二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ヘタリア】S e a r c h_.... ( No.27 )
日時: 2011/08/03 22:50
名前: レディグレイ (ID: TM1He8zT)
参照: http://loda.jp/kakiko/?mode

*あの人どんだけだよ*



《あら〜、クロム。元気そうじゃない》

「!?」


・・・それは、ちょうど数分前のことになる。





 


リリリリリン・・・と生徒会室に電話のコールが鳴り響いた。

「あー悪いがクロム、とってくれねぇか?」
・・・・っの、くそ眉毛。
私は雑用じゃないっつーの。
でもみんな忙しそうだしな・・。
「・・・はい。わかっt・・・りました」

うーん。やっぱり苦手だ、と思いながら壁についてる白い受話器を手に取った。


「もしもし、生徒会ですが。」








というわけだ。


「て、店主・・・?」
小さな声で、もう一度その相手を確認する。
《なにかしら?》
なにかしら?じゃねーよ!!!
って、やっぱり店主だ!!

「クロムちゃん、誰だったの?」
ちょっとそこのお兄さん!!
答えずらいこと聞かないで!!!
「え、えーと。間違い電はだったみたい」
と言っときながら、

小さな声で、
「店主、またあとでかけ直してくださいっ!!」
と言って切った。

・・・・。

うん?

店主はどこにかけ直してくるんだろう・・・。

ま、いっか☆




「よし!体育大会の午前と午後の放送は俺がやるんだぞ!!」
お前がやったらスゴイことになりそうだな、おい。
「えー。君ばっかりずるいよ、アルフレッド君」
え、イヴァンもやりたかったの?マジ?
「そうだぞ?アルフレッドがやってもなんにも美しくないじゃない!ここはやっぱりお兄さんに・・・」
そーゆー問題じゃねーよw
「あーもーうるせぇな。ここは生徒会長の俺がy「みんなとりあえず菓子でも食って落ち着けある」・・・ってめ耀!!俺の台詞遮ってんじゃねーよ!!」

耀ww菓子とかいらないから。
ってかなにやりきったみたいな顔してんのw

あー。そうだったね。こないだの放送係決めまだ終わってなかったね。うん。


「・・・・あの、そういえばみんな特別競技とかにでて忙しいんじゃないの?リレーとか(リレーとか、リレーとか、リレーで。とくに会長。」

「「「「・・・・う。」」」」

と四名が言葉に詰まった。
ただ一名、このマフラー男だけは「ウフ(^し^」とか言って笑っていた。怖い、怖いぞ・・!!




結局暇ができた順に交代で放送をやっていくことにした。
まぁ私は体が弱いってことになってて、体育大会にも出ないからいつでも暇だけど。














「はぅ〜・・・・疲れた。」

寮にて、夜ご飯を食べたあとだからちょっと休憩中。
トーニョさんはそこのちゃぶ台で課題をやっている。

さっきから、

「あーもー!!わーかーらーへーんー!!!」

って言ってばっかりだけど。
そのたびに私が、

「はいはい、どこがわかんないんですか?」

と聞いて教えて・・・・。ってな具合だ。
勉強はそこそこできないこともない。


そんな時、トーニョの部屋から、「まるかいて地球 まるかいて地球
まるといえばトマト 俺 スペイン!〜♪」と、携帯の着メロが聞こえてきた。
え、これどこ突っ込んでいいのかわかんない。


「あ、俺の携帯や!」
と言ってすぐ携帯をとりにいった。

・・・って、これはまさか・・・!!

「はい、どちらさんですか?————さいですか。ほなかわります」

と言って自分の携帯を私によこして、

「クロムちゃんの知り合いやて」

やっぱりかーーーーーーーーーー!!!!!
店主・・・!!
そりゃ私携帯持ってないですよ?でも!!
わざわざ人の携帯からかけてこなくてもいいじゃないですか!!

店主恐るべき・・・。やることが半端ないです。
多分私がどこにいても電話くらいかけてくるだろうな・・・。
トーニョ!!もうちょっと不審に思えよ!!

トーニョから携帯を受け取り、

「・・・・はい、もしもし?」
念のため。
《約束通りかけなおしたわよ。電話。》
「ッ店主!!わざわざ人の携帯からかけてこなくてもいいじゃにですか!!!ったく電話かけるんならもっと時と場所を考えてください!!」
《そっちの都合なんて知らないわよ。あ、それより、》
スルーされたぁぁああ!

ってかそこにいるトーニョがぽかんと口開けてこっち見てる。

《貴方、バイトまだどこにするか決めてないでしょ。そっちに私の知り合いがいるからそこでバイトさせてもらいなさい。場所はその学園を出て北の森の奥よ》

「え、それって・・・・」

《もちろん、対価はもらうわよ?貴・方・か・ら☆》

「はぁっ!?(やっぱりそうだと思ってたよ!!)」

《じゃ、おいしいお酒と料理を期待しているわ》——プツンっ

と、なにかが切れた音がして、電話が切れた。
ぱたんと携帯を閉め、トーニョに返す。

「・・な、なんやったん?今の」
「え?あ、ああ。俺の知り合いからだけど?」

これ以上何にも聞くなオーラを出しながら、にっこり笑った。

「へえ・・・・そー・・なん」

ちょっと気になる点がいっぱいあるけど、まぁ店主だから、今の私の状況とか、その辺を含む未来までもしかしたら知っているのかもしれない。

だから、今まで店主の言ったことに間違いはなかった。し、今回もそうしろと言われたからそうしなきゃいけないんだな。と思っている。



『この世に偶然はないわ。あるのは、必然だけよ』



口癖のように言っていた言葉だ。
最初は、ウソだろって思ってたけど。
だんだん、あの店にいて、あの店に来る客たちに出会って、そうなのかな。って思うようになった。


だから、これがすべて必然なら、なんか知らないけど私はそこでバイトなきゃいけないんだと思う。




「トーニョ、俺バイト先決まった」


「・・・・ほんまか」