二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:  〜神童はシード!?〜 イナズマGO ( No.33 )
日時: 2011/08/21 14:21
名前: 流翠 ◆JwI8YyfJDc (ID: UE6W7gUy)
参照: 角馬 歩君 出すの忘れてた ^^;

   —第四話—










紫闇は声がした方に振り向いた。

そこにいたのは、「隼総 英聖」、「光良 夜桜」、「篠山 ミツル」などの、

雷門がホーリーロードで戦ったシード達だった。

もちろん、紫闇は彼らのことを知っており、

試合のデータで必殺技や、選手の名前も知っている。


 「何故、ここに!?」


紫闇が驚いたような声で尋ねる。それを隼総は答える。


 「雷門の試合を見るためさ。ここでお前が敗北に導くのを」


紫闇はますます胸が苦しくなる。


 「もしも雷門が勝ったとしても、次の試合は俺達だからな!」


紫闇の顔が強ばる。
















次の試合が、シード達…………!?


 「じゃあな!」


そう言って、隼総達は観客席へと歩いて行った。





しかし、紫闇はまだ考えていた。

俺が雷門を負けさせれば、あいつらとの試合にはならない。

でも、単なる「負け」ではなく、「徹底的」に叩き潰さなければならない。

俺が、拓人を傷付ける!?

悩みながらも、紫闇はグラウンドへゆっくりと歩いて行った。

その淡く輝く水色の瞳は、徐々に黒く染まっていた。

















次は雷門の攻撃。

拓人は剣城にボールをつく。

剣城はボールをドリブルしながら、黒石の方へ走って行く。


 「無謀だな、剣城! 俺の化身を見なかったのか!?」


黒石は剣城にタックルをする。

吹き飛ばされそうになりながらも、剣城はボールをキープしていた。


 「俺の化身も見たことがないのか? お前とは格が違うんだよ!」


黒石は焦りながらも、またボールを奪おうと剣城に突っ込んでいくが、

青黒いオーラに吹き飛ばされた。

そして右手を右に突き出す。

そこには鎧と真っ赤なマントをまとい、聖なる剣と盾を持った化身が現れた。

その鎧は見る者を圧倒する、白銀に輝いていた。


 「剣聖 ランスロット!!」


そして次は左手を突き出す。

すると、「剣聖 ランスロット」のマントが揺れる。

ボールは黄黒く染まり、剣城はかるく跳ぶ。


 「ロストエンジェル!!」


力をこめ、蹴ったボールは黄黒いオーラを飛ばす。

それを「剣聖 ランスロット」が追い、剣で刺すように、突くようにシュートは威力を増した。





キーパーの龍宮は、手を握りしめ、張り裂けるオーラが背中へと集中していった。

それも、青黒く。


 「あいつも、化身が使えるのか!」


龍宮は豪腕な腕を振り下ろした。