二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜特別な運命の糸〜 ( No.9 )
日時: 2011/08/04 19:30
名前: 刹那 (ID: Er39FcTT)
参照: http://ncode.syosetu.com./n4959t/

第3話「不思議な夢」


〜ティアラ視点〜

此処は… 何処?海が見える丘… こんな場所、在ったっけ…?でも、何処か懐かしい… 其の時、何処からか綺麗な歌声が聞こえた。


私、此の歌声を知ってる…?初めて聞いた筈なのに、如何して知ってるの…?


歌声が聞こえなくなると、2人の幼い少女達の声が聞こえて来た。女性と男性の声も聞こえる。


恐い———  不思議とそう感じてしまった。楽しそうな笑い声が近付いて来る。此処から逃げたい… でも、足が動かない。少女達はどんどん近付いて来る。


歌声が聞こえた時から、私は少女達の方を振り向いてない。いや、振り向けなかった。理由は分からない… でも、体がそう言ってる。


少女達が丘の上に着く直前位で私は目が覚めた。授業は丁度終わったらしく、皆はぞろぞろと教室に戻って居る。

女生徒1「ティアラ、タイミング良過ぎ!」

女生徒2「さっき、授業が終わったんだよ!」

友達が話し掛けて来た。

ティアラ「そ、そう何だ…」

女生徒3「顔色悪いよ?大丈夫?」

ティアラ「だ、大丈夫だよ!!其れより、次って数学じゃなかった?」

女生徒1「あっ!そうだった!数学の先生って、時間に超厳しいんだよね…」

友達も教室に戻った。

マーク「絶対に大丈夫じゃないだろ。」

ティアラ「ほ、本当に大丈夫だよ!」

マーク「起きた時の様子が何時もと違ってた。」

マークにはお見通しみたい。

ティアラ「…家に帰ったら話すよ。」

マーク「授業、受けられるのか?」

ティアラ「大丈夫だよ。其れより、早く教室に行こっ!」

私とマークは理科室を出た。


ティアラ「ディランは?」

マーク「日直。」

ティアラ「あっ、そっか。」

マーク「…恐い夢でも見たのか?」

ティアラ「えっ?」

マーク「…寝てる時の様子が何時もと違ってた。」

ティアラ「じゃあ、今話すよ。」

私はマークにさっき見た夢の事を話した。

マーク「不思議な夢だな…」

ティアラ「でも、もっと不思議なのは私が其れに怯えてた事だよ…」

そう。あの少女達が誰なのか気になった。でも、体が拒否した。

マーク「でも、恐いって感じじゃなさそうだな…」

ティアラ「うん。寧ろ、仄々してて幸せそうだったよ。」

其の後は何も言わずに教室に戻った。3、4時間目は夢の事が気になって、授業が全然頭に入って来なかった。