二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ヘタリア】S e a r c h_イラリク受付中! ( No.379 )
日時: 2012/01/29 19:12
名前: レディグレイ (ID: 9pyjQi2E)
参照: http://www.gemclub-th.com/goods_image/A3448_Z1.jpg

*新年あけまして、大ピンチ。11




「ねぇ、魔女はいると思う?」

それは単刀直入のことだった。

「・・・ええ、まぁ。そうだね。はい。いるとおもいます」
「ふぅん」

特に興味なさそうにそう答えて、クスクス嗤った。
なんだか小馬鹿にされている気分だった。

「それにしても見ない顔だねぇ。名前は?」

「カノン・ティアラ、です。」
カノンにしては珍しく、敬語で答えた。

相手は先輩で、そのうえ〝そういうこと〟に詳しそうだ。

「ああ、普段通りにしてもらって構わないよ。」
「それはどうも。———で、何の用なの?せ、ん、ぱ、い」
わざと区切った。警戒心たっぷり。

「ああそうだ、私はアリス。アリス・トリック。アリスでいいよ」
「・・・アリス。」
「用は特にないけど。少し占ってあげようと思って」

今、困っているでしょ?

アリスはそんな顔をしていた。


「それは嬉しいけど、その前に。こっちの質問に答えてくれない?」








SIDE:クロム






体が電気を帯びているような感じがした。

びりびりする。


「       」

「       」


ああ、目が開けていられない。

音が耳に入ってこない。

何にも見えない。何にも聞こえない。

ぼんやりする。

真っ暗だ。













くろむ、とるまりん?
これが?

綺麗な石だね。中で虹色が光ってる。
私の眼の色と同じだって?

だから、私の名前はクロムだと、君は笑った。

クロムトルマリン。




















完成した・・・!!完成したぞ!!
この世界最強の破壊兵器がついに!!































自分の名前もわからないかった。
どこから来たのかも、何の目的があったのかもわからなかった。

目を覚ませば深い森の奥で。

私はただ、そこに在り続けた。



君に会うまで、何千年。