二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ヘタリア】S e a r c h_イラリク受付中! ( No.351 )
日時: 2012/01/07 17:34
名前: レディグレイ (ID: 9pyjQi2E)

*新年あけまして、大ピンチ。5




「お前、ここで何して・・・・、」

聞いたことのある声。
この声は、確か。

「おまっ、眉毛やん!!!」
そうそう、眉毛さん。・・・って、おいちょっとまてー!

「か、会長さん・・・?」
「く、クロムか!?お前までなんでここに、」
それはこっちの台詞だ。
思ったが顔には出さず、
「おい顔に出てるぞ」
「あ、しまった。」

すみません、訂正します。

それはこっちの台詞だ。
と言う顔をしながら、ケータイを出した。


「あの、・・・・・・・・ああ無理。立ってられない・・・・ごめん、トーニョぱす」

ふみゅう。全身から力が抜けてぺらぺらの紙みたいに倒れこむ。
痛い。頭が痛い。気持ち悪い。


「クロムちゃん!」
このままやと大丈夫やないな・・。
私をかかえて呟いたトーニョは、会長さんを睨みながら、

「おい、くそ阿呆眉毛。話は後や。まずはこの家から出るで」
「誰がくそ阿呆眉毛だ!この脳みそトマト!!」
「おーおー、なんとでも言えやこの眉毛野郎!お前がどかんことには部屋からでられへんやろうが!さっさとどけや」
「それはわるかったなトマト野郎!階段はそっちだ!そんなこともわからないなんてお前の頭はトマト畑だな!」


階段のある方向を間違えたトーニョに会長さんが言う。

もはや二人とも言いたい放題である。
とりあえず黙れ。いや黙ってください。

まだこの家に他の住人がいたらどうするんだよ、おい。


「ふ、二人とも・・・・・いいから、黙ってこの家でろよ・・・」
あっとしまった。
ついに口に出てしまったじゃないか、あまりにもうるさいから。

「あ、すまへん。そうやったな」
「わ、悪かった。」

バンっ


それは、謝罪のすぐあとのことだった。
車のドアが閉まる音。
二人の喧嘩のせいで車のエンジン音が聞こえなかったのが不運だった。

最悪だ。ここの住人が帰ってきやがった。

どうするんだよ。


いまから玄関に走ったとしてもはちあわせするのがオチだ。




ガチャ。



「「「^p^」」」


玄関のドアが開く音がした。



ガラガラガラ・・・・
キィ・・・
ジャラジャラジャラ・・・・
ガチャリ。



何をやっているんだいったい。
音だけでは不確かだ。
嫌な想像だけど、たぶん、・・・・


「玄関のカギを厳重ロックとかしてんとちゃう・・・?そしたら俺らピンチやん」
私と会長さんにやっと聞こえるくらいの小声で、言った。

「・・・ああ。その通りだ」
つられるかのように、会長さんも小声で言った。

というかなんでそんなことがわかるんだよ。




キィ、キィ・・・。


ミシッ。




階段を上る音。
こっちに、近づいてきている。





今度こそ、本当にやばい。






「こっちだ」

さっきよりももっと小さな声で誘う会長さんに腕を引っ張られ、再びあの骨の山がある部屋に入った。