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〜プロローグ的な何か〜




「えぇっ！？ちょ、ま、なんで私男っつーことになってんですか！！」

「いいじゃない。そっちのほうが便利でしょ。貴方の探しているものを見つけるには。それにせっかくの学園生活ですもの。スリルがなきゃ☆」

「スリルなんてなくていいです！！あと全然便利とか関係ありませんっ！！ていうか思いっきり楽しんでません？嫌がらせですか？！」

「別に嫌がらせじゃないわよ。ま、貴方なら大丈夫でしょ、髪結んでちょっと声低くしていればバレないんじゃない？美形だしモテるわよｗ」

「バレますよ！！？絶対バレますって！！女にモテても嬉しくありません！」


あはははは。と、この店の店主が笑った。
まったくもーこの人は・・・絶対面白がってるだろ。

私は、ワケありでこの店に居候している。
店主は20代前半で美人のくせにお酒大好きでいたずらも好きで、反面、キリっとした面もあって・・・、なんだかんだ優しい人だ。
なんていうか、私の親みたいな存在の人である。

それで、今、私はあるものを探している。
そのあるものが私が明日から転校する大きい学園にあるかもしれないということなのだ。
あくまでも「かもしれない」というだけの話にすぎないが・・・。

で、なんか手続きの時に店主が遊び心で私のことを勝手に男と書いてしまったのだ。
ったく私をなんだと思ってんだよ。
私は列記とした女ですーっ！！



あーもう。いいや。すっごく不安だけど、こうなってからは仕方ないよね。
どーにでもなれだし。

うん、このポジティブさ？は私のいいところだよ。たぶん。
とりあえず明日は頑張ってのりきろう。