二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ヘタリア】S e a r c h_.... ( No.198 )
- 日時: 2011/10/08 14:10
- 名前: レディグレイ (ID: XU9daFyk)
*昨日の*
「尽くす、ね・・・・・・・・・・・・・・」
『貴方も、尽くすって。そう、決めたでしょ。』
昨日真情に言われた言葉を、頭の中で繰り返す。
ゆるやかな風が吹き、今日は下している長い髪が、ふわりと髪が揺れる、昼下がりの屋上。
錆びついてボロくなったフェンスに手をかけ、そこから見える景色をただ、ぼーっと眺めていた。
———因みに、今日は休日。季楽は休みらしいので、学校の旧校舎の屋上に来ている。
そして今日、私は短パンに長袖Tという非常にフリーな私服を着用。
「はぁ・・・」
と、溜息を———————————
「そこで何してる、的な」
「!!」
私の数メートル後ろと思われるところから、声がした。
体が一瞬びくりと震える。
でも、私は、振り返らずに、そのまま。
一部を除く私たち以外に、旧校舎を知っている奴がいるなんて。
そんなの、
聞いてないっ!!
・・・・というか、なんかどっかで聞いたことのある声。
「最近、この旧校舎を出入りする奴を何度も見かけたって言うけど、それはあんたっスか」
問いなのか、決めつけているのかよくわからない口調で、言った。
さぁ、どうする私!!←
んー、ここはやっぱり、
逃げろ!!!
私は、その錆びついたフェンスに、足をかけ、そして、思いっきり力を込めて、上に、跳ぼうと—————————————
「へぁっ!?」
刹那の出来事だった。体の全体重が私の宙に浮いた体を下に引き戻そうと引っ張った。
そして私は、頭から屋上の固い地面に落ちた。
「ってぇーーーーーーーーっ!!!!!」
この間、実にわずか0.2秒ほどである。
え、いま何が起きたかわからないって?
まぁそれもそうだね。
簡単に言えば、跳ぼうとした瞬間、腕を引っ張られたってわけです。
ぐいっと。
ああ・・・真上にある空がまぶしい・・・。
なんて。
「大丈夫的なー?」
と、そいつが私を真上から覗き込む。
てか大丈夫も何も、お前がこの今の状況をつくったんだろうが!!
ムッと睨み顔を返す。
ていうか、この顔、どっかで・・・・・
「あんた、ここで何やってた的な」
アーッ!
そうそう、昨日の、ハンカチの人だ!!
「・・・・私って物覚え悪ッ・・・・」
「はぁ?」
うん、今すごい思った。