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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 〜神童はシード!?〜 イナズマGO ( No.40 )
- 日時: 2011/08/21 21:29
- 名前: 流翠 ◆JwI8YyfJDc (ID: UE6W7gUy)
- 参照: 角馬 歩君 出すの忘れてた ^^
—第七話—
紫闇の「プライマリー・カラー」でまたもゴールを割れると思ったが、
シュートは雷門ゴールへと突き刺さった。
赤い軌跡はすでに消え、ゴールのネットはかるくへこんでいた。
三国は、唖然として立ちすくんでしまった。
オウンゴール。
ここで前半終了のホイッスルが鳴る。
得点は2対2。雷門イレブンは騒ぎ出す。
「紫闇! 何してんだよ!」
「自分がしたこと分かってんのか!」
しかし、紫闇は黙ったまま、グラウンドの砂一粒を見ていた。
「あの体勢で雷門ゴールへ入れるとは……。絶対に狙ったな!」
さっきと違い、チームのバランスが崩れる。
拓人は声も出せなかった。
そんな中、1人だけ紫闇の気持ちが分かっていた。
紫闇と同じく、シードの剣城。
あいつにも何か思いがあるんだな。
他のメンバーはまるで分っていない。
こんな時、こんな時————
俺がチームを支えなければ。
神童は弟のことで悩んでいる。
他の部員は友情が壊れている。
こんな時こそ、シードの俺が、紫闇の気持ちが分かる俺が、
何か変化を起こさなければ!
そうなると、いずれ紫闇と一騎討ちになる。
しかし、あいつは俺のデスソードを止めた。
ならば、どうすれば?
「プライマリー・カラー」は1回、宙にボールを上げる。
そして、その後にシュート体勢に持ち込む。
その間にはわずかに時間がある。
弱点を利用し、ボールが空を舞っている時に跳べばシュートに持ち込める。
俺がチームを————
そう剣城が思った時には終涙中ボールで後半戦開始の笛がグラウンドに木霊していた。
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