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＊野外学習へＧＯ！１


「うわーーーーーーーーー・・・・」
「どした？」

いつもの旧校舎の音楽室。

真情が突然頭を抱えて力の抜けた声を出した。

「あーーーもーーー。・・・・・・・アーサーに、」
「会長さん・・・？」

「私の魔法が効かなかったの！！！」

それが相当ショックだったみたいで、はぁーとピアノに突っ伏する。

「アー・・・」
そういえば、私は覚えていないのに、会長さんだけ覚えていたような。

「なんでだろう！？だって絶対あいつより私の方が魔力高い自信があるもん！！」
「それは・・・まあそうだろうな」

真情の話によると、ここに来る前廊下でアーサーに捕まったらしい。
上手く嘘をつき通し自分の魔力を完全に隠し、まいたらしい。

自分の魔力を隠すというのは、隠す相手より自分の魔力が強くなくてはならない。

つまり、

上手く隠せた＝相手より強い

と、こういうことになる。

「・・・あ、そういえば。」
「なに？」
「その・・・幽霊探し、・・・・・・・・・・・・・・・・会長さんに頼んじゃった」
「・・・・はぁ！？・・・・・旧校舎のこと、教えてないよね？」
「もちろん」
「それにしても、」

「ん？」

「もうすぐ野外学習とかー」

真情がはぁ、と息を吐いた。

「めんどくさ」
「いやそれ言ったらだめだって」

「———まぁ、精々クロムもバレないようにしてよね」

「・・・あ、うん」

今更過ぎるその言葉に、少しん？となった。












































＊飛ばしまくって野外学習当日。





「———ん、——ロムさん、クロムさん・・・！」
「・・・ふえ？・・・あ、菊。おはよ」

日本行の飛行機の中。
かなり時間がかかるということで、私は寝ていた。

「あれ？まだ時間じゃないよね・・・」
「いえ、それが、・・・みんなでレクをやるそうです」
「・・・・・・・・・・・・・・・・見逃して・・・。寝たい」
「ヴェー。俺も寝るーー」
「こら！！フェリシアーノ！クロム！寝るな！！！」

「「ひゃ！！」」

フェリシアーノと一緒にルートに怒鳴られた。



ちぇ。


・・・よし、ここは。

必殺！（？）半寝状態継続！！

せつめいしよーぅ
半寝状態継続とは、その名の通り半分寝てる状態を続けることである。
これにより、レクに参加しているように見えるような見えないような・・・で、なんとかその場をやりすごすのだ！

・・・なんちゃってｗ