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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 〜神童はシード!?〜 イナズマGO ( No.43 )
- 日時: 2011/08/22 18:06
- 名前: 流翠 ◆JwI8YyfJDc (ID: UE6W7gUy)
- 参照: 後半、短いのは……(ジャッジ)スルー!!
—第九話—
紫闇は思い出す。
ここはシード達が客席で見ている。
もちろん、フィフスセクターも見ている。
ここで、雷門を敗北させないと————。
拓人へ紫闇は、大きく左足を振った。
許してくれ————
フィフスセクター。
紫闇の足元にボールは残っていた。
ボールの横の地面はへこんでいた。
紫闇は拓人には蹴れなかった。
周りは唖然とする。
それを追い払うかのように、紫闇は雷門ゴールへ走り出す。
雷門を叩き潰すことはまぬがれたが、紫闇は敗北させようとしていた。
そうなれば、もうみんなを悲しませることはない。
紫闇は「プライマリー・カラー」を発動すべく、ボールを宙へとあげる。
先程は、拓人が上にあげたが、今度はそれを1人でやる。
まだボールが上昇力を失っていない時に、紫闇は落下地点へ走り込む。
しかし、紫闇が「プライマリー・カラー」を発動することはなかった。
剣城が宙を舞っているボールへと、逆さまになって跳んでいたのだ。
「まさか!」
紫闇は仰天する。
「お前の気持ち、少しは分かるぜ。でもな、俺は雷門を勝たせる」
ボールは剣城の意のままに、紅く染まっていて、
その周りには、青黒いオーラが収束していた。
「デス……ドロップ!!」
更にオーラは集まり、ほとばしり、
剣城が蹴った時には、二重の黒輪が出来ていた。
龍宮も体力を使いきっており、このシュートは圧倒的なパワーで、ねじ伏せた。
得点は3対2。
ここで後半終了のホイッスルが鳴る。
紫闇が思っていた以上に時間は過ぎていた。
勝って…………しまった!?
「すごいぜ、剣城!」
「新しい、必殺技だ!」
「やった! 勝った!」
仲間は、次々と剣城の方へ集まる。
身体のことなど、何もなかったかのように。
紫闇がうつむいていると、誰かが声をかけてきた。
「おつかれ、紫闇」
声の主は、拓人だった。
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