PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 〜シードは神童!?〜 イナズマGO ( No.29 )
- 日時: 2011/08/21 14:22
- 名前: 流翠 ◆JwI8YyfJDc (ID: UE6W7gUy)
—第三話—
終涙からの攻撃が始まった直後、黒石の背中から青黒いオーラが飛び出してきた。
だんだんと広がるオーラは、雷門メンバーは誰しもが見たことがあるものだった。
————化身だ。
「あいつも化身使い!? ……ってことはシードか!」
雷門メンバーが驚くやいなや、黒石の化身は姿を現していた。
鋭く尖った手の爪。
真っ黒い影の様な身体の色。
目が黄色く、牙も鋭い。
いかつい形相で飛び出したのは、黒豹のような化身だった。
「豪豹 ファングライド!!」
黒石は化身の名を名乗り、「豪豹 ファングライド」は熱く吠え叫ぶ。
やがて、ボールはファングライドの黒い気に包まれ、黒石が高く飛び跳ねる。
かかと落としでボールを蹴ると、「豪豹 ファングライド」は爪を振り下ろした。
「クロウ・シャドウ!!」
黒い影で見えなくなっていたシュートは突然、
大きな爪で引き裂かれたかのように姿を現した。
三国は右手首を左手で掴み、熱い鼓動が右手に集まり炎をあびると、
そのまま少し飛び、横に回転しながらシュートを右手で押さえつけた。
「バーニングキャッチ!」
必死に押さえつけようとするが、またも爪がボールを裂くかのように
三国ごとゴールへ入っていった。
「これなら何回でも入りそうだな」
三国は悔しそうにボールを見つめた。
「三国さん、まだ次があります!」
拓人がそう言うと、三国は立ち上がり笑顔を見せた。
「やつらは力を隠してたのか……」
得点は1対1となった。
その頃、紫闇は観客席を下り、ユニフォームに着替えていた。
「俺が雷門を敗北させないと……」
考えるだけで胸が苦しくなった。
そこへ、何人かの影が紫闇の後ろに立っていた。
「久しぶりだな、神童紫闇!」
落ち着いた声で喋りかけてきた。
PR