二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜特別な運命の糸〜 参照100突破!! ( No.31 )
日時: 2011/08/07 21:44
名前: 刹那 (ID: Er39FcTT)
参照: http://ncode.syosetu.com./n4959t/

第5話「大好きで大嫌いな時間」


〜放課後 ティアラ視点〜

今は部活の時間。私はサッカー部のマネージャー。

ティアラ「皆、今日も頑張ってるなぁ…」

グレイシア「グレ〜!」

ティアラ「…私も『有れ』がなきゃ、皆とサッカー出来るのになぁ…」

私は苦笑しながら呟いた。其の時、グレイシアが心配そうに擦り寄って来た。

ティアラ「…有難う。」

私はグレイシアの頭を撫でた。

ティアラ「あっ、休憩の時間だ。」

私は皆にドリンクとタオルを渡す。

ティアラ「追加のドリンク、取って来るね!」


ティアラ「此れ位かな…」

部室を出ようとした時、サッカー部員達の話し声が聞こえた。

部員1「其れにしても、ティアラって勿体ないよな〜」

部員2「ああ。天才的なサッカーセンスを持ってるのに、サッカーが出来ないんだからな…」

部員1「俺達じゃ手も足も出ない位凄いなのにな〜」

ティアラ「…っ。」

私はそっと部室出て、部室の裏に回った。


ティアラ「…サッカーが出来ない事位、分かってるのになぁ…」

私はドリンクを地面に置いてしゃがみ込んだ。

ティアラ「もう何年も前から分かってる事なのに… 何でっ…」

何で涙が出て来るんだろう…

ティアラ「お願いだからっ… 涙… 止まってよ…」

私は何回も何回も涙を拭った。でも、次々と涙が溢れて来る。

ティアラ「同情何か… しないでよっ…!!」

マーク「やっぱり此処に居たのか。」

ティアラ「マーク…」

マーク「さっき、近くで部員たちを見たからな。もしかしたらって思ったんだ。」

ティアラ「…マークも同情しに来たの?」

マーク「そんな訳ないだろ。ティアラが何時まで経っても戻って来ないから、様子を見に来たんだ。」

ティアラ「…今からグラウンドに戻るよ。」

マーク「大丈夫か?」

ティアラ「うん、皆がドリンク待ってるし。」

私はグラウンドに向かおうとした。

マーク「ティアラ、久しぶりに遣ってみないか?」

ティアラ「!!!其れって…」

マーク「サッカーだ。」

ティアラ「な、何言って…!!」

マーク「有れから1年は経ったし、少しは変わったんじゃないか?」

ティアラ「…じゃあ、遣ってみる。」


〜グラウンド〜

マーク「ルールは部員全員を抜いてゴールしたらティアラの勝ち、ボールを奪えば俺達の勝ちだ。」

ティアラ「何其れっ?!全員とか卑怯だよ!!しかも、何でボール奪えてだけで勝ちなの?!」

ディラン「そうでもしなきゃ、勝てないからだよ!」

ティアラ「そっちは何時も練習してるけど、私は1年ぶり何だよ?!」

マーク「じゃあ始めるぞ。」

ティアラ「私が勝ったら、週末にクレープ奢ってよね!!」

私はそう言ってドリブルで部員全員を抜いた。

ティアラ「…全然駄目じゃん。私、未だほんの少ししか力出してないよ?」

私は溜息を吐きながらそう言った。1年生は呆然。

ティアラ「…マークとディランもだよ… チームのトップがそんなんじゃ駄目じゃん。」

ディラン「随分と厳しい事を言うんだね。」

ティアラ「だって、本当の事だもん。」

マーク「お前、姿が全然見えなかったぞ;」

ティアラ「超軽きでドリブルしただけ何だよね。」

私はそう言うとシュートの体勢になる。

ティアラ(大丈夫… 絶対に大丈夫だよ!!)

自分にそう言い聞かせ、シュートをしようとした瞬間…

ティアラ「っ!!!」

体全体に激痛が走り、私は意識を失った。