二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【参照600超え…だと…!?】  ( No.144 )
日時: 2011/08/25 22:49
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)


「祭りじゃアァァァァ!!」
「うるせェ」

鎖国解禁二十周年記念祭典!
なんかよく知らんけど将軍様もいるみたいだね!
んでその将軍様を真選組が護るんだよね!
沖田さんサボって大丈夫なのか?


41)サブタイなんてもうねーんだよコノヤロー!!


「沖田さん沖田さん焼きそばがありやすぜ!」
「あーじゃあ買ってきなせェ、二つ」

うーわちゃっかり自分の分も買ってこさせようとしてるよこの人!
てかさっきそのイカ焼き奢ったばっかなんですけど!

「俺ァこの辺うろちょろしときまさァ」
「え、うろちょろしたらはぐれるじゃないスか」

ったくもー何だよあの人は!
やっぱ一人で来ればよかった!

ぶつぶつ呟きながら焼きそばの屋台へ向かう。


 ***


「沖田さん焼きそば…て、あれ、沖田さん?」

辺りを見回しても、サド野郎の姿が見当たらない。
…やっぱりはぐれた。だから言ったんだよコノヤロー。

「折角焼きそば出来立てほやほやなのに」

冷めたらおいしくないだろ!(いやおいしいっちゃおいしいけど)
しょうがない、迷子の沖田くんを探してあげよう……

私は、長谷川さん(通称マダオ)の射的屋台とは別の方向に歩き出した。


 - - -


「…いねェなオイ」

さすがにこの人だかりじゃあ見つかるもんも見つからんよ。
無駄に面積広いしさ。

「おーい、サドー」

もう食べちゃおうかなこいつの焼きそば。
いや、でも後で斬られかねんから止めておこう。

しかし疲れた! めっちゃ歩いたもう疲れた。
どっか座りたい………

そう思っていると、屋台から少し外れた場所に丁度ベンチがあるじゃあないか。
ちょっと薄暗いけど休めるもんは休んどけ!


「ふー…どっこいしょ」

佐藤さん(先輩女中)の口癖がうつったかな。
まだまだ若いのにどっこいしょなんて言っちゃったよ。


足を休めていた、その時。

「…!!」

背後から感じたことのないオーラ。
一瞬だが寒気がした。

バッと振り返ると、そこには一人の男がいた。


紫地に黄色の蝶がプリントされた、一見女物のような派手な着物。
髪で隠れてはいるが、包帯を巻いている。

—この男、見覚えがある。

この前土方さんが言ってた。
攘夷志士の中でも特に危険な男…


「高杉晋助…」