二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【ギャグ99%】  ( No.17 )
日時: 2011/08/10 21:54
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)




「鈴。煙草買ってこい」


12)夜には素敵な出会いがあると信じてやまない。


うるさい晩ご飯を済ませ、食器洗いが終わったときのこと。
今日の仕事を終え、自分の部屋へと移動していると
もう外は暗いというのに土方さんは私にお使いを頼んできた。

「…もう8時ですよ? 女の子に夜道は危険なんですから」
「お前なら大丈夫だろ、逆に襲う側じゃねェのか」
「私をどんな目で見てるんですか?」


***


「—ったく、ほんと人使い荒いなあの人!」

それにまだ私新人女中だってのによォ!
そりゃ確かにテロ事件のときは調子こいたけどさ! 反省してるけどさ!


「…ていうか煙草ってどこに売ってんの?」

メーカーは聞いたけど場所知らない。
…どうしよう。

「このまま帰ってもうるさいしなァ…いやでも分からんもんは分からんのだが」

煙草なんて買ったことないし。
でも自販機で何か売ってた気がするぞ?
…大江戸ストアでも売ってるかな。売ってる?売ってるもんなのか?
ストアで煙草ってあったっけ。あったようでなかったような、うーん……。

まーとにかく行ってみよ…


煙草の自販機がないかキョロキョロしながら歩いていると。


「…アッ!」
「ん?」

銀さんにバッタリ。
おお、やっとみれた! 今度は暗くてよく見えないけど、間近!

私に気付いた銀さんは、少し考えたあとでパッとひらめいたように言う。

「確か真選組の…」
「ハイッ! 知っててくれたんですね!」
「そりゃお前あんな大事なシーンで普通に入ってきたからね」
「……あーそうでしたっけ?」

アッハハ、鈴ちゃん忘レチャッタ!

「その時はお疲れ様でした。免罪で良かったですね」
「え? あー、当然だろ」
「それからすぐ何かしでかしたらしいですけど」
「……あーそうだったっけ?」

さっきの私と同じようなことしてるよ銀さん!
…って、こんなほのぼのとお話してる場合じゃなくて!

「ぎんさッ…えっと、天パさん」
「名前聞かずに見た目で呼んじゃう?」

っぶねー、銀さんって言いかけたよ…
あっちからしてみれば何で知ってんのって感じだよね。

「え、じゃあ…」
「坂田銀時。頼まれれば何でもやっちゃう万事屋やってるから、困ったら俺にまかせろ。…って真選組の奴に言ってもアレだけどな」

わ、ちゃっかり万事屋宣伝しちゃってるよ。名前だけでいいのに。来いって言ってるもんだよ。

「私は女中をやってる楠木鈴です。万事屋頼るかもなんでよろしくお願いします」
「そりゃご丁寧にどーも。じゃ、俺行くわな甚平娘」
「鈴って言ったの聞こえませんでした? …じゃ」

別れを告げ、大江戸ストアに向かおうと歩み始めると。


「…」
「…」
「…あの」
「何」
「銀さんは何処へ」
「大江戸ストア」
「あ一緒です」
「マジでか」
「はい」
「…」
「…」
「あ、真選組テレビで取り上げられるんで見て下さいね」
「悪いけど銀さんテレビ見るほど暇じゃないんだ」
「……」






( 土方さん買ってきましたァァ! )
( おー、ご苦労 )