二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ヘタリア】S e a r c h_.... ( No.232 )
日時: 2011/10/31 21:03
名前: レディグレイ (ID: J69v0mbP)
参照: ハッピーハロウィン!

*とりっくおあとりーと2*


「あんたがあのクロム・トルマリン?きひひひ・・・」
「へ?あ、はい。そうです・・けど。」

お菓子のはいった袋をぶら下げて、廊下を歩いていると、赤毛ロングの私より背の小さい魔女の仮装をした女の人に話しかけられた。

その人は、目を細め私をじっと観察するように見ると、きひひひ、と特徴的に笑った。

そんな中私は、この人が言った言葉の意味を考えていた。
あんたがあのクロム・トルマリン・・・・?

「あの」ってなに?



「・・・・俺に何か御用ですか?」
「いいえ、特に大した用事はない。」
即答。

「けど、一度あんたに会ってみたくて、ね。ねぇクロム?」
少し薄気味悪い笑みを浮かべながら。

「は、はぁ・・・。えと、俺ってそんなに有名でしたっけ・・?」
私は困り気味に、尋ねた。

「まぁ、こっちではかなり有名。クロムみたいな人は、この世界にはいないから。きひひ」

こっちってどっち・・・?

「あまり深く考えなくていいよ。」

いえ、そう言われると考えちゃうし。

きひひひ、と小馬鹿にされてるみたいに笑う。
・・・正直、こういう感じの人は苦手。

できれば今すぐこの場から離れたい。

「にしても、クロムはキザな髪形してるね。私これでも風紀委員なの。その長ったらしい髪は切ることをお勧めするよ。耀より長い髪は微妙だから」
女ならともかく、男なら、ね。
と付けたした。


「あ、そうだ。せっかくだからお菓子をあげる。ふふ、まぁ精々、がんばってね」
ポンッ、とお菓子の袋を投げ渡され、その人は去って行った。


「あ。」
名前聞くの忘れた。


ま、いいか。










「くぅーろむぅーっ!トリックオアトリート!!」

混雑した廊下を歩いていると、ふいに教室から現れたフェリシアーノに声をかけられた。

「んーと、その台詞をそのまま返すよ。Trick or Treat」
「へへ〜。じゃ、これクロムの分のお菓子ね。はい、」
フェリからもらった飴玉をハンドバックの中に入れると、代わりに私のお菓子もフェリに手渡した。
「それ、ね。かぼちゃのタルト。なるべく早く食べるのをお勧めするよ。最低でも一週間以内に・・・・って」

私がフェリの方を向いた時にはもう、タルトはフェリの口の中だった。

「ふぇ?あ、ほれふんごふおいひいほ!!」
「・・・・・。食べながら喋られても・・・」
困るし。なんていったかわかんない。

フェリはそれをごくんと飲み込むと、
「すっごくおいしいよ!!」
と言ってくれた。うん、有難う。

「あ、そうえいば、クロムはハロウィンパーティーのダンスで一緒に踊る人決めた?」
「え、いや、まだ・・・」

そう、このハロウィンのあと、ちょっとしたパーティーがあるんだけど、夕方からね。

その時踊るダンスの相手を、事前にさそっとかないといけないんだよ、うん。
じゃないと、誰かみたいに「一人楽しすギルぜー」ってなるからかね。
悲しいよ。

基本は、男子が女子を誘うことになってるんだけど、この場合私は誘う側につくわけで、



まだ誰も誘ってないんだよね、うん。