二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ヘタリア】S e a r c h_イラリク受付中! ( No.285 )
- 日時: 2011/12/10 17:27
- 名前: レディグレイ (ID: zpiITAde)
*それぞれの場所で
「いらっしゃいなんだぜ」
ハロウィンの次の日の休日、カノン・ティアラ———クロム曰く真情は、ある古本屋に足を運んでいた。
「あ。君ってたしか、サンサル君、だっけ?」
「そういうお前は転校生の!えーと、カノン・ティアラ?」
うんうん、そうだよ。言って、店内を見渡した。
「へぇ。サンサル君はここでバイトしてるの」
「そうなんだぜ、カノンはなんで古本屋なんかに?」
「ちょっとね、普通の本屋にはもう売ってないものを買いに来たの」
ここ百年から千年前の出来事をつずった本なんだけど・・・
言葉を詰まらせて、「そういうの、どの棚にあるか知らない?」という顔でサンサルを見た。
「歴史書とかじゃなくて?」
サンサルが問うと、真情は首を振った。
「たぶんそーゆー表向きの本には載ってないから」
ふーん、とひっかかる言葉をスルーしながらサンサルは、真情を奥の方の本棚に案内した。
「たぶんこのへんにあると思うんだぜ。」
「ありがと」
さぁて、探すか。そう、密かに意気込みを入れて本棚に手をかける。
ぎっしりとならんだ本を順番に見ていく。
百年前あたりに、旧校舎になったと思われる今はもう古いあの校舎。
なぜ新しい校舎を建てたのか、そして旧校舎へ行ったときに感じた不思議な力のようなもの。
あれはいったい誰のものなのか。
謎はたくさんあった方が調べがいがあるじゃん。
そう頭の片隅で思いながら、背伸びをして上の方の本に手を伸ばす。
よっ、と。
「・・・・・ん?この本、題名がない」
名前のない藍色の本。かわりに、表紙にある花の線画が書かれていた。
ぺらぺらとページを捲っていく。が。
「白紙!?」
なにそれ、なにこの本。
そして最後のページまでたどりつく、と。
「この模様・・・・。」
蔓(つる)と葉っぱと、表紙の花が描かれた不思議な模様・・・いや、刻印?
そのページの一番下には、〝Somnus humo. Etiam hodie...〟そう、つづってあった。
「・・・大地に眠れ。来たるべき日まで・・・どういう意味?」
古本屋で見つけた不思議な本。
その後真情はその不思議な本を買って帰った。
一方その頃、真情が古本屋にいたとほぼ同時刻・・・。
「えーと、みんなすまないな、休みなのに集まってもらって。・・・って集まってないメンバーもいるみたいだが」
「まったくなんだぞ!くたばれアーサー」
アルフレッドに同感、とその場にいた一同が思った。
場所は学園の生徒会室。
くそう、会長さんめ・・・。今日は旧校舎探索すつ予定だったのに。
きゅうに呼び出しやがってこの眉毛。
頭の中で愚痴をたたきながらも絶対声には出さないクロム。
「ちょっとアーサー、用件があるなら早くしてよね。お兄さんこれから女の子とd「黙れヒゲ!」
「今日集まってもらったのは他でもない、11月の末にある学園祭の準備についてだな、話したいことがあって」
そう、学園祭、または文化祭。各クラスで出し物をして盛り上がるなんかそういうイベント。
ハロウィンが終わったばっかりなのに、忙しすぎるだろ・・・
クロムは思った。
アーサーの話していることをぼーっとしながら聞き流した。
「——————というわけだ。月曜日からクラスで話し合ってくれ。以上、解散だ」
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