二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【参照700突破!】 ( No.177 )
- 日時: 2011/08/25 22:53
- 名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)
「近藤さん、ちょっといいですか?」
「鈴ちゃん。どうした?」
鈴ちゃんから話しかけてくるなんて、珍しい。
49)ひそひそ話はちゃんとヒソヒソと。←これ基本ね!
「あの…まず言っときます、誰にも言わないで下さいね」
「ああ、勿論だとも」
鈴ちゃんは、ピシリと正座をして物凄く真剣な顔つきをしていた。つられて俺も自然と背筋がピンとなる。
何だかとても大事そうな話があるようで、俺の部屋で話をすることにしたのだが。
「私、今日一日メイド喫茶で働くことになったんです」
「ぶっほォォォォォォォ!!?」
鈴ちゃんの口からとんでもない言葉が出てきたもんだから、驚きに驚いた俺は後ろへ吹っ飛んだ。
え!? メイド喫茶!?
お帰りなさいませ、ご主人様♪ってやつのアレか!?
「ど、どういうことだ! 何で鈴ちゃんが…」
「友達がそこで働いてて…良かったらどう?って言われたもんですから」
「どう? も糞もねェよ! ダメだよ!」
「なッ…何でですか!」
ダメ、という言葉に反応した鈴ちゃんは声を上げて問い返した。
いや、何でって、そりゃあ…
「この前のふんどし仮面みたいな奴がいっぱい来るようなとこ、絶対ダメだ!」
「近藤さんだってふんどし仮面みたいなもんじゃないですか! 自分で自分を責めてますよそれ」
「ふんどし仮面と一緒にしないでほしいなァ!」
俺達があまりにもうるさく口論し合っていたもんだから、
通りかかったらしい一人の隊士が、ガラリと部屋の戸を開けた。
「おぉ、トシ」
「うるせェな、外まで丸聞こえだぞ。…何話してたんだ」
トシが言い終わるとほぼ同時に、
鈴ちゃんは立ち上がって部屋から出ようとした。
だが、それもあっさりとトシに捕まえられて。
「何逃げようとしてんだ」
「別に逃げようとしたつもりじゃないです、てか離して下さい」
「何か怪しいなァ…」
「ど、どこがですか…」
・・・。
お、俺はどうすればいいのだろう。
多分鈴ちゃんはもう行こうとしてたんだろうな、メイド喫茶の方に。
このままだとトシから逃げられるはずもないから反対する俺には都合がいい。
いやしかし待て勲。
これだとやはり鈴ちゃんが可哀想なのでは……
いやいやいやでもメイド喫茶というのは、
「あッ! マヨネーズ宇宙船!!」
「何ッ!?」
鈴ちゃんが何の前触れもなしに空を指差し、
それに反応したトシの手を振り切って鈴ちゃんは逃げる。
「近藤さん、さっきのは言っちゃダメですよ! 私近藤さんのこと信じてますから!」
「こらッ待ちやがれてめェ! どこにもねェじゃねーか!!」
「そっちなのかトシ」
って、あ……行かせてしまった。
… “ 私近藤さんのこと信じてますから! ”
信じられてしまった……俺は反対だというのに。
いや、でも信用されたからには俺もそれに向き合おうじゃないか鈴ちゃん!
「近藤さん、アイツどこ行きやがったんだ? あんた知ってんだろ」
「知らん! 何一つとて知らん! 例え知っていたとしても言わんぞ!」
「いや、知ってるだろ。最後アイツ、さっきのは言っちゃダメとか言い捨てていきやがったじゃねェか」
「……」
す、鈴ちゃん。
早速バレそうだ。
…先に謝っておこう。
バレたらすみません。