二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ヘタリア】S e a r c h_....オリキャラ募集中 ( No.36 )
日時: 2011/08/06 15:38
名前: レディグレイ (ID: IPhHYvUG)

*ケーキと紅茶とそれから・・・*



「でーきたっ!!」

「クロムちゃん、料理上手なのね。すごくおいしそうだわ」

店の厨房で、新作ケーキが今完成したところだ。
私特製の苺シフォンケーキ!!
いちご味の淡いピンクのスポンジに、同じく淡いピンク色の生クリーム。
飾り付けも完璧。

今から店のテーブルを借りて、試食会だ。

「も、問題は味です。ユウリさん、試食をお願いします。」
「ええ、わかったわ。」

と言って、フォークでケーキを口まで運ぶ。

「ど、どうですか・・?」

「・・・ふふ、すごくおいしいわよ。これはあれね。あの人のお店のバイト君から教えてもらったのでしょう?」
「は、はいっ」
「やっぱり。あの子料理上手だものね」
「そうですねー・・。私はまだまだ敵いませんよ」

あ、紅茶入れてきます。と言って再び厨房へ。

紅茶パックが入っている引き出しから紅茶を出してお湯沸かして入れるて・・・と。


「おまたせしました。」

ティーカップには、淡オレンジの紅茶が入っている。
ユウリさんはそれを一口。

「これは・・、トワイニングのレディグレイね。私この紅茶大好きなの」

と言ってくれた。
飲んだだけで紅茶の種類がわかるなんて・・・。すごい。



さて。今日は日曜日。私は朝からケーキ屋「季楽」にバイトをしに来た。まだ開店時間前。
で、ユウリさんが新しいケーキを出そうかしら。って言ってたから私も作ってみた。←

明日からお店に出すらしい。











私は、クリーム色のエプロンと、同じく三角巾を着用した。

店が開店時間を過ぎてから。
この店に来る客は不思議な人ばかり。普通の人だったら気絶するんじゃないかな。

半分透けていて幽霊みたいなお姉さんや、すっごく小っちゃい小人みたいな女の子や、たまには人間じゃないのも来る。
でもみんな優しい人ばかりだった。

まぁ、正直言うと店主の店にいたころからそういうのにはたくさん逢ってきたから慣れてるけど。
このケーキ屋「季楽」は、店主の店と同じように、『そういうの』が訪れる変わった店なのかもしれない。

ユウリさんも、そういうのと普通に会話したりして。不思議な人だ。




そんな時。

カランカラン、とドアのベルの音がした。


「いらっしゃいませーっ・・・・・・・って」

空気が一瞬凍りついた。
何故こいつがいるのか。なんでここに来たのか。ってかなんでこの店知ってるのか。
この店は学園の人間には全然知られてないはずなのに。
よりによって私の一番苦手な人が。なんで。


「げ」
あ、げって言っちゃったw

「く、クロムか・・?」

その時奥から顔を出したユウリさんが、

「あら、いらっしゃいアーサー君」

そう、眉毛が。・・・じゃなくて学園の生徒会長、アーサー・カークランド。

「な、なんで・・・、会長さんがここにいるんですか・・・」
「そ、それはこっちの台詞だ。なんでクロムがここにいるんだ・・・」


「わ、私・・・(じゃなくて、)俺はここでバイト始めた・・・んです」

「お、俺はだなぁ・・・」
「アーサー君はここのお得意様なのよ」
そう言われて、かぁぁっと顔を赤くするアーサー。
ユウリさんがそれを見て、ふふっと笑った。


「あ、そうだアーサー君。新作ケーキがあるの。食べてく?」
「は、はい・・・」


え、それって。


「はいどうぞ。苺のシフォンケーキよ。あと、私のオリジナルブレンドティー」
「ありがとうございます。」
と言ってケーキを口に運ぶ。

うわぁ・・なんか緊張する。

「どうかしら?」
「お、おいしいです。なんか今まで店に置いてあったのとは違うっていうか、その・・」
「そう。ふふ、よかったわね。クロム君。実はそれ、クロム君が作ったのよ、ね」
「そ、そうなのか!?」

できれば話を振らないでほしかったです・・・(泣)
ちゃん付けを君付けに変えてくれたのは助かりましたが・・・

「ま、まぁ・・・」
「す、すげぇなお前・・・・。あ、別に褒めてるわけじゃ(ry」

ほらぁ・・・眉毛からの視線が痛いじゃないか・・・っ








































「おかえりークロムちゃん。バイトどうやったん?」
「うん。・・・・・・・・・・・・・・・・うん。」

あ、それより。と話題を微妙に変える。

「バイト先で新作ケーキをちょっともらってきたの。食べる?」
「食う食う!!俺甘いもん大好きやねん!!」