二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【お客様キャラ名発表!】  ( No.102 )
日時: 2011/08/18 15:44
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)




「それではー第二回戦に移らさせてもらいますよー!」

私たちは舞台ではなくセット外の野原みたいな場所へと移動した。


38)ヒートアップしすぎると冷める奴が一人はいる。


「私の投げたこのフライドチキンの骨を先にくわえ持ち帰った方が勝ち!
 飼い主の誘導も結構ですよー! ちなみにこれに勝つと3万点でェェす!!」

!?
3万点!?
沖田さんに銀さん、そしてカツーラさんが驚いた表情で
司会者の方を向いた。

「おい司会! だったらさっきの一回戦は何だったのだ!」
「いえーやはり、番組としては盛り上がりというものが…」
「そんなものは必要ない! 今すぐルールを訂正しろ!」

うわーなんだよこのカツーラ。なんてワガママなんだ。

「おいコラヅラ。主催者様にいちゃもんつけてんじゃねェぞ。文句があんならとっとと帰れ」
「そうでさァ、優勝は土方死ね同盟が頂いてやりまさァ」
「何ィ…!?」

カツーラさんがギリ、と歯軋りをする。
てゆーかマジでそのチーム名止めません?
別に私マヨ男死ねって思ってるだけで土方死ねは思ってないから。

睨み合う3人を、司会者がまぁまぁと宥める。


その近くでは、新八くんがさっきとは打って変わって余裕の表情を見せた。

「これ、もしかしたら勝てるんじゃない? エリザベスはどう見ても豚足そうだし、鈴さんは足遅そうだし!」
「てめェ眼鏡コラ」

私こう見えて中1んとき陸上部だったんだよ!
2年からは家庭科部になったけどね!


 - - -

そして、なんだかんだで二回戦が再開される。
うー…中止にならなかったか。走らにゃならんか。
こんなん勝てるわけねェだろオイ。

「それじゃあ行きますよォォォ! 位置についてェ! よォォい!」

そう叫びながら司会者は唸り声を上げて思い切り骨を投げた。
うわっ、飛んでいきすぎだろ!

「はやく走りやがれ0号ーッ」
「ちくしょおおおおおお!!」

中1の頃の私、力を貸してくれェェ!
髪が抜けそうなぐらいに全力で走る。
それは意外にもエリザベスと互角で…って、定春は?
…銀さんの叫び声が聞こえるから、多分銀さんを追っかけてんだろう。

つーかエリザベスはやッ! 意外にはやッ!!
どんな足してんだ、と走りながら足元を見ると。

「…んッ!?」

あれ、今一瞬おっさんみたいな足が…なんか毛生えてた!
今のは幻覚だと思い、もう一度見ると。



「いやァァァァやっぱり生えてんよォォォ!!」

おっさんの足じゃねーかエリザベスァァァァァ!!!


「…あァ!」

骨、骨あった!
よっしゃここまで来たからにはヤケクソだコノヤロー!!

骨に手を伸ばしてラストスパートをかけたその時、

「!? んぎゃあああッッ!!」

何故か空から銀さんが飛んできて、
銀さんがエリザベスにぶつかり、そしてよろけたエリザベスが私にぶつかり、
3人はばたりと倒れこんだ。
後ろから定春の走ってくる足音が聞こえてくる。

骨はもう目の前なのにィ…
何とか力を振り絞って骨に手を伸ばした瞬間、銀さんに後ろの襟をつかまれた。
エリザベスも首を木刀で押さえられ動けないようにする。

「ちょっ…放せ天パコノヤロー!」
「豪華商品は渡さん」

ニヤリと笑う銀さんはすんごい貪欲オーラを出していて。
そんな銀さんの首を、カツーラさんが固めた。

「エリザベスを放せェェ! 豪華商品は俺とエリザベスのもの…」

そして、重なるように次はカツーラさんの頭に定春が噛み付いた。
カツーラさんの頭から血が流れ出る。

「フン…何だかんだ言ってもご主人様が好きか…
 ならそれ以上噛み付こうものならば、君のご主人の首を折るぞ。さァどうする」
「どうするじゃねェよ! 通じるわきゃねェだろ!」
「んなことより襟放せェ天パ! セクハラ容疑で訴えるぞ!」

つーかサド助けに来いよ! ここはお前もくるとこだろ!
そんな私たちの様子を見かねた司会者が怒り叫ぶ。

「てめェらよォ! 競技変わってんじゃねェかァ! 頼むから普通にやってくれよォ放送できねェよコレェェ」
「放送など知ったことかァ!」

そう言って銀さんの首を固める力を強めるカツーラさん。

「つか放送しないでほしいです」

私がぼそりと呟いたその時。

「あァー…もういいっスわ。なんかダルーい…」

「「「!?」」」

何今の誰!? エリザベスから聞こえたんだけど!

「もう帰るんで。ちょっとえー…退けてもらえます?」

首の木刀を退けてもらったエリザベスのくちばしが開き、
中から誰かの手を伸びてきた。

「ひッ…」

なんじゃこれホラーじゃねーかよ!
後ろに一歩下がった瞬間、


 ドォォン!!

ぎゃああああああ!!?

こ、これは……


後ろを振り返ると、
バズーカを肩に担いでニヤリと笑う沖田さんの姿があった。





( サドコノヤロー! 何バズーカぶっ飛ばしてんですか! )
( いやァ、色々とめんどくせーから )