二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〜味方になれない俺でも〜 イナイレGO ( No.11 )
日時: 2011/08/17 13:42
名前: 流翠 ◆JwI8YyfJDc (ID: UE6W7gUy)

   —第二話—










剣城が後ろを振り返ると、そこには神童拓人が立っていた————
























と思ったのだが、少年はユニフォームは着ておらず、神童拓人とは違った、淡く薄い、水色の瞳をしていた。

しかも、神童拓人はさきほど、天馬達と走りに行ったのだ。

これらの点から、剣城は彼が神童拓人ではないと察した。

でも、疑問ばかりが浮かんでくる。































神童拓人ではないとしたら、この少年は誰なのか。

何故ここにいるのか。

分からないことだらけだった。

しかし、剣城は冷静にもう一度だけ、質問した。


 「……誰だ」


少年は答える気配がない。

剣城の瞳を見て、何かを示そうとしていた。剣城は視線を下にそらした。

何が言いたいのか……。

答えは剣城が視線をそらした先にあった。









少年の右足がリズムよく動いているのだ。

まるで何かがしたい、と言っているようにも見えた。

剣城の脳裏で、一つの言葉がよぎる。























           サッカー






























この少年は、サッカーがしたいのか。

剣城は、ボールをかるく上にあげ、右足の上に置くような姿勢をとった。