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・短編（これは本編とは全く関係ありません。ただのメモ程度だと思ってくれて結構です。）

＊夢は夢で終わっていく＊


夢を見た。
私は、どこか見知らぬ地下街に立っていた。
その地下街はボロく、誰もいない。
おそらく、廃墟だろう。

目の前には、小さな焚火とその近くに落ちている昔の携帯電話。

携帯電話を持って焚火の近くに座ると、電話のスイッチが勝手に入った。


電話から聞こえてきたのは、雑音と、若い女の人の声。



『・・・・あ。もう録音始まってる！

　あ、えっと、

　これから私は、
　世界を見送るために
　出かけようと思います。

　途中で行き倒れてしまうかもしれないけど、
　一歩でも多く歩いて、進んで、
　時間の許す限り、この世界を見届けたい。

　この場所に、
　この世界に、
　私がいたことを残しておきます。

　もしこれを聞いている人がいたら、
　どうか覚えていてください。

　私が生きていたことを。


　・・・暗いなー
　もっとポジティブな感じで、
　あ！
　残り時間が——————』


そこで、切れていた。