二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 45章 連撃 ( No.90 )
日時: 2011/08/07 22:48
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「シャミネ、炎の渦!」
「デリバード、オーロラビーム!」
シャミネとデリバードは、炎の渦の効果で身動きの取れないドサイドンに集中攻撃を仕掛ける。
「確かに閉じ込めて動きを封じちゃえば、あとはただひたすら攻撃してれば勝てるよねー。まあ、ドサイドンの攻撃力を持ってすれば、炎の渦の束縛なんてすぐに吹き飛ばすけどー……」
「デリバード、フェザーダンス!」
デリバードはドサイドンに舞い落ちる羽をぶつけ、攻撃力を下げる。
「ああやって攻撃力を下げられちゃ、簡単にはいかないよねー」
つまり、シャミネが炎の渦でドサイドンの動きを封じ、デリバードがドサイドンの攻撃力を下げて炎の渦から抜け出せないようにする。あとは二匹のポケモンでドサイドンを集中攻撃、という算段だ。
「シャミネ、鬼火!」
さらにシャミネは青白く燃える不気味な火の玉を放ち、ドサイドンを火傷状態にする。これでドサイドンの攻撃力はさらに下がり、体力も徐々に削れていく。
「デリバード、種爆弾!」
デリバードは袋からいくつか種を取り出し、ドサイドンに投げつける。種はドサイドンに当たると爆発した。
「プレゼント!」
さらにデリバードは袋からラッピングされた箱を取り出し、これもドサイドンに投げつける。そしてその箱も種爆弾のように爆発した。
「……危険物がたくさん詰まった袋だねー。全国の子供達は、絶対にそのデリバードからプレゼント貰いたくないだろうねー」
こればっかりは、Nも同意する。
「シャミネ、ダークロアー!」
シャミネは猫とは思えないような闇のエネルギーが含まれた叫び声——否、咆哮を放ち、ドサイドンを攻撃。その咆哮は威力もさることながら、スピードが物凄い。
「炎の渦!」
シャミネはさらに炎の渦で追撃する。まあ、攻撃よりも炎の渦が切れ掛かっているから新しい炎の渦を放って束縛を持続させるのが目的だが。
「んー。流石に動けなきゃどんなに強いポケモンでもやられちゃうかー。どうしたもんかなー」
フレイは相も変わらずとろんとした目付きと声で言う。
「シャミネ、ダークロアー!」
「デリバード、プレゼント!」
シャミネの闇の咆哮と、デリバードの爆弾内蔵ラッピング付きプレゼントボックスによる爆撃がドサイドンにヒット。その顔はかなり疲弊していた。
「こっちはそろそろ終わっちゃいそうだなー。フォレスの方は今頃どうなってるかなー……?」



「マカドゥス、十万ボルト!」
「バシャーモ、かわしてブレイズキック!」
バシャーモはマカドゥスの放つ超高圧電流をかわし、マカドゥスにブレイズキック(回し蹴り)を喰らわせて吹っ飛ばす。
「くっ、磁力線!」
マカドゥスは特殊な電磁波を放って強力な磁力の波を発生させ、その波をバシャーモに向けて放つ。
バシャーモはその攻撃を避けずに防御する。磁力線は攻撃の軌道が見えず避けづらいため、下手に回避行動を取るよりも喰らう覚悟で防御した方が良いのだ。
「バシャーモ、ダークフィアーズ!」
バシャーモは拳に悪意の波動を乗せ、それを衝撃波として放つ。
「磁力線!」
しかしマカドゥスは磁力線で衝撃波をシャットアウトしてしまう。
「マカドゥス、グランボールダ!」
マカドゥスは大きく吠え、地中より無数の岩石を浮かべ、バシャーモを取り囲む。そしてそれらの岩石は一斉にバシャーモに向かって飛んでいく。しかし
「ブレイズキック!」
バシャーモは足に灼熱の炎を灯し、回し蹴りの要領で襲い掛かる岩石を全て蹴り砕く。
「なんて奴だ……マカドゥス、十万ボルト!」
マカドゥスは十万ボルトの超高圧電流を放ち、バシャーモを攻撃。だがバシャーモは格闘家のような身のこなしでそれをかわし、マカドゥスに接近する。
「ぐぅ、アクアテール!」
「スカイアッパー!」
マカドゥスは尻尾に水を纏わせてバシャーモに叩きつけようとするが、その前にバシャーモが強烈なアッパーカットを喰らわせ、マカドゥスは上空へと吹き飛んだ。
「ダークフィアーズ!」
さらにバシャーモは拳に乗せた悪意の波動を衝撃波として放ち、マカドゥスを追撃。マカドゥスは耐久力が低めなので、そろそろ体力も尽きるだろう。
「マカドゥス、磁力線だ!」
だがしかしマカドゥスはまだやる気のようで、特殊な電磁波で強力な磁力の波を発生させ、それをバシャーモに向けて放ち、攻撃する。しかしバシャーモは防御体勢をだったので、あまり大きなダメージは受けなかった。
「バシャーモ、ブレイズキック!」
「マカドゥス、アクアテール!」
バシャーモは足に灼熱の炎を灯し、マカドゥスに蹴り掛かる。マカドゥスは尻尾に水を纏わせ、バシャーモに叩きつけようとする。
灼熱の蹴りと水流の尻尾がぶつかり合い、せめぎ合う。普通ならタイプ相性で有利なマカドゥスのアクアテールが勝つが、バシャーモはビルドアップを二回使用しており、攻撃力が上昇している。なので地力で勝っているバシャーモはタイプの差を技で埋め、アクアテールを押し切ってマカドゥスを蹴り飛ばす。
デインとフォレスの戦いも、もうすぐ幕が下りる。



今回はドサイドンが見事なまでにリンチされていた事と、マカドゥスがまともな攻撃を入れられずに攻撃されてる回でした。……これだけ聞くと、今回すごく嫌な回みたいですね。まあ何はともあれ、そろそろこの第五幕も終了ですかね。では、次回もお楽しみに。