二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:   【銀魂】真選組女中ですけど。 ( No.1 )
日時: 2011/08/24 21:20
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?696732

乱暴に揺すられたり、頬を抓られる感覚で目を覚ました。

「…誰ですか?」

「あんたが誰でィ」


01) 人は見かけじゃない、ハートだ。


いきなり知らない世界へやってきてパニックを起こした私に、
ベビーフェイスの少年がこいつ暑すぎて狂っちまいやしたぜ、とか言って
真選組屯所とかいう何かでっかいとこの門をくぐり、
風通しのいい庭に面した部屋に案内され、ちょこんと正座をした。

「最近暑いからな、おかしくなるのは誰だって同じだ」

ガッハッハと笑うこのゴリラみたいな人は、偉い人らしい。

別におかしくなってないんだけどな?

「もう落ち着いたんだろ? なら早く家に帰りやがれ」
「え…あ、家」

この瞳孔の開いてる人に言われて気付いた。
そうだ、家。家…は…

「家はありません」

・・・

あれ?
何でみんなそんな顔を…
(こいつまだ狂ってやがる)みたいな…やめてよ狂ってないよ最初から。

「…両親や兄弟は」
「いません」

ここは私の知らない世界。
こんなところに私の家や家族はいないだろう、

っていう意味だったはずなのに。

「…すまねぇ」
「え?」

と、瞳孔が開いてる人は申し訳なさそうに俯いた。
これは勘違いをされてらっしゃ…

「るッ!!?」

ガシッとゴリラに襲われたかの如く肩を掴まれた。

「そうか、辛かったな…!!」
「え、なにg「よく頑張ったよ君は!!」

ちょっとこのゴリラだまっ……うわ鼻水汚ッ!!

「行くところがないなら此処に住めばいい!」

わー…鼻水が………って、

「へ?」

今なんて?

「ちょっ近藤さん、何を…」
「女中として働いてもらえばいいだろ、トシ。それに、こんな可哀想な女子を見て見ぬ振りなんて俺には出来ん!」

チッと舌打ちしたトシと呼ばれる人は、
近藤さんがいいなら別にいいけどよ……と煙草を吸い出す。

どうせ行く宛のない私は喜んだわけで。

「ありがとうございます〜ゴr…近藤局長!!」
「アレ!? 今ゴリラって言いかけたよね!? ゴrまで言いかけたよね!?」
「言いかけてませんけど」

とりあえず生きていくのは大丈夫そう…

ていうか、私ずっと思ってたんだけどさ。

真選組という存在、
瞳孔が開いている煙草男の存在、
可愛い顔立ちの変なアイマスクを頭にかけてる男の存在、
そして近藤局長という名のゴリラという存在。

こんな人がいる世界なんて、一つしかないよね。


たくさん夢を与える少年誌、ジャンプの人気漫画…



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