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＊活動開始＊



「ねぇ菊、この学園って最近、あ、最近じゃなくてもいいんだけど、変わったこととかなかった？」

３時間目の休み時間、私の活動開始スイッチが入った。

まずはこの学園について調べて、私の探している物の場所を特定する。
まぁ、おおかたどこにあるかはわかっているけど。でも見つかんないし。


「は、はぁ。変わったこと、ですか・・・。ここ最近はないとおもいますよ。あ、生徒会室にこの学園ができてからのことが書かれている日誌・・？かなにかそういうのがあるって星花さんが言ってた・・・様な気がします。」
「え、生徒会室に？マジか。知らなかった・・・。星花さんって、新聞部でこのまえ生徒会室に来てた先輩か」

あの人なんかいろいろ知ってそうだしなー・・。









＊








はい、今生徒会室で段ボール箱で保管されていた日誌かどうかよくわかんないですか、そんなものを読んでいます。
仮に日誌としますね。

ってかホコリくさっ！！
もっと大事に保管しておいてほしかったな・・・。



「ねえ、君さっきから何してるの？」

声をかけられ、振り向いたらマフラー男がすぐそこでニコニコしてた。
今心底びっくりした。心臓とまるかと思ったよ。

「い、イヴァン、・・・・さん。いや、ちょっと調べもの・・です。はい。」

あー・・ここにいても落ち着かん！
図書室とか行って日誌を読もう。

「あ、俺ちょっと用事があるんで、先に帰る」
「えークロム、帰っちゃうのかい？」
「まだあへん来てねーあるが、体育大会準備とかどうするね」

んなの体育委員に任せればいいのに・・・。

「そのへんは体育委員がやるんじゃないの〜？べっつにちょっとくらい、いいでしょ用事で帰ったて。ね、クロムちゃん」
お兄さんナイス！！








＊




ｉｎ図書室。


「むー・・・。」
駄目だ。肝心なことが全然わかんない。

わかったことは、約百年前に、学園を新しく造り直した（・・・というより、建て直したが正解かな）こと。
つまり、あの旧校舎は約百年以上前のものになる。

でも、

あの旧校舎を、何故造り直したのか。
いいかえれば、

あの旧校舎を、何故『造り直さなきゃけなかった』のか。

確かに今の旧校舎は古くてボロボロだけど、百年前なら話は別。
別にちょっと修正すれば、今でもあんなにしっかり校舎がたってるんだから、ここまでまだまだもったと思う。



図書室の窓から外を見ると、もう日が沈んで暗くなっていた。
やばい。早く帰んなきゃ。


私は日誌を持って、図書室を後にした。