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＊新たな来客＊






「にしても、クロムが生徒会、ねぇ・・・」
なんかすごく信じられない。
という顔で、言った。

「いや、あのときは仕方なかったんだよ、」
そうそう、本当に、あのときは仕方なかったんだ。

「いったい何があったの」
「・・・会長さんに頼まれた・・・」

するとこんどは、あのクロムが「会長さん」とか言ってる！！
もっと信じられない！！
という顔をした。


「か、会長さんって、生徒会長の、イｇ・・あ、いや。アーサー・カークランドだっけ？」
「うん」




さてさて、こちら旧校舎音楽室にて、雑談中。かなりくつろいでます。




「でもクロムが、頼まれただけで、そんなめんどくさいことやるとは思えないんだけど」
ごり押されたんだよ。と答える。

「私そういうの弱いだって。しかも会長さん苦手だし、なんか目つき悪いし」
「ドンマイｗｗｗ」

そこ笑うとこじゃねーよ。

「じゃあそんなクロムに、私から弾き語りで一曲プレゼントしてあげる」

にこにこしながら言う真情に、
あー・・。そりゃどうも。

と曖昧な返事をした。









































＊アーサーＳＩＤＥ










「ったく、どこ探してもいねぇ・・・」
なんでだ。

校舎はくまなく探し回ったが、クロムの姿が見当たらない。
まさか帰った？

「・・いや、あいつに限ってそれはねーか・・」
帰る時は必ず、先に帰りますの一言を残していく。・・・らしい。アルフレッドに聞いたところ。




そしてふと気づくと、「立ち入り禁止」の廊下の前まで来ていた。

「・・・・いや、まさか、な」

ここは確か、旧校舎周辺の森？に続く廊下、だったはず。
旧校舎には結構変な噂とかあるから、あまり誰も近づかない。


目を凝らして廊下の先の先を見る。




「・・・開いてる・・・・・」
外に続く・・というか、旧校舎に続く扉が、開いてる。



風で揺れて、キィキィ・・と音がかすかに聞こえる。

まさか誰かが旧校舎に・・？
いや、でもあそこは鍵がないと開かないはず・・・。

「・・・・・・鍵・・？」
たしか、見回りの時は鍵を持って出歩くよな・・？と思い出す。
クロムって鍵、持ってたよ・・・な？





実際俺は、旧校舎に行ったことはない。
これからも行くつもりはなかったが、


でも、なんか、



好奇心がうずく。




「クロムがいるかもしれない」と勝手に理由をつけて、俺は長い廊下を歩いていった。

あとハロウィンどうしよう。などと心の隅で小さく考える。←