルは攻撃や防御が高いが、そこは着目点ではなく、このサンドリルが誇るのは驚異的な掘削力、つまり掘り進む力なのである。フォレスのサンドリルは14番道路から12番道路までの地下を、三次元的に掘削して三年は掛かるであろう時間を、一匹だけで一ヶ月足らずで掘り終えるほどの掘削力を持っていて、その力は長い距離を効率よく掘るだけでなく、一瞬にして地面に潜るなど、バトルにも活用できるので、かなり厄介な能力である。
「サンドリル、ドリルライナーだ!」
サンドリルは今度はランクルスの真下からドリルを突き出した状態で飛び出し、ランクルスを攻撃する。
「ランクルス、サイコノイズ!」
ランクルスは攻撃してきたサンドリルをなんとか捕まえ、サイコエネルギーをぶつける。サンドリルはそれでランクルスの束縛から抜け出したが、サイコノイズの効果で前が見えていないだろう。
「前が見えなきゃ地面を掘る事も、攻撃する事もできない。ランクルス、気合球!」
ランクルスは気合を凝縮した球をサンドリルに放つ。しかし
「サンドリル、避けな」
サンドリルは一瞬で地面に潜り、気合球を回避。さらに
「メタルクロー!」
地面を突き破ってランクルスの背後に現れ、鋼鉄のドリルで切り裂く。
「…………」
ランクルスはまだせんとうふのうではないが、デインは黙りこくっていた。
「目が見えてないはずのサンドリルが動けるのがそんなに不思議か? 教えてほしいなら、教えてやる」
別に何も言ってないのに、フォレスは説明し始める。
「地面に住むポケモン、地面を掘り進むポケモンは、基本的に目が悪い。そりゃそうだ、地中なんて暗い所にいりゃ、誰だって目が悪くなる。だがこいつらは、目が悪くとも生活できるように、視力以外の五感が発達してんのさ。ま、要するにだ」
フォレスは締め括るように言った。
「俺のサンドリルは視力がなくとも戦えるんだよ」



なんか二回連続でフォレスの台詞エンドですね、ウザイですね。そして最近執筆意欲が湧いてこないのです、これがいわゆるスランプというものでしょうか……僕が小説家になってスランプになったらどうしようとか思ってしまいますね。では、次回もデプスラビリンスでのバトルですので。ちなみにデプスは地下とかそういう意味だった気がします、英語は苦手でよく覚えてませんが。では、次回もお楽しみに。