二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ヘタリア】S e a r c h_....オリキャラ募集中 ( No.133 )
- 日時: 2011/08/30 21:41
- 名前: レディグレイ (ID: wIulFSp9)
*私たちの本拠地*
・ナレーターSIDE
「・・・・クロムは?」
「あぁ、さっきちょこっとここに顔だして、見回り行ってくるとか言って、行っちゃったんだぞ」
またか・・・。とアーサーが言う。
そう、いつもクロムは、アーサーが来る前になにかと理由をつけて生徒会室から撤退する。
本人によると、アーサーとはあまり関わりたくないらしい。
というか、ニガテ?
「今日はハロウィンのこといろいろやるから・・って、言ってなかったか?俺」
「あ。クロムに言うの忘れてたんだぞ」
「お前なぁ・・・」
ただでさえこの秋は忙しいというのに。
ついこの間体育大会とかあったばかりでハロウィンの準備が忘れ去られたようにまったくやっていないのに。
ハロウィンの準備とかとりあえず今日からはじめないと間に合わないし、最低クロムを合わせたいつものメンバーがいないと人数が足りないくらいだ。
「俺ちょっと探してくる。今日からはじめないとヤバイだろ」
*ナレータSIDE終わり
廊下をギシギシ言わせながら、古い廊下を歩いていた。
ふと、あるピアノのメロディーが奥から聞こえてきた。
優しくて、淡くて、儚いメロディー。
「音楽室、か」
こんなメロディーを弾く人物なんて一人しかいないといってもいいだろう。
そうでなくてもここ、旧校舎にいる人物なんて私を合わせて二人しかいないのだから誰が弾いてるかなんて、あいつしかいないに決まっている。
古いドアをガラガラ開ける。
ほら、やっぱりいた。
真情。
真情は私が来たことに気付いているだろうけど、ピアノを弾くのをやめる気はなさそうだ。
まぁ昔からそうだったけど。
曲が終わると真情は、こちらを見て、
「ここに、ありそうだけど。」
「見つからなかっただろ?」
こくり、と頷く。
「なんというか、ねぇ・・・。ここいろいろ複雑な気配があって探しにくいんだよね・・」
ああなるほど。
「気配探って探したのか・・・」
私は歩いて探し回ったというのに。
「ま。そんなことは置いといて、」
と真情が仕切り直す。
「この音楽室、結構いい場所じゃない?楽器も結構あるし、ほら、このピアノなんか置いておくのもったいないよっ」
うん、そうだね。
それは私も思った。
「だからさ、ここ、私たちの本拠地にしない?」
・・・・。
「らしいこと言うね」
「これからさ、授業後とか、ここに集まっていろいろ探ろう♪」
この旧校舎まだ探検してないし。
と付け足した。
探検ておい。