二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〜味方になれない俺でも〜 イナイレGO ( No.15 )
日時: 2011/08/17 14:18
名前: 流翠 ◆JwI8YyfJDc (ID: UE6W7gUy)

   —第三話—










右足に上がったボールを、また少し上にあげ、

空中に舞いあがったボールを鋭く、真正面から突き刺すように蹴った。

しかし、蹴ったボールはまだ空中でとどまり、青黒く、暗く、そして

どこか不気味なオーラをまとわりつかせていた。

そのオーラが集まったところで、剣城も鋭く叫ぶ。


 「……デスソード!」


そして、右手でボールを飛ばすかのように、前へ突き出した刹那、

オーラをまとったボールは剣を思わせるかのように、少年へと突き飛んで行った。

剣城と少年の間は5メートル少し。

しかし、少年は「デスソード」の壮大なオーラにはびくともせず、ボールを見つめていた。





























シュートが少年の前まで迫りきった瞬間、素早く姿勢を変え、

少年は、左足を少し上げる。

「デスソード」が少年の左足を触れた時に、また左足の角度を上に変え、

ボールは宙へと上がった。

そして、そのボールが地面に落ちた時には、暗黒のオーラを消しさるかのような、

明るい色で、ボールは覆われていた。






剣城は鋭い眼差しで、少年を見つめていた。

「デスソード」が止められた…………!?

しかし、少年は笑顔を見せているように見えた。






少しの沈黙が続いた後、少年の左足が素早くボールを剣城へと蹴り返した。

剣城も慌てず、ブロックする姿勢をとる。

そのシュートはだんだんとスピードを増しているように見えたが、剣城には

スピードなど眼中になかった。

また鋭く上に蹴り、ボールを右足の下へとおさめる。

このシュートで、剣城は気が付いた。

どこかで見た蹴り方、ブロックの構え————
































フィフスセクターだ。

剣城は少し動揺しながらも、聞いてみた。


 「お前…………シードだな」