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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ヘタリア】S e a r c h_イラリク受付中! ( No.379 )
- 日時: 2012/01/29 19:12
- 名前: レディグレイ (ID: 9pyjQi2E)
- 参照: http://www.gemclub-th.com/goods_image/A3448_Z1.jpg
*新年あけまして、大ピンチ。11
「ねぇ、魔女はいると思う?」
それは単刀直入のことだった。
「・・・ええ、まぁ。そうだね。はい。いるとおもいます」
「ふぅん」
特に興味なさそうにそう答えて、クスクス嗤った。
なんだか小馬鹿にされている気分だった。
「それにしても見ない顔だねぇ。名前は?」
「カノン・ティアラ、です。」
カノンにしては珍しく、敬語で答えた。
相手は先輩で、そのうえ〝そういうこと〟に詳しそうだ。
「ああ、普段通りにしてもらって構わないよ。」
「それはどうも。———で、何の用なの?せ、ん、ぱ、い」
わざと区切った。警戒心たっぷり。
「ああそうだ、私はアリス。アリス・トリック。アリスでいいよ」
「・・・アリス。」
「用は特にないけど。少し占ってあげようと思って」
今、困っているでしょ?
アリスはそんな顔をしていた。
「それは嬉しいけど、その前に。こっちの質問に答えてくれない?」
*
SIDE:クロム
体が電気を帯びているような感じがした。
びりびりする。
「 」
「 」
ああ、目が開けていられない。
音が耳に入ってこない。
何にも見えない。何にも聞こえない。
ぼんやりする。
真っ暗だ。
くろむ、とるまりん?
これが?
綺麗な石だね。中で虹色が光ってる。
私の眼の色と同じだって?
だから、私の名前はクロムだと、君は笑った。
クロムトルマリン。
完成した・・・!!完成したぞ!!
この世界最強の破壊兵器がついに!!
自分の名前もわからないかった。
どこから来たのかも、何の目的があったのかもわからなかった。
目を覚ませば深い森の奥で。
私はただ、そこに在り続けた。
君に会うまで、何千年。
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