二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 〜神童はシード!?〜 イナズマGO ( No.37 )
- 日時: 2011/08/21 15:28
- 名前: 流翠 ◆JwI8YyfJDc (ID: UE6W7gUy)
- 参照: 角馬 歩君 出すの忘れてた ^^
—第六話—
終涙中からの攻撃が始まる前、ついに神童 紫闇が姿を見せた。
円堂と蘭丸と剣城以外の雷門メンバーは、会うのが初めてだ。
拓人は双子の弟に会えたことにより、嬉しさでいっぱいになった。
「拓人! はじめて会えたな!」
紫闇も喜んでいて、二人の様子を見ると、周りも自然と笑顔になる。
「そうだな、紫闇! 会えたことでもっと集中できるよ」
雷門サッカー部のマネージャーの、藍色の髪で、
天馬とは幼馴染の空野 葵もにっこり笑っていた。
その他にも、赤色のロングヘアでリボンが特徴の、瀬戸 水鳥は驚いていた。
「ほんと、そっくりだな……」
あと一人のマネージャーの、拓人の大ファンで三つ編みをしている、
山菜 茜も驚いていた。
「シン様が……2人?」
紫闇は早速試合に入ることになり、3年生DFの天城 大地と交代で、
DFのポジションについた。
「やっと紫闇と一緒に試合ができる」
そう拓人は言った。
しかし、まだ答えが出せないことがあった。
————何故シードなんだ!?
その考えも、紫闇の笑顔によって打ち消されていた。
「天城さん、交代してもらってありがとうございます」
「おう! まかせたど!」
そして、終涙中はボールを蹴り始めた。
紫闇にやっと会えた思いから、拓人のプレーはますますキレが良くなった。
拓人はスライディングでボールを奪う。
パスを出す方向に見えた人物は、DFから上がってきていた紫闇だった。
「紫闇!」
拓人は紫闇へ高いパスを出した。
紫闇は走って行き、ボールが舞い降りてくる直前に左足に力をためた。
その動きは誰しもが見たことがあった。
————「フォルテシモ」の動き。
しかし、ボールの周りに出てきたのは音符ではなく、鮮やかな色の三原色、
シアン、マゼンタ、イエローだった。
炎が舞うように、3つの色が回転し、蹴った時は赤色に染まっていた。
「プライマリー・カラー!!」
淡く美しく、赤色をまとったシュートはさらなる加速を続けていった。
「あいつ、あんなシュート持ってたのか」
「いいぞ、紫闇! ゴールをきめろ!」
雷門メンバーが口々に応援する。
「でも、あれって……」
そう天馬が言った時にはもう遅かった。
シュートは雷門ゴールへと向かっていたのだ。