二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ヘタリア】S e a r c h_....オリキャラ募集中 ( No.103 )
日時: 2011/08/23 23:26
名前: レディグレイ (ID: zwo7k1wR)

・短編?


*いつかの夏と謎の入り口



「イタちゃん!ロマ!よう来たな!」

「—————!?」

「どしたん?ロマ、びっくりしたような顔して。」

「あ・・・。いや、べつ、に。なんでもねーよ」

嘘。
本当は、とてつもなく、違和感を感じたんだ。

どうしてだろう。

・・・どうして。どうして、

・・・んー、ダメだ。考え込むとよけいわかんなくなる。

でも。どうして俺、違和感を感じたんだっけ?

確か前にも・・・・。

「・・・・。」


ふっ、横を見ると、フェリシアーノが心配そうな目でこちらを見ていた。


「あ、せや、トマトの収穫やったな!二人とも麦わら帽子かぶって!トマトを入れる籠は背負った?」
はい、と麦わら帽子を渡され、・・まだ籠背負えてねーよ。とか思いながら。
「う、うん!兄ちゃんも早くいこう!兄ちゃんの麦わら帽子もーらいっ!」
「あ、おい待てよっ!バカ弟ーーっ!!」




(ああ、また。兄ちゃん・・・いや、貴方は、気づいてしまったんだね。そろそろ・・かな・・?)




「っはぁっ!はぁっ!お、おい!バカ弟!どこまでっ、行くつもりなんだよ!!俺の麦わら帽子返せ!!」

だいぶ走った。
もうスペインは見えない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?



あ・・っと。なんだっけ?
今、なんか・・・。

まぁいいや。

とにかく、

このトマト畑は広い。
俺でも油断したら迷子になるかもしれないのに。

「おいっ!おい・・・・ってば、はぁっ、はぁ・・待てよ!!」

一体どこまで行くつもりなんだ、まったく。


すると弟は、急に立ち止まって、こちらに、振り向いた。




「はぁ、はぁ・・・おいつ、いた・・っ」

息を切らせながら。

「どういうつもりだよ。俺の麦わら帽子とって」




「・・・・・・・これで、何回目だろうね」

笑顔で。そう、言ったのだ。








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今回の短編はいろいろ事情があって国名も出してます。
ツッコまないでね☆