二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〜神童はシード!?〜 コメください^^ イナズマGO ( No.50 )
日時: 2011/08/27 15:44
名前: 流翠 ◆JwI8YyfJDc (ID: UE6W7gUy)

   —第二話—









雷門中学校サッカー部の部室前で、思い悩んでいる姿があった。

それは拓人だった。

石の階段に座っており、表情はどこか悲しそうだった。

夕暮れ時の、真っ赤に染まる空を見上げ呟く。


 「紫闇……。何故…お前はシードなんだ……」


雲は少しずつ動いている。地球も少しずつ動いている。

人間も悩んでいる者に気付かず、通り過ぎていく。


 「俺を蹴らなかったということは、フィフスセクターから

   何か罰を受けるんじゃないか……」


拓人は知らない。

何故、紫闇がシードになったのかを。





——拓人……拓人と





































一緒にいたいからなんだよ。

もし、雷門中と王牙学園が試合をしていなかったら、

俺はここにはいないんだよ。

だから、せめて家族に、兄弟に会いたいと思って、


































拓人に会わせてもらったんだ。





拓人の心の中でそう聞こえた。

一番苦しい思いをしているのは、紫闇本人だ。

俺がここで立ち止まってどうするんだ。


 「よし、決勝戦に向けて、練習しよう!」


拓人は自分に言い聞かせた。





後ろでは、円堂と剣城が拓人を見守っていた。