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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 〜神童はシード!?〜 イナズマGO ( No.42 )
- 日時: 2011/08/22 18:01
- 名前: 流翠 ◆JwI8YyfJDc (ID: UE6W7gUy)
- 参照: 角馬 歩君 出すの忘れてた ^^
—第八話—
終涙中の黒石は、ドリブルで雷門ゴールへ攻めていく。
前半に化身を使ったことで、体力が少し落ちている気がした。
もしも、ボールが紫闇に渡れば、また雷門のゴールは割られてしまう。
雷門イレブンのほとんどがそう思っていた。
そこへ車田は自分の、腕の筋肉を見せるようなポーズをした。
その後、炎と煙に包まれ、煙が晴れると今度は頭から、
まるで汽車のように煙が立ち上る。
「ダッシュトレイン!」
そこから、車田は黒石に向かって走り出した。
そして豪快なタックル。
黒石は吹き飛び、車田の額にボールは吸い付いていた。
「いいど! 車田!」
ベンチの天城は声をかける。
しかし、車田の後ろに紫闇が忍び寄る。
そこから、車田が気付いた時には、ボールは紫闇のもとにあった。
「しまった!」
雷門メンバーは紫闇を敵対していた。
でも、紫闇はこんなことはしたくはなかった。
フィフスセクターからの指示。
まずは1点、オウンゴールで仲間の信頼を無くし、
その次には————
メンバーを叩きのめす。
キーパー以外倒れた後、今度は渾身のシュートで自陣のゴールを割る。
紫闇は刹那の内に、左足で空気を裂くように蹴る。
雷門メンバーは1人が倒れ、また1人とドミノのように倒れていった。
終涙中はあまりにも酷すぎて、立ちすくんでいた。
そして今、雷門中の中で気力があるのは、紫闇、拓人、剣城、三国の4人となった。
しかし、紫闇は拓人にはボールを蹴れなかった。
拓人…………。
双子の兄、拓人…………。
俺は拓人に会うためにフィフスセクターに入ったんだ。
双子の兄に会うために。
紫闇は拓人にそう言いたかった。
フィフスセクターからの指示を守らなければ…………。
でも、拓人を気付けるのは————。
紫闇も立ちすくんでしまった。
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