二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ヘタリア】S e a r c h_イラリク受付中! ( No.348 )
- 日時: 2012/01/06 17:07
- 名前: レディグレイ (ID: 9pyjQi2E)
*新年あけまして、大ピンチ。4
「お・・・おじゃまします・・・」
キィ。
木で出来ているドアは錆び気味で、キィキィ音がした。
一歩、家の中に踏み入る。
ギシギシ。
どうやら床も傷んでいるようだ・・・
「うわぁ・・・なんか、いろんなとこ傷んでるわぁ・・・。それになんか変なにおいが・・・」
「ああ・・・。このにおい・・・なんだろう、な。なんか気持ち悪・・・」
うえ。吐きそう。
鼻につんとくる、生臭いにおい。鉄くさいにおいも混じっている。
「・・・なぁ、ここにホントに眉毛がおるん?」
場合によっては俺ら、超キケンな目に合うかもしれへんし・・・・
心配そうな顔で言うトーニョ。
嫌な予感。
「・・・とりあえず進んでみないことには、な。」
*
階段を上ると一室のドアが見えてきた。
ガチャリと開けて、中に入る。
「ひっ・・・!なに・・・これ、」
一番初めに目に入ってきたのは、骸骨の置物。
そして、骨の山。頭蓋骨の、山である。
血の気が引く感じがした。
その部屋は、不気味に赤く、照らされていた。
電球の色が赤いからだが。
「ここの家の住人はどんな趣味してんのや・・・」
「うぅ・・・・っ」
頭痛。頭に走るキンキンした痛み。
片手で頭を抑え込む。
「クロムちゃん・・?大丈夫か?」
しゃがみこんで頭を押さえる私に、かけよって。
「・・・・・・だい、じょうぶ。うん。ちょっと頭痛がしただけ。」
フラフラしながらも立ち上がり、でもやっぱり倒れそうになる。
「おわっ。やっぱ大丈夫じゃないやん、いったんここを出よ?んで、目下出で直せばええやん・・・・」
トーニョに支えてもらい、なんとか立っている状態。
俺も気分悪くなってきたわ・・・
そう呟くトーニョを横目で見ながら、ああ。と言った。
その時。
微かな足音。
だんだんこちらに近づいてくる。
「「・・・」」
私もトーニョも、息をのんだ。
この家にはまだ他の住人がいたらしい。そう確信した瞬間だった。
まずい、ここままでは。
足音はもうすぐそこまで来ている。
私たちは下手に動くこともできず。
3m、2m、1mも、もうないだろう。
すぐ後ろにいる。
ぽん。
トーニョの方に手が置かれた。